ウオクサギを見に行って、何故か石灰岩の考察になった(笑) | しゅうパパの何か思う日常と沖縄クワガタ採集記

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こないだ中部でタイワンウオクサギを見てから、やる気が出て来たよ音符


南部の地元でも、もっと本格的にウオクサギを探してみたい!!

って思ったんだ音符(≧▽≦)



でもね~、GoogleMAPの航空写真を見ると、
意外と近場じゃ海岸沿いの森って少ないんだよなぁ…


主に畑になってて、少し内に入ると住宅地になってる所がほとんどだから、小規模の緑がチラホラある程度…


多少大きな森もあるけど、そういう所はチェック済み…

そして、そういう森には残念ながらクワガタはほとんど見つからず、ヤドカリが多いという感じ何だよね…


多分…クワガタは幼虫期にヤドカリに食べられちゃってんじゃないかなぁ…汗

動きが鈍いしなぁ…


ヤドカリは雑食性なのか、結構何でも食べてるのを見かける。


仕掛けたバナナとかはともかく、鳥の死骸にワラワラ群がっていたのを見た時はちょっとゾッとしたあせる


木にも余裕で登るし、食べられるものがあったら集団で来るし、海に近い森ではヤドカリは最強なんじゃ…って思う。

時々、ヤシガニみたいな巨大な奴も見かけるしね~あせる


あんなのがいたらクワガタじゃひとたまりもありませんよ汗





そんなヤドカリさん(意外と天然記念物なんだよね)とのバトルの記憶というか、トラウマがあって、海岸の森ってそこまで積極的に探してなかったんよあせる



今回僕が行ってみたのも、一応やっぱりヤドカリさんの気配がする海岸。
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石灰岩の絶壁がある海岸の小さな森。


果たしてこんだけ海に面した場所にクワガタがいるのか?



今はまだわからないけど、タイワンウオクサギはびっしり音符
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高い木は見られない。

タイワンウオクサギならもうちょっと大きくなってもいいんだけど、周囲にあるオオハマボウとキレイに並んでいる。

何故みんなこのサイズで統一されているんだ?


海岸では高くならない理由があるのか、それともたまたまか。


この前、見かけたタイワンウオクサギはさほど大きなものはなかったけど、


ウオクサギの中には見上げるくらいの高さになったのは結構あったりする。

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↑以前撮ったウオクサギを見上げた写真。
この写真では大きさが全然伝わらないからボツにしたんだよね(笑)





さて…


ウオクサギはいっぱいある…


しかしこれだけ海に面してると、石灰岩地帯でもショウロウクサギは見かけないな。

もうちょっとだけ陸の内側に入ればショウロウクサギがゾロゾロ出て来るんだけど。



『海岸沿い』だとショウロウクサギはあっても『海岸』だとウオクサギだけになるんだね。



ただ…



場所によってはここよりも海に近い場所でもショウロウクサギを見ることがある。



でもそれは恐らく、潮風を直接受けない場所だったからだと思うな~。


その場所はオオハマボウの林がクッションになって潮風を遮り、ショウロウクサギがあるって感じだったからね~。



潮風への耐性はショウロウクサギより、ウオクサギの方が大きく勝るんだと思う。



ウオクサギは逆に潮風が来ない場所ではあまり姿が見られなくなるけど。


ウオクサギは育つのに塩分が必要になってくるのかなぁ…



潮風直撃のこの場所で青々としてるのは、そういうことの裏付けのように思う…。





!!

あと不思議なんだけど、ここの石灰岩って、海の水で浸食されている訳だけど…

実際に海に浸かった部分が波に削られてキノコっぽくなった石灰岩もあったりするんだけどさ。


何故、ここでは鍾乳石のつららができないんだろうね?



いや、わかるよ?あせる

波は横から来るし、雨は上から降るから、ポタポタ垂れて出来上がる鍾乳石のつららは波うち際では出来上がらないってことはさあせる



僕が思うのは…


ほら…


例えば、鍾乳洞の中って、なんか滑らかじゃない?


丸っこいってうか、

溶けたロウソクみたいな感じの滑らかさがあるじゃない?



