ちょうど3年前の今頃。
一人暮らしの部屋を引き払った。
病気になったばかりのころは、すぐに治るだろうと思っていたのに、
私が自分の体感として、長い戦いになりそうだと感じたからだった。
ずるずると家賃を払い続けていても仕方がないし、病気は根治しないだろう。
それで管理会社に父を通して連絡して、退去手続きをした。
あの部屋が本当に好きだった。
なにもかも自分の気に入ったもので揃えたのに。
最後がらんどうになった部屋を見て泣いた。
そして、病気にならなかったらよかったと何度も思った。
祖父が先月亡くなり、自分は空っぽになってしまったような気がする。
それでその空っぽを埋めたくて右往左往しているけれど、なんかもう無理かもしれないと思うときがある。
大病は前世の悪行のせい、なんてスピリチュアルではいうけれど、
それならもうとっとと逝かせてほしい。
街中をしゃがみながら歩く時、ものをうまく飲み込めなくて咳き込むとき、いきなり全身が痛むとき。
もう自分が嫌になる。というか可哀想に感じる。
私は普段は平気そうにしているけれど、
やっぱりどうしても辛い。
空っぽだから、わけがわからなくなってくる。
なんのために病気と戦うのか?
やめたい