７月８日、農林水産委員会室にて委員会が開催されました。

議題

1、秋王10周年プロモーションについて

　県育成品種の秋王が販売から10周年を迎え生産量は5年間で約3倍に取引価格は、582円/kg(富有268円/kg)で取引されており、ブランド力の強化、認知度向上、販売促進に向けたプロモーションを東京都内のホテル、イベント会場で実施する。

質疑

⚪︎生産量については、

　目標250tに対し、現在170ｔ

⚪︎収益性については、

　富有(1.5t/10ha)

　秋王(1.0t/10ha)

2、特定家畜伝染病の防疫対策について

1)趣旨　佐賀県の野生イノシシにおいて感染が確認された豚熱や、韓国釜山市で感染が確認されているアフリカ豚熱など、本県への侵入が危惧される家畜伝染病の発生状況と防疫対策の概要

2)発生状況と防疫対策

⚪︎豚熱

　ア)発生状況

　　平成30年以降、国内で92事例発生し、約40万頭の豚を処分

　九州内では、令和5年8月に佐賀県の養豚場で2事例発生

　令和6年6月6日に、佐賀県で九州初となる豚熱に感染した野生イノシシを確認

　イ)防疫対策

　　イノシシ侵入防止柵や消毒施設の設置支援

　令和5年9月19日から県内全飼養豚に対しワクチン接種を実施

　養豚場の雑草木を伐採し、緩衝地帯を整備

　死亡、捕獲野生イノシシの検査を実施

　2万頭規模の発生に備えた防疫資材を備蓄

　ウイルス拡散防止のための協議会を令和6年7月23日に開催予定

⚪︎アフリカ豚熱

　ア)発生状況

　台湾、日本を除く東アジアのほとんどの国で発生している。

　特に、韓国の釜山の野生イノシシで25事例の感染を確認している。

　イ)防疫対策

　水際対策強化のため博多港、福岡空港で国の動物検疫所と連携した広報キャンペーンを実施

　海外からの旅行者等に対して注意喚起を実施

感染確認に備え、防疫演習を実施(10月7日宇美町内県有林にて)

⚪︎高病原性鳥インフルエンザ

　ア)発生状況

　令和4年度過去最大26道県84事例が発生、

約1,700万羽を殺処分、福岡県においても4事例約33万殺処分

　令和5年度は、本県ではなく、全国では、10県11事例が発生している

　イ)防疫対策

　野鳥侵入防止の金属網等の設置を支援

　ため池にドローンや大型カイトを設置

　防疫演習の実施予定(9月5日筑後広域公園を予定)

質疑

⚪︎豚熱とアフリカ豚熱との違いについて

　豚熱には、ワクチンが有り、生後40日から60日までの子豚にワクチン接種後抗体検査を行いますが、アフリカ豚熱にはワクチンが有りません。

⚪︎野生イノシシ口径ワクチン散布について、佐賀県では、6月14日に口径ワクチンを伊万里市、玄海町を含む10km圏内に散布したとの事だが、野生イノシシには県境に関係無く移動する。隣接する糸島市での計画は必要ないのか。

　国よりの許可が必要で有ります。

⚪︎要望

　国へ県単位で無く、生息域単位での対応を要望します。

農林水産委員会 報告

農林水産委員会報告