大切なのは、自分のしたいことを自分で知ってるってことだよ。
ぼくたちは本能にしたがって歩くのがいいんだ。
長い旅行に必要なのは大きなカバンじゃなく、口ずさめる一つの歌さ。
強い風の前に立って自分たちに向かって進んでくる雨を感じるのはなんて素晴らしいんだ。
何でも自分のものにして持って帰ろうとすると難しいものなんだよ。ぼくは見るだけにしてるんだ。
そして立ち去る時にはそれを頭の中へしまっておくのさ。
そのほうがかばんをうんうんいいながら運ぶより、ずっと快適だからね。
何か試してみようってときにはどうしたって危険が伴うんだ。
「そのうち」なんて当てにならないな。いまがその時さ。
あんまり大袈裟に考えすぎないようにしろよ。
ぼくは、あっちで暮らしたりこっちで暮らしたりさ。今日はちょうどここにいたいだけで、明日はまたどこかへ行くよ。きみたちは、どこかへ行く途中かい?
僕は自分の目で見たものしか信じない。けど、この目で見たものはどんなに馬鹿げたものでも信じるよ。
生きるっていうことは平和なことじゃないんですよ。