昨夜、サッカーの試合がニュースで流れていましたが、なぜ、日本のサッカーの応援はエンターティナーを歌うのでしょうね。 確か、ジョプリンというアメリカの人が作った曲ですので、国産の曲とは言えないのに応援のときに歌うのが不思議です。 日本がアメリカと試合をするときにも歌うのでしょうか。 なら、そのときには何かアメリカの応援歌にもなりそうな気もするのですが・・。 いいんでしょうか? 
 
まあ、こういうつまらない議論は置いといて、今日は、ミュージカルの話題で早朝からパソコンに向かう気分を盛り上げたいです。 ときどき5時頃に目が覚めてしまうのです。 これは人間の年相応の正常な生理現象ですので、あまりこだわりませんが、早起きしたときには何か気分のいいことをしたいですよね。  

 

先日書いたミュージカルの話ですが、まずはマイフェアレディから。 たぶん、出勤すべき時間には間に合わないので、サウンドオブミュージックについては次回ですね。

 

私の個人的感覚では、この「マイフェアレディ」というミュージカルは、音楽もさることながらストーリーの素晴らしさに惹かれます。 実際、このミュージカルには10曲以上の音楽がありますが、今でも楽譜などを見かけるのは「君住む街角」「踊りあかそう」「スペインの雨」プラスアルファくらいにみえます。 つまり、音楽としての多彩な聞かせどころよりは、ペップバーンやハリソンの演技力やストーリーでたちまち有名になったような印象があります。 

 

とはいえ、さすがにアカデミー賞の輝きが音楽にもあり、「踊りあかそう」はトップクラスの魅力を持っていると思います。ただ、ちょっと短いのが私には不満で、もう少しストーリーの中で長い時間アピールすればいいのに、と思いました。 この点、サウンドオブミュージックは逆にストーリーよりも音楽を訴える構成で、映画の中のほとんどすべての曲が印象に残りました。

数年前に「踊りあかそう」をピアノで弾くときの伴奏、特に和音の作り方を考えたことがありましたが、いろいろなバリエーションがあるように思いました。本当は原曲を大事にしてその通りに弾くべきですが、ちょっと変えても新しい魅力が発生するのです。 実際、市販の楽譜をいくつかみたことがありますが、左手伴奏の和音構成やはリズムの取り方は微妙に違っていました。ほんのひとつの音が入ったり入らなかったりで曲の雰囲気が違ってきて、そのバリエーションがすごく多彩なのです。 こういう曲は珍しいと個人的に思いました。

 

一方、これも名曲としていつまでも記憶に残る「スペインの雨」は、プロの方々は何というか分かりませんが、私にはクラシック音楽のような魅力を感じます。 「踊りあかそう」のような伴奏のバリエーションの自由性はないけど、分かりやすいメロディーに添えられた和音構成や転調の入れ方、次第に盛り上がる展開などがクラシック音楽の名曲との共通性を感じてしまします。

 

そもそも、ストーリーとしては、ヘップバーンが演じるイライザの汚い発音がなかなかきれいにならなかったのに、この歌を歌ってみるときれいに発音できたという流れです。 正確な発音はよく知りませんが、スパインとかラインとか、の発音をきちんとスペインとかレイン(雨)と言わせるための歌でした。 歌っているうちにきれいになるので、イライザもみんなも喜び、次第に曲も盛り上がるのですね。 見ている人は「良かったねー」と、つい共感して涙が出そうな気分になります。 その後、発音が良くなって上流階級にも入っていけるうれしさから「踊りあかそう」という最高潮の盛り上がりに入っていき、まさに、音楽とストーリーが一体となって絶大な感動を見ている人に与えてくれるというわけです。 このあたりの展開はいつ思い出してもちょっと心が温まります。

 

先ほど、「踊りあかそう」 には様々なバリエーションの伴奏ができると書きましたが、映画の中でも、自由に晴れ晴れとした開放感で踊るシーンですので、音楽も自然にそれに合った、何か自由なものになっているのかもしれません。 考えすぎかもしれませんが、こういうところも名曲としての値打ちをさらにアップさせているように個人的に思います。

 

以前に、頭の中に情景が浮かぶピアノ曲は弾いていて飽きにくいと書いたことがありましたが、これらの曲はまさにその典型ですね。 こうやって書いているだけでも映像が頭に浮かんで気分がよくなり、これからメドレーの編曲を少しずつ進めようとのモチベーションが強まります。 来年春には何かで披露することを目標にします。

 

次はサウンドオブミュージックについて、また気分よく書きたいですが、今日は数日後に迫った学生の発表をきちんとさせるため、一緒にいろいろ考えたり、指導したりしなければなりません。 まさに、「スペインの雨」の展開を期待したいです。 出勤してきます。