僕が今いる海岸も同じ石灰岩なのに、ぜ~んぜん滑らかじゃないんだよあせる


ゴツゴツしてトゲトゲして、痛い(笑)


鍾乳洞みたいに丸っこくならないのは何故?



う~む…( ̄~ ̄;)


海の水と雨水に浸食された違いが出るのかなぁ…

いや、そもそも鍾乳石って浸食されたんじゃないよね。


あれは確か、石灰岩の地面に染み込んだ雨水に石灰分が溶け出して、再石灰化したから水の流れに合わせた『つらら』になってるんだったはず…。



とすると…



海水では石灰岩は溶けずに浸食される…

雨水では石灰岩が溶けて鍾乳石になる…?



ん? おかしくね?( ̄~ ̄;)



雨水で石灰岩が溶ける…とは?




雨の水は強力な酸性だとでも言うのか!?




違うと思う…汗


酸性雨なんて公害問題でもなければ起こるはずないし…




しかし、間違いないのは石灰岩が雨水に溶かされているという事実…




そういえば僕が子どもの頃、こういうのを見たことがある。


僕の住んでいた地元の水道は地元の川の湧き水を利用していたんだ。


ヤカンに水を入れてお湯を沸かすのを日常で繰り返していく内にヤカンの内側に白い何かが付着していくんだ。

僕の家族はそれを

『石灰』

と呼んでいた。


今思えば、あの水は川の湧き水なのだから山の石灰岩が吸い込んだ雨水が元になっているはずなんだよね。

水分中に多くの石灰分が含まれていたのだと予想できる。


だから日常的にお湯を沸かしていくと、ヤカンに再石灰化した石灰分がたまっていった訳だ。


あれってすごいんだよ?

いつも洗っているのに徐々に石灰分がたまっていくんだ。


たわしで擦ってもなかなか落ちないんだ。




それをどうやってキレイにしていたか?



『お酢』なんだ。


石灰がたまったヤカンに酢を入れると、
シュワ~!!と泡立ってね、どんどん溶けていくんだ、その石灰が。


僕はこの科学実験みたいなやつを見るのが好きで、いつもヤカンの石灰をキレイにするときは自分からお手伝いをしていたんだ。


懐かしい…





まぁ、懐かしさは置いといて…


お酢は酢酸だから酸性じゃない?

石灰を溶かす程の酸性なんだけど、あれを見てきたから、石灰岩が酸で溶けるっていうのは非常によくわかるんだ。


しかし、雨水が酸性とは思えない…



これは…どういうことなのか?




わかんなかったから調べてみたんだ音符(笑)



それで、わかりました!!



腐葉土です!!


腐葉土っていうか、生き物の排泄物だったり死骸だったり、枯れた植物だったりね。


それらが腐葉土化するとガスが発生するんだって。


雨が降ると、腐葉土に染み込んだ雨水にそのガスが混ざると酸性の水になる。

その酸性の水を石灰岩が吸い込むことにより少しずつ石灰分が溶けだしていく。


長い年月を重ねて溶けていった石灰岩が現在では鍾乳洞になり、鍾乳石のつららが出来上がっている訳だね音符



納得です(≧▽≦)



海岸の石灰岩は海水が酸性じゃないから、浸食作用のみでああいうゴツゴツトゲトゲになるのか。


うん、勉強になった音符


石灰岩がゴツゴツトゲトゲになるのは元々穴が多い岩だからだよね。

表面が浸食されても、穴だらけで平らな岩じゃないから、ゴツトゲ化する。


それも納得ドキドキ



海岸では植物や生き物が少ないから、腐葉土がたまらずに溶解作用が起こりにくい訳だね音符




うむうむ音符


タイワンウオクサギを見にきて、全然違うこと勉強してるな(笑)


でもタイワンウオクサギの育つ範囲も海岸からどのくらいまでなのかも、何となくつかめたよドキドキ



今回はあれこれ勉強になった音符



やっぱりフィールドを見て回ると楽しいよ!!

気になることをどんどん見つけて調べていくのはパズルみたいなんだ。



繋がる。



あれはこれに繋がるんだ!?∑( ̄□ ̄;)

って気付く瞬間が僕は好きだ音符




さて~、今度はどこに何を見に行こうかにゃー