『盗まれた本』ストーリー | パク・ヨンウ☆だぁ~い好き(*^^*)  

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出演作品を通して、
彼の魅力を徹底分析しましょ♪       

絶賛上演中の 『盗まれた本』。

やっぱりストーリーは気になるところ。

 

残念ながら観に行かれない方、聞き取りに不安を感じながらも観覧に行かれる方、等々いらっしゃると思いますので、Kaoruさんが教えてくださったブログサイトから、2014年版をご覧になった方の記事をご紹介しようと思います。

 

2014年版のストーリーですから、今年度版はもしかしたら結末が変わっていたりするかもしれませんが、今の段階で結末を知りたくない、という方はご注意くださいね♪

 

出処URL: http://blog.naver.com/weeeunjee/220116612466

 

 

1.

長い間スランプに苦しみ、もがいている中堅作家がいた。作家の名前はソ・ドンユン。彼はついに 『白夜』 というシナリオを書き上げて再起に成功。第二の飛躍を夢見ている。映画賞の受賞も決まり、これ以上の栄誉はないと有頂天になっていたのだが、受賞直前、弟子のチョ・ヨンラクに拉致監禁されてしまう。

 

解放してくれと抵抗するドンユンに、ヨンラクは1編のシナリオを書けと命じる。ヨンラクの要求を一貫して無視し続けるドンユンに、それまで紳士的な態度を通そうとしてきたヨンラクがゴルフクラブを振り上げてドンユンの脚を砕こうとする。

 

シナリオを書かなければ殺されるかもしれないと思うようになったドンユンは、ヨンラクの要求通りシナリオを書き始めた。

 

タイトルは 『盗まれた本』。テーマは、「スランプに陥った作家が弟子を殺し、弟子の作品を盗む」というもの。

 

 

2.

作品は、ヨンラクに強要されてドンユンがシナリオを書き進めていく中で繰り広げられる過去の真実と、シナリオの中のストーリーが混在しながら進む。

 

ドンユンの話の中に登場する<作家>は、新鮮で圧倒的なストーリーをもって文壇に旋風を巻き起こし華麗なデビューを果たしたが、後に続く作品が振るわず、文壇と大衆の関心が薄れていった。さらに悪いことに、同じ時期にデビューした友人は絶好調で、ますます自分が情けなく思える。大学でシナリオについて講義してはいるが、いつ首を切られるか危うい限りだ。

 

そんな折、作家は受講生の中にキム・イネを発見する。若くて気さくで挑発的なイネは作家に憧れて彼の講義を受講し始めたのだが、しだいに落ちぶれていく姿を見て失望する。新鮮な衝撃を抱かせてくれたかつての面影は見る影もなく、教科書に書かれている通り一遍の講義しかしない作家の授業に失望を隠せないイネは、授業中に他の生徒たちの前で作家を大いに挑発した。作家はそんな彼に関心を持ち、彼の提出した卒業作品に目を通した。

 

イネが提出した卒業作品は 『アンダンテ・カンタービレ』。作家は、洗練された筆致と、感覚的なセリフ、ウィット、どんでん返し、秘められた主題、すべてを兼ね備えたその作品に一瞬で魅了されてしまう。自分が再起する道はこの作品以外ないと予感した作家は、この作品を土台に共同で作品を書こうと必死で説得を試みるが、イネはこれを拒絶する。どうにもあきらめのつかない作家は、誰も見ていないすきにイネを惨殺してしまった。さらにはイネの美しい彼女まで手にかけて、『アンダンテ・カンタービレ』 のタイトルを 『白夜』 に変えて出品、大賞を取るのに成功したのだった。

 

 

3.

『盗まれた本』 に登場する作家は、お分かりのとおりソ・ドンユン自身だ。ドンユンはイネを殺害したことを繰り返し否定するが、ヨンラクに強要されて作品を書き進むうち、しだいに書くことそのものに没頭してゆく。ヨンラクとドンユンの間に流れる微妙な緊張感は、後半へ行くほど狂気じみたものに変わってゆく。

 

ドンユンがシナリオを一章ずつ完成させるたびに、ヨンラクが軌道修正をするのだが、作家がイネの彼女をそそのかして無理矢理手中にする場面や、盗作問題で同僚から脅迫される場面を追加しろと命じ、シナリオの流れを決定づける。不道徳で破廉恥極まる作家が幸福になるなどとんでもないと言うかのようにヨンラクは、ドンユンのシナリオを望み通りの展開に導く。その都度ドンユンは、命じられた場面を書いてゆくのだ。

 

 

4.

後半になって、何故ヨンラクがドンユンを監禁し、シナリオを書くことを強要するのか、真実が明らかになってゆくが、この部分は物足りなく感じる。(←ブロガーさんの感想です)

 

ドンユンにはヨンラク以外にもう一人、チヤンという弟子がいたのだが、このチヤンというキャラクターは舞台に登場することなく、ヨンラクとドンユンの会話の中にだけ、何度も出てくる。

 

ヨンラクはチヤンを愛していたが、チヤンは師匠であるドンユンを愛し、ドンユンはというとチヤンの体だけを求めた。チヤンはドンユンの子を宿すが、ドンユンに捨てられ自殺。しかしドンユンは、その事実さえ知らずにいた。

 

ドンユンを監禁した理由が痴情のもつれから出た復讐心であったことが明らかになるにつれ、ラストのどんでん返しが期待されたのだが、結局は常套的であいまいな終わり方になっている。(←kaoruさんの話ではこの結末が今年は違う?!)

 

何よりも痴情による復讐という素材が新鮮味に欠ける。チヤンとドンユンの関係をあげつらうヨンラクのセリフもかなりシンパ的だ。ただそのセリフは、渾身の力を込めて熱演し泣き叫ぶ役者の努力によって威力を発揮するのだが・・・ セリフと状況設定がとても残念だ。

 

結局ドンユンは、ヨンラクの要求どおりにシナリオを完成させる。シナリオの最終章で作家は、自分を監禁したヨンラクの目をスプーンで突き、ヨンラクの首を絞める。(シナリオではなく舞台の上でも、ドンユンは食事のときにこっそりスプーンを隠匿する。そのスプーンは、仮想のシナリオの中で使われるのだが、観客はこのシーンが終わるまで、シナリオの中の話なのか現実の話なのか区分がつかず混乱する。これぞ演劇の妙味といえよう)

 

作家がヨンラクを殺したのかどうか、はっきりしない(しかし、ヨンラクは死んだはずで作家は助かったのだと暗示させる)結末で、ドンユンのシナリオは完成する。そしてヨンラクはドンユンを開放してやる。ドンユンは激しく咳込みながら部屋を出てゆく。ドンユンのシナリオを読みながら、ヨンラクは物語のエピローグを作り始める。

 

弟子は少しずつ作家のコーヒーに毒を盛っていたこと、そして作家は車を走らせる途中で血を吐いて死ぬというエピローグを書いて、ヨンラクは作者の名前をチヤンと記す。

 

つまり、『盗まれた本』 というシナリオは、ヨンラクがチヤンの代わりに果たした復讐で、彼女に捧げる一種の献身的な愛である。

 

 

 

宝石紫 ブログ記事はまだまだ続きますが、後半はストーリーではなくブロガーさんの感想なので、いったんご紹介はここまでとしますね。

感想の中に、ヨンラク役の役者さんは、「ヨンラク、イネのほか、ドンユンの友人や警察の役も演じる」と書かれていましたので、そこだけお知らせしておきましょう♪