ピーリングについて

ピーリングの効果は肌の厚さ、油水分の程度、ピーリングの種類、ピーリング剤の強度、pHなどの要因によって左右されます

ピーリング剤の濃度、pHによる効果の違い
一般的で安全なタイプではグリコリック酸、乳酸、マンデリック酸などの果物酸を含んだほとんどのAHAとサリチル酸などのBHAが該当します。しかし、強度によって異なることも。

5~15%の低濃度の場合、表皮の角質ケアのために作用しますが、(エステでの許容濃度は20~40%)、40%以上の高濃度の場合、表皮下層まで浸透し細胞間の結合を破壊、相互作用を通じて表皮の一部を一緒に落とし、ニキビ跡やシミなどの部位に部分的に浸透させる効果を発揮するためです。

また、肌は緩衝機能、ピーリング剤のpH緩衝度によってピーリング剤を肌に適用させたときに該当製剤の最終適用濃度を減少させ、低強度で適用させたり、反対に濃度を高めより強力に作用させることもあります。また、ピーリングブースター製剤を活用させ効果を異ならせる方法もあります。

このため、ピーリング時、肌の反応を正確に予測するためにはピーリング剤の濃度だけでなくpHを知ることも重要になってきます。
このため、肌のpHが低いオイリー肌、ニキビ、エイジング肌のピーリング後、中化をし肌の回復を助けるためのアフターケアを行うことも大切です。

ピーリングについてのQ&A

Q. 角質を落としたり、ピーリングは頻繁に行うと肌がうすくなる！？
あまりに頻繁に行うのはもちろんよくありません。
しかし、普通に行うのはまったく問題がありません。角質を落としたり、ピーリングは肌の表面に積もっている不必要な角質を落とし、肌のターンオーバー周期を早め、角質を落とすようにします。

もちろんこの過程で肌の表皮層をはがすため、角質を落とす前の肌よりは表面がうすくなるのは事実ですが、これは非常に一時的なこと。肌のターンオーバー周期を考慮した角質ケア、ピーリングは肌をむしろ健康にします。

たとえば、角質を落とす際に使用するピーリング製剤、ビタミンCとレチノイド等肌を強くする線維芽細胞の生産を活性化させ、内部構成をより強くさせる成分の適用を通して肌バリアを強化させます。

ただし、肌のターンオーバー周期を考えずに行うピーリングは角質層を一度にあまりに落としてしまい一時的に肌がうすくなる現象、肌の刺激によって毛細血管が拡張され肌に赤みができるなどの現象が。ピーリングをあまりに頻繁に行って最小限の角質まで落としてしまうと肌は、肌を守るために角質層を厚くして、むしろ角質層を厚くさせてしまいます。

Q. ピーリングの適正周期が気になる！？
ピーリングの適正周期は肌タイプによっても異なり、同じ人でも肌のコンディションによって異なります。
肌の乾燥がひどい場合には週1回ほどがよく、皮脂分泌が旺盛なオイリー肌の場合、週2回ほどをおすすめします。

敏感肌の場合には2~3週に一度やさしく角質を落とし、物理的な刺激を与えるより、肌に刺激がほぼなく、ピーリング効果を与えてくれるPHAのような低刺激ピーリング剤を使用するのがいいでしょう :)

ピーリング後には角質層が一部落とされ、一時的に肌がうすくなり保護機能が低下することがあるため、ヒアルロン酸、アロエベラ、アラントイン、セラミドなどの成分が含有された保湿剤を塗ったり、パックをつけたりして油水分をしっかりと与えてください。
また、紫外線によって刺激を受け、赤くなったり敏感になったりしないよう、日焼け止めは必須です。
このとき、ケミカル系日焼け止めは肌に敏感反応を起こさせてしまう可能性があるため、フィジカル系日焼け止めをしようするのをおすすめします。

Q. ピーリング後むしろ皮脂が多く分泌される！？
オイリー肌またはニキビ肌など皮脂が多く生成される肌タイプの場合、ピーリングによって毛穴の奥の老廃物と皮脂が落とされます。これにより皮脂と老廃物で詰まっていた毛穴が開かれ、皮脂分泌が増加するのを感じることがありますが、これは毛穴が浄化されたことを意味する非常に一時的で肯定的な変化です。これによってピーリング後、トラブル発生が減ったことをだんだんと感じることができるようになっていくはずです :)

ピーリングしたい方！必見Q&A！