宝塚歌劇団の公演を観劇することが好きで、劇団の組織論も好きだった。


確かに、10数年前にイジメ裁判もあったが、そこから気が引き締まったかと思いつつ、

一方で、過剰労働は、定期的に観劇する者たちにとっては暗黙の了解なるものだった。


宝塚の内情については、さまざまな本も出されていて、

『元・宝塚総支配人が語る「タカラヅカ」の経営戦略』 森下信雄著

を読むと、詳しく語られている。


これを読む限り、組織運営がうまくいき、同じ目的を持って、その達成に励むイチ事業部。相乗効果も、他企業に比べてうまく作用していると思い、

理想的だなとすら思えていた。


が、実際は、鬱憤が溜まった状態。

一触即発で事件事故が起きそうな状態だった訳か。


恐らく、宝塚歌劇団に限ったことではないとは思う。

同じ悩みをもつ企業は多いはずだ。

だが、社員が嫌気をさしたり、身の危険を感じれば、

転職という選択肢で会社を出て行くから、表沙汰にならないだけな気がする。


耐えられるうちは続ける。

耐えられなくなれば、転職という名の避難をする。

ごく当たり前のコトである。

だから、人材系は活況なのだろう。


大手だから安全安心というコトでもない。

脆く、虚構に溢れている場合もある。

コンプライアンスやハラスメントという言葉が邪魔して、社員を正当に叱れなくなっていたりもする。

そうすると社員はモンスターになり、そのモンスターは他の社員を傷つけ、傷ついた社員は転職するというコトもある。

悪循環の始まりだ。

転職してしまった社員こそ宝だったりする。

企業も社員も見極めが肝となる。