こんにちはビックリマーク


本日も昨日の続きで、CAの「ザ・愛」について。
昨日はお客様に対する愛についてお話ししましたねドキドキ


昨日、ブログ書き終えて、一つ心温まるストーリーを思い出しました。
私の同期30人いるうち残り3人になってしまったと書きましたが、そのうちの1人、Yさんのお話です。
Yさんは今、お二人目の赤ちゃんをお腹に宿していますが、JALの場合は


1、直ぐに休職する
2、産前地上勤務としてターミナルやJAL本社ビルで事務仕事をする


この二つをお腹に赤ちゃんが出来た時点で選ぶ事が出来ます。
因みに、私も産前地上勤務をしましたニコニコ


彼女は私と同じ産前地上勤務しています。
そんなYさんは愛に満ち溢れています。
以前、彼女と一緒のフライトをした時に、ある1人の小学生の男の子がお母さんに叱られて、半ば自暴自棄状態になって、機内中走り回るわ、飛行機の壁をガンガン叩くわ、そこら中を蹴飛ばし回るわ…その子のお母さんはそんな彼にお手上げ状態で、我々CAが沈静化を図るしかない状況でした。
皆さんなら、どの様にしてこの事態を終息させますか?
その男の子をCAが追いかけ回しますか?


Yさんは、オモチャを手にしながら、上手に柔かに話し掛けて近付きました。
「この飛行機の床の下には何がいると思う~?」
「ねぇ、知ってる?今日はね、動物園に行く君と同じくらいの年のキリンさんがいるんだよ。」
「そんなにドンドンしたら、下のキリンさんビックリしちゃうよ。」
「遠い遠い国からやって来たの。到着までゆっくり寝かせてあげようね。」
私は感動しました。
当時、私も彼女も結婚しておらず、子どもの扱いもよく解らなかったのに、どうでしょう、男の子に対してのこの言葉がけ。
愛はここにありクラッカーですね恋の矢


機内では何でも無理矢理は禁物です。
結局、話術でしか全ての問題は沈静化出来ないのです。
ここでピンッときた方いらっしゃると思いますが、だからJALのESも面接でも人間力を見て、今後困難に立ち向かえる人材かどうかを具に見ているのです。


最終的にその男の子は、直ぐには気持ちが納まらず、まだその場で飛行機の壁を足で蹴飛ばし続けていましたが
「飛行機もね、たくさんのパワーを使って皆を乗せているんだよ。壁を蹴飛ばしたら、飛行機だって痛いって感じるんだよ」
とYさんはダメ押しに言葉を追加し、回りからは拍手が巻き起きた程です。
お客様のみならず、飛行機に対しても愛がそこにはありました。
私は目頭が熱くなりましたよ
そして、この会社にはいい人材がいるなと実感しました。


人を好きになる愛だけでなく、人を受け入れる愛もあるのですね。
同期ならがら、私は今も彼女を尊敬しています宝石赤


CAになりたい、GSになりたい、皆さんのお気持ちの中に、まずどんな人がCAやGSになれるのか、原点に帰ってちょっと立ち止まって考えて見て下さいねラブラブ



L&Rアカデミー







太田真美子



Yさんがそんな美しいドラマを繰り広げている間、私はその光景を横目に、しかし耳はダンボにしてギャレーでセッセと別の仕事をしていましたあせる
これもまた愛ラブラブ