夜、知り合った私達 、、、場所は六本木
私は 背が高く甘いマスクに弱い
そんな彼に声をかけられた
