Issue Daily 2016.05.27 | パク・ヨンウ☆だぁ~い好き(*^^*)  

パク・ヨンウ☆だぁ~い好き(*^^*)  

パク・ヨンウ氏にぞっこんの
ハギのブログです。
出演作品を通して、
彼の魅力を徹底分析しましょ♪       

[Issue Intervieu]

『純情』 パク・ヨンウ 「ギョンスさんの演技を自分がやったと思って演じました」

 

俳優 パク・ヨンウが、映画 『純情』 のヒョンジュン役で大衆の前に登場した。1991年と2015年を行き来する 『純情』 において、彼はト・ギョンスが演じるボムシルと2人1役を引き受け、映画の完成を全体的に調律した。

 

パク・ヨンウは、多少偏屈なラジオDJヒョンジュンを演じ、共演者と息を合わせるようなシーンはほとんどないように思われるが、いわくつきの手紙によって追憶の中に入っていく場面ごとに、完璧な感情表現によって映画の過去と現在のループを一層重厚なものにした。先日、三清洞のカフェで彼に会い、映画に対する感想を聞いた。

 

 「心配が半分、期待半分です。91年頃って、さんざん悩み迷っていました。おまえは何をやりたいんだ、おまえは一体何者なんだって自分を問い詰めていた頃でした。だから当時のことはよく覚えています。そんな時期をうまく乗り切って俳優になりましたからね」

パク・ヨンウはいつの間にかデビュー20年を過ぎた中堅俳優だ。94年にMBCの公採タレントとしてデビューした彼は、以来多様な配役を深みのある演技力で消化し、大衆の信頼を勝ち取った。そんな彼が、今回のヒョンジュン役をどのようないきさつで引き受けることになったのか。

 

「音楽番組をよく聞きました。当時はテレビよりラジオがずっとポピュラーでしたよね。両親にテレビを禁じられていたこともあって、ラジオはこっそりイヤホンで聞くにも便利でしょ。テープに録音して聞き直してはクスクス笑いもし、テープが伸びるまで聞きました。あの頃はどうしてあんなに、聞いているだけでも楽しかったのかわかりません」

彼は以前、ラジオ番組に出演してト・ギョンスを惜しみなくほめたたえて話題となった。ト・ギョンスの演技は、撮影されたものを通して見ただけのはずなのに、パク・ヨンウの演技が印象深く残った理由は何なのか聞いてみた。

 

「撮影に入る前から監督と話し合いました。彼のシーンはすべて見てから演じたいと。モニタリングをしていると、あえて評価すれば、演技らしくない演技だと感じました。私がギョンスの演技を「自分がやったもの」と考えながら見たせいかもしれません。私も、分析してそれに合わせて演じるスタイルではありませんが、ギョンスの演技もそういうふうに感じられて、とても嬉しかった。目の輝きが気に入ったと話したのは、そんな言い回しがあるじゃないですか、目は心の窓だって。ぴったりな表現ではありませんが、とても魅力的な目をしています」

 

パク・ヨンウに実際に会ってみると、スクリーンやブラウン管を通して見ていたよりも、ずっと深い目の色をしていた。インタビューの間も慎重に言葉を組み立てる彼を見ていると、どんな理由で演技を続けているのか聞きたくなった。

 

「私は、「自分のことをよくわかっている」なんて言葉は不可能だと思うんです。自分をよく知るというのは、試しながら考えることです。自分の知りたいと思うのも一種の好奇心でしょう。演技も、知りたいからやるんです。私は、俳優も創作する人だと思っています。そういうところから出発して、ストーリーが出来上がることもある」

話をしてみると、彼は優秀な俳優である以前に悩み多き人間としてのオーラを持っていた。パク・ヨンウは悩んだ末に俳優として到達したところを、「本能に忠実だった」と答えた。ともすれば彼の幅広いキャラクター消化力は、まさにその本能と好奇心に起因するものかもしれない。

「もしも私が演劇映画科に進学していなかったとしても、<本質的な感情が自由であることを望む>気持ちが続いていたなら、まったく違う道を進んでいたとしても、自分の望む感情を細かく追っていたはずです。かけ離れた進路で悩んだ末に俳優になったように。最初漠然としていたのが、しだいに整然と見えてきたんです」

パク・ヨンウは最近 『時間の森』 というドキュメンタリーと 『春』 のようなインディーズ映画に出演してフィルモグラフィーの範囲を広げた。『純情』 もまた、2人1役である上に、事実上はたった一人で演技する場面が中心だったことを考えると、新たな挑戦と言える。彼にとってこれらの体験は何を意味しているのだろうか。

 

「最近は俳優としての責任について考えます。自らに「俳優としておまえはどんな責任感を持っているのか?」と問います。そうすることで、自分の本能的な行動が現れます。ですがこれは、私だけの考えではありません。カール・ユングの元型論やフロイトの心理学でも書かれているように、自分の心の中に最初から内在していたと思います。そんなふうに解釈すると、あれらの作品を選んだときは考えていなかったのですが、すでにその頃から少しは感じていて、だからその方向に動いたのじゃないでしょうか」


インタビューが進む中で、彼のことを俳優だと感じなくなっていった。パク・ヨンウの回答には人間としての苦悩と思考が込められていたためだ。彼がどんな人間なのか、もっと知りたくなったが、インタビューの時間は終わってしまった。最後に、この先どんな俳優になりたいかを訊ねた。

「一生を生き抜いても自分のことはわからないでしょう。それでも自分について知ろうと努力することは意味があり価値があります。そうすることで、挑戦することができますからね。この先もどんどん挑戦したいです。やみくもに挑戦するのではなく、賢く挑戦しながら生きていきたい。そうすれば人生楽しくなりそうでしょ」

(訳文文責:ハギ)