こんにちは




今日は、機内での摩訶不思議な出来事についてお話ししたいと思います。




お客さまは千差万別。
お一人お一人違います。
それを受け入れ、丁寧に対応するのがフルキャリアの客室乗務員です。
とは言え、客室乗務員がサービス中にドリンクを注ぐ手元が固まってしまうような光景にもよく遭遇します。




以前、中国北京から成田に帰る便で不思議な光景に出会いましま。
私はエコノミーの責任者をしていたので、離陸前にお得意さまにご挨拶をして回り、ご体調不良のお客さまに声を掛け、今回の客層がどの様な感じか、短時間のフライトプランをどう立てようかと考えていた時に、真っ黄色のお相撲さんサイズの物体が目に飛び込んできました。




「何だあれは




近くに行って確認すると、ビア樽くらいのピカチュウがいい子でちゃんと座席に座っているではありませんか
しかも、しっかりとピカチュウのお腹に食い込むくらいにシートベルトがなされていました 
「こ、こちらは…どなたさまの…?」
私はそのお隣のお席に座っている女性をチラ見して尋ねました。
「私のピカチュウです
うん、いかにも。
それは、ピカチュウです
「大きなピカチュウですねフワフワで手触りが良さそうですね。」
でも、あちらで購入したのでしょうか。
微妙にピカチュウのおメメが大きいようですが
税関で引っかからないように祈ります




ギャレーにすぐさま戻り、シートチャートで確認。
なんと、ピカチュウさまのために、あの女性のお客さまは一席ご購入されていました
エコノミーの北京ー成田間のJALの料金をざっと換算し、女性とピカチュウさまの座席を合計すると200,000円前後でしょうか。。。
ピカチュウのぬいぐるみのために、100,000円を出費するなんて、なんてゴージャスな使い方
ピカチュウさまは頭上の棚じゃダメなんですね。




よくあるのは、高級ハンドバッグがお座席の上にシートベルトで括り付けてあること。
特に、エルメスのおバーキンさまは、足もと、地べたに置くのはちょっと…、荷物の棚にもちょっと…というお客さまには、おバーキンさまのために一席ご購入頂き、お座席の上に括り付けてもらっています
ど満席でも、おバーキンさまは優雅に座席の上に鎮座なさっていらっしゃいます。




ピカチュウさま、おバーキンさま。
一人称でございます








L&Rアカデミー





太田真美子





その他にも、カゴに入ったハムスターさま、同じくウサ子さまなどなど、お客さまは人間だけじゃないんです。
あっ、骨壷なんてこともあるんですよ
お骨になってもお客さまなんです。