便秘は高齢者に多く見られ、男性よりも女性に多い[3]。これには科学的な根拠があり、それは社会的なものから、生活習慣的なもの、そして女性独特の身体構造に大きく関与すると様々な指摘がある[4][5]。

・男性に比べ、排便に必要な括約筋、腹筋の力が弱い。
・男性に比べ、外や人前で便意を催したときなどでも、気恥ずかしさなどの理由で排便を躊躇、我慢する傾向があるが、それによって排便のリズムが狂い、排便反射が鈍くなってしまう。したがって、便が滞留しても便意を感じなくなる。
・女性に多いダイエットも大きく原因している。食べないことによって腸の蠕動(ぜんどう)運動がおろそかになる。
・女性独特の黄体ホルモン、プロジェステロンが体内に水分を蓄積しようとする。その結果、排便に十分な水分が補給されなくなってしまう(このホルモンは生理、妊娠などの時に多く分泌され、そのためにその時期の便秘が多くなる)。更にこのホルモンは流産を防ぐために括約筋を収縮させる働きがあるため、一層排泄を困難にさせる。
・女性は胎児を育てるため、骨盤が広い。そこに腸が下垂しやすくなり、腸が不安定になる。また、下半身に脂肪がたまりやすくなるために、血液も骨盤に滞りがちになる。そのため腸の働きが弱まりやすい。
・上記と同様の理由で腸管の形がいびつになりやすく、そこに硬い便などが留まりやすい。
・ストレスによる過敏性腸症候群などにより、歪になった腸が閉塞してしまい、そこに便が滞ってしまう。
・便秘薬など薬の濫用。一例として、ビサコジル製剤は腸の蠕動を促進させるものであるが、何度もそれに頼ると身体が慣れてしまい、反応が鈍くなる。それだけでなく、自立的な蠕動運動を阻害するために、薬に頼らないと排便が困難になるような慢性的な便秘に陥りやすい。その他、浣腸や下剤の濫用も、自然な排泄や排便サイクルを乱してしまう恐れがあるので、濫用すべきではない。

などの理由が挙げられており、便秘治療薬の購入者は女性が圧倒的に多い(パッケージにピンクが多いのは明らかに女性をターゲットにしている証拠である)。その一方、男性は、高齢者以外は便秘で悩まされるケースは少ない。だが、男性は便秘より下痢に悩まされている傾向にある[6]。これも同様に、食習慣(アルコール、油物、刺激物を好む傾向にあるが、これらは腸の動きを活発化させたり、腸壁をなめらかにさせたりする作用がある)や外的ストレスに対する脆弱性(前述の過敏性腸症候群は、男性だと下痢になりがちである)、太い腸管など身体の構造に起因するものである。

参照元:ウィキペディア「便秘

[PR]便秘解消のための方法
食べ物、飲み物、運動の程度を変えることは、便秘を予防することになる。以下はそれらの他の方法である。

○食物繊維の摂取
食物繊維は柔らかく大きな大便を作る。野菜、果物、穀物などに多く含まれる。食物繊維は、一度に大量摂取してもあまり意味がない。繊維を多く含む食べ物を次に示す。

・果物
 ・リンゴ
 ・モモ
 ・ラズベリー
 ・オレンジ
・野菜
 ・モロヘイヤ
 ・カボチャ
 ・ブロッコリー
 ・キャベツ
 ・ニンジン
 ・カリフラワー
 ・ホウレンソウ
 ・ズッキーニ
・パン、穀物、豆類
 ・ウズラマメ
 ・ソラマメ
 ・シリアル食品
 ・こんにゃく
 ・きな粉
・藻類

○水分の摂取
十分な量の水もしくは野菜や果物のジュース、スープなどを摂取する。

水分は大便を柔らかく保ち、通りを良くするため、水分を十分取っただけで便が排出される又は症状が改善される場合も多い。ただし、カフェインやアルコールを含む飲料は、消化器の水分を減らす傾向がある。

○脂肪の摂取
脂肪は腸管を滑らかにする働きがあるので、摂取することで便の通りがよくなる。よって油物を摂取するのも効果的である。ただしこれはダイエットなどで過剰な摂食制限をしている場合にいえることで、脂身などの多い肉類を日常的かつ過剰に取っている場合などは当てはまらないし、他の生活習慣病になるおそれがある。あくまでも普段サラダと少量の炭水化物のみなどといった、偏った食生活をしている場合である。

○十分な運動
規則正しい運動は消化器を活発にする。運動は軽いものでも十分で、毎日20~30分の歩行でよい。また、軽い腹筋やストレッチも効果がある。手を使って腹をさすり、腸の蠕動運動を促すだけでも効果がある。

○十分な排便の時間
便意を無視しないようにする。生活習慣において毎日決まった時間に便意を催す者もいるが、そうでない人は、便意を催し易い時間帯を排泄に割り振る生活上の配慮も効果がある。朝食前は体温が低く体全体の活動も活発でないため排泄時間には向かない。

○下剤を使う
下剤は大便を通しやすくする薬である。軽い便秘は上記の予防で十分な場合もあるが、程度に応じて下剤を使用することもできる。薬は医師の処方、または薬局で入手できる。液体、チューインガム、丸薬、粉などいくつかの種類がある。

参照元:ウィキペディア「便秘
原因のはっきりしているものは、それに合った治療をするが、常習性便秘の養生法は以下の通り。

・毎日一回、決まった時間にトイレに行く習慣をつける。便意がなくても、朝に一度はトイレに必ず行き、排便をしようと努力する。しかし、本当に出そうもないのに長時間座り続けるのは良くない。
・積極的に体操や水泳などの運動に心がけ、腹筋を鍛える。一見、腹筋は関係なさそうだが、腹の筋肉の強化は排便の上で大切。腹部のマッサージも効果的。
・朝、起き抜けに冷たい水や牛乳を飲むのも良い。食物繊維を積極的にとり、一日3食を心がける。

○排便姿勢
排便時の座位姿勢は、直腸肛門角が開くよう少し前傾姿勢で、たとえるならロダンの彫刻「考える人」の様な姿勢が良いとされる。更に、腹筋に力が入りやすいように踵を少し上げたり、脇腹を両手で押さえて腹圧を与える方法もある。[2]

参照元:ウィキペディア「便秘