ナダル、ローマ・マスターズ優勝!世界2位を奪還 | マレー・ファン@ラブテニスワールド

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英国テニス・ナンバーワン選手のアンディ・マレーを応援しながら、
ロンドンでの暮らしを綴るブログです♪
マレーがついに2012年ロンドン五輪で金&銀メダリストとなりました。
一緒に応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!

マレーのローマ敗退と同時に、タイミングよく(?)再び仕事で
旅に出ており、すっかりブログの更新が遅れていましたが、
雨で延期になったローマ・マスターズの決勝が、今日月曜日に
行われました。

結果、ラファエル・ナダルが去年の優勝者ノバク・ジョコヴィッチ
7-5, 6-3のストレートで下し、ローマ6度目の優勝を果しました!

ラファ、ローマ優勝


さらにこの勝利のおかげで、ナダルはロジャー・フェデラー
先週獲得した2位の座を再び奪い返し、世界2位に返り咲くことに
なりました。

そればかりか、フェデラーが前回のマドリード・マスターズ優勝で
ナダルのマスターズ20勝記録と肩を並べましたが、ナダルは再び
フェデラーに差をつけ、

マスターズ21勝新記録 を打ち立てました!

ということで、ランキングと記録でフェデラーがナダルに
ぐぐっと迫ったのはたったの一週間+1日
フェデラー、マドリード優勝で世界2位に!

しかもナダルはライバルのジョコヴィッチとの戦績も、これで
18勝14敗と差をつけ、次回の全仏オープンの結果によっては、
ジョコヴィッチのトップの座を脅かす可能性が非常に
大きくなってきました!

去年はマドリード、ローマと、2度連続の決勝でジョコヴィッチに
屈したナダルですが、今年は再びクレイの王者として復活。

現在のところ、なんとクレイでの戦績は16勝1敗という勢い!

もはやクレイとは呼べなくなってしまった(?)ブルークレイの
マドリードでの3回戦敗退を除いては、モンテカルロ、バルセロナ、
ローマ
を制覇。ナダルにとっては完璧な全仏オープンの下地が
できたという
感じですね。

逆に、ウィンブルドン、全米、全豪に引き続き、全仏での
グランドスラム4大会連続優勝を目指すジョコヴィッチですが、
今期は一度もクレイで優勝していません。モンテカルロ大会中に
知った祖父の死が、現在も影響をもたらしているようです。
モンテカルロ:ナダル8連覇!ジョコ「精神的に力尽きた」

さて実際の決勝ですが、オープニングゲームからナダルは
2度のブレークポイントでジョコヴィッチにプレッシャーを
かけますが、ジョコヴィッチはサービスゲームを死守するという
出だしから切羽詰った争いが展開します。

ナダルは4度目の正直でブレークをものにし3-2でリードしますが、
ジョコヴィッチもすぐにブレークをし返し、その後は
ジョコヴィッチが試合をリードする形に。

ところがスコアが5-4となり、ナダルのサーブとなったところで
ドラマが…。

ここでブレークすればジョコヴィッチのセットということもあり、
緊張の中15-30でジョコヴィッチがリード。

ところが息もつかせぬラリーの最中に、ラインズマンが
ジョコヴィッチのボールを間違ってアウトに!

オーバールールによりポイントがリプレイされることになりましたが、
このチャンスをものにしナダルがサービスを守りきり、スコアは5-5に。

これが運命を変えたとも言えるかのように、次のサービスゲームで
ナダルがジョコヴィッチをブレークし、ナダルが6-5でリード。

ラインコールにいまだ動揺の隠せないジョコヴィッチは、
ここでラケットをネットポストに叩きつけて壊すという事態も
発生!

ジョコヴィッチが審判の警告を受けた後、ナダルは冷静に
次のサーブを守り1セット目をものにしました。

余談ですが、ジョコちゃんがローマでラケットを壊したのは
これが2度目。

最初はフアン・モナコとの試合で1セット目を奪われた後…
かなり激しくクレイに叩きつけてました((((((ノ゚⊿゚)ノ

ジョコヴィッチ、ラケットを壊す


さて2セット目でもまだ動揺しているジョコちゃんの隙を狙うかのように、
ナダルが早々に1ゲームからブレーク。

でも次のゲームではやっとジョコヴィッチも落ち着きを取り戻し、
3度のブレークポイントを握りますが、このチャンスも逃してしまい、
ナダルが2-0でリード。

その後はジョコヴィッチのミスが目立ち始めます。また

ジョコヴィッチは何度かブレークのチャンスをものにしたものの
どれもつかめず…。

最後はジョコヴィッチは幸運の女神にも見放されたかのように、
2度のデッドバウンスでボールを逃した後、なんとダブルフォルト
ナダルに勝利を引き渡すと言う結果に!

7-5, 6-3でナダルがローマの勝利を飾りました。

2年連続ローマ優勝を果せなかったジョコヴィッチは、ナダルが
クレイの王者であることを認めています。

「彼はクレイでは世界1のプレイヤーだから、僕がたとえ彼に
 7連勝していても、彼が常に本命の選手であることには
 変わりないよね。

 僕はストレートセットで負けたけど、試合は接戦だったと
 思うよ。ただこちらにチャンスが巡ってきてそれをものに
 しなかったら、ラファが逆にそれをものにしてしまう。
 なのにナダル相手に、してはいけないミスを沢山してしまった。

 でもパリには自信を持って参加するし、今週はとても
 いい試合ができたと思っているよ」

アンディ・マレーと一週間違いの誕生日のジョコちゃん。
本当だったら今日は優勝で25歳の誕生日を祝っていたと思うと、
とても残念でしょうね。

***

と・こ・ろ・で!!!

全仏オープン前だというのに、アンディ・マレー錦織圭
怪我でどちらも危うい状態(涙

まず錦織圭選手の方ですが、腹筋のリハビリをやっと始められる
ようになったという状態。特にサーブが完全に打てないようなので、
来週から始まる全仏オープンはかなり難しいのでは…

錦織圭リハビリ


とにかく無理をせず、夏の芝コートのシーズンを目標に少しずつ
リハビリをしてほしいものです(涙


マレーの方ですが、ローマの3回戦でリチャード・ガスケに敗退。

ローマ、マレー

というのも、マドリードを棄権する理由となった背中の故障が
まだ完治していないのが主な理由。

さらに試合中、強風で砂が舞い上がってボールが見えなくなったり、
アイスクリーム売りが試合中に観客席をうろうろしたため、
ガスケが怒って2度もサーブを中止するなど、ハプニングの
連続でもありました。

特に初戦のデビッド・ナルバンディアン相手に2時間37分
試合を行なった後、再び背中の痛みが勃発してしまったようです。

ローマ敗退のあと、マレーは背中の状態についてこう語りました。

「大会前から予想していたことだけど、試合が終わる頃には
 かなり背中に痛みを感じていた。これは去年の12月から
 起こっているけど、これまで長い休養をとることが
 できない状態だ。

 だから少しずつ休養をとるしかない。でも全仏オープン、
 ウィンブルドン、オリンピック、全米オープンが続き、
 休養を取る期間は限られているよね。

 だから今が休養のチャンスだと思っているんだ。
 全仏オープンが来る頃までには僕の絶好のコンディションに
 なっている、それが僕の目標だ」

私としては…

クレイのように身体中あちこちに負担をかけるコートはいっそのこと
スキップして、今年は女王陛下のジュビリーやオリンピックで
盛り上がっている一番重要なイギリスでの芝シーズンのために
じっくり休養してほしい、というのが本音です。

実際、背中の故障を負ったままクレイコートでマレーが優勝、と
いうのは不可能に近い…ヽ((◎д◎ ))ゝ

もちろんマレーのプレイする姿を見るのが楽しみですが、
ベストコンディションで大会に望めない限り、心配の方が
つのって仕方ないですしっ!!!!!

***

最後になりますが、ここ2週間イングランドからスコットランドまで、
仕事であちこちを旅していたのですが、なんとそのうちの一つが
イーストボーンでした。

私のブログでは女子テニスについてあまり語りませんが(字数の
関係でスペースが足りなくなるのが理由・笑)、イーストボーンは
女子テニス選手のウィンブルドン前のグラスコート準備の大会と
して有名ですね。

イーストボーンはイギリス南部の港町。

イーストボーン


ブライトンとすごくよく似ていますが、ブライトンがロック・
ファッションで有名なのに比べ、イーストボーンは伝統的な
イギリスの面影を残したロマンチックな街です。

イーストボーン

イーストボーン

で、たまたま私の仕事場となったところの裏から見える風景が…

なんとイーストボーンのテニスの会場でした(笑

イーストボーン


っていうか、仕事仲間たちが「こうして見るとやっぱりイギリスの
芝コートは本当に美しいよね」と語り合っているのを聞いて、
えっ、なになに?と外をのぞいたところ、どーんと広がる美しい
緑の芝コートがあり、さらに大会のセンターコートが目に入った
わけです(笑

写真ではよく分からないと思いますが、芝のコンディションの
よさに本当に感動!

年に一度のイベントのために、準備は着々と進みつつあるという
感じです♪