こんな場所に北部の樹木・・? ぶつかる壁と符合しない知識♪ | しゅうパパの何か思う日常と沖縄クワガタ採集記

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http://ameblo.jp/loveway14/entry-12202938361.html ←沖縄のクワガタ採集初心者さん向けの記事です♪

今回、僕は海の見える泥灰岩・ジャーガル地域とされるとある場所に行ってきたんだ♪



と、言うのも…


タイワンウオクサギが泥灰岩・ジャーガル地域でももしかしたら見られないかと思ったのがきっかけなんだけど、



土壌分布図の表記上はジャーガルの地域だし、周囲の畑もみ~んなジャーガルなんだけど、石灰岩が非常に多く見られたんだよね~




これだけ石灰岩が見られるなら、タイワンウオクサギも超楽勝で見られそう…



つーか、ショウロウクサギも多そう!



って思ったんだよ…!





でもね…



ショウロウクサギは全く見られなかった上にタイワンウオクサギもほとんど見られなかったんだ…( ̄~ ̄;)



一応タイワンウオクサギはありはしたんだけど…


森の規模や開発状況を考えれば、石灰岩地域ならもっともっとタイワンウオクサギは見られて然りなんだけど、


この規模の森で、

こっ、こんだけ!?∑( ̄□ ̄;)


ってくらいしか見かけなかったんだ。




地面は石灰岩の塊…


石灰岩地域特有のガジュマルに代表される、クワ科の樹木はたくさん見られるし…



表記上はジャーガルでも、標高が高い場所はほとんど石灰岩だと考えるべきだけど…

タイワンウオクサギやショウロウクサギはほとんど見られない…

( ̄~ ̄;)




難しいなぁ…



タイワンウオクサギがわずかに見られる所から、石灰岩地域ではあると言えるけど、

 

クサギ類は育ちにくい土壌と考えるべきか…



むぅ…( ̄ー ̄;)

 

 

そんなことを考えながら歩き回っていると、僕の目の端にある樹木が飛び込んできた。

 

おぉ!ヤンバルアカメガシワじゃないか~!(^▽^)

 

まぁ、そうだろうね~、石灰岩があるならヤンバルアカメガシワがあるのも当然と言え・・・

 

 

ん・・?

 

ヤンバルアカメガシワ・・・?

 

 

じゃ・・・ない!?

 

アカメガシワだ!これ!!( ̄□ ̄;)

 

なんだってー!!(=◇=;)

 

ヤンバル土壌でもないこの場所でアカメガシワが生えているなんて・・・

 

そんなことは・・・

 

どう見てもアカメガシワ・・・

ヤンバルアカメガシワではない・・・

 

 

 

一応補足しておくけど、ヤンバルアカメガシワは石灰岩を好んで育つ樹木なんだ。

 

何故石灰岩が多い南部ではなくヤンバルの名が冠しているのかはわからないけど、南部でもまぁ、見かけることができる。

 

同じ石灰岩を好むクスノハガシワよりかなり少ないんだけどね・・。

 

 

でもこの木はヤンバルアカメガシワではない。

 

アカメガシワだ。

 

 

こちらもちょっと補足するけど、アカメガシワは沖縄本島ではヤンバル系土壌でしか見かけない樹木だ。

 

もし、アカメガシワが石灰岩地帯でも見られるポピュラーな樹木であるのならば南部でも当然クワガタを探す主力の木になっているはずなんだ。

 

 

しかし僕は石灰岩地域では人が植樹したアカメガシワしか見たことがない。

 

北部ではガンガン育つ樹木なのに、植樹されたアカメガシワは他の樹木に明らかに成長で遅れていて、今にも消えそうな雰囲気の弱々しさになっている。

 

 

そのアカメガシワが石灰岩の上に堂々と見られるとは・・・?

 

もしかしてここは石灰岩の上にヤンバルの土を持ってきた場所ではないのか・・?

 

僕は慌てて周りの樹木を調べてみる・・・

ぐふぅ・・・石灰岩を好むサルカケミカンが生えているぅ!!

 

しかもアカメガシワのわずか1メートル横だ・・・

 

これは疑いようがない。

 

ここの土壌は見た通りの石灰岩。

 

しかし何故かアカメガシワが育っている。

 

 

オマケに言うとここは断崖絶壁の上。

こんな危険な位置にアカメガシワを植樹する人はいない。

 

よってこの木は自然に生えてきたものだと言える。

 

 

アカメガシワの存在に衝撃を受けた僕はかなりの広範囲をシラミ潰しに調べて回った。

 

そしたらわずかだけど、他の場所にもあるんだ。

 

 

だけどホントにごくわずか・・・

 

 

ぶっちゃっけ、かろうじて見かけたタイワンウオクサギと同程度しか見ていない。

 

ショウロウクサギは結局見かけなかった。

 

 

 

これは・・・・・・・

 

 

難しすぎる・・・

 

 

 

 

 

この地域は低地はジャーガル畑ばかりの泥灰岩地域だ。

 

しかし、高地になると石灰岩がむき出しの地域に変わる。

 

 

それは糸満や那覇でもよく見かけることだから珍しくもなんともないんだけど、那覇や糸満なら高地だと島尻マージの土や石灰岩ならショウロウクサギがたくさん見られるし、その条件で海が近いならタイワンウオクサギが見られる。

 

 

しかし、ここは明らかに石灰岩見られながら、まるで泥灰岩・ジャーガル土壌の地域のようにクサギ類はほとんど見られず、

アカメガシワが育っているという謎仕様・・・

 

どう理解しろというのか・・・

 

 

気になるのは土壌分布図上ではここはジャーガル土壌と表記されているところだね・・・。

 

境目ですらなく、ドンピシャでジャーガルとなっているんだ。

 

見てきたことと照らし合わせると、

石灰岩はあるけど、風化石灰岩は見られず島尻マージの土はなく、岩以外の土と言えばジャーガルにあたるので、この地域はジャーガル地域である、という解釈・・・

 

そういう地域ではクサギ類は育ちにくい・・?

確かに泥灰岩・ジャーガル地域ではクサギは見られなくなるけど・・。

 

明らかに分厚い石灰岩があってなお、クサギが育たないというのはにわかに理解しがたい・・・

 

まさか、クサギ類は石灰岩ではなく、それが風化した土の島尻マージを好むとでもいうのか?

 

 

 

いや・・・それはないはず・・・

 

ならば風化石灰岩がある地域と、風化石灰岩のない地域、だけでは割り切れない別の条件があるはず・・・

 

かなり頑張ったけど、僕が見た場所がたまたま植生が見られなかっただけとも考えられる。

 

 

だけど・・あのアカメガシワは・・・?

 

 

全く説明できずに僕は困惑した( ̄_ ̄ i)

 

 

 

 

この場所はもっと調べてみなければいけない。

樹木の植生を見れば基本的には石灰岩地域で納得できるけど、今までの知識と経験がちょっと通用していない部分もある・・・

 

興味深すぎる・・・!!

 

 

こういうぶつかる壁、大好き!(≧▽≦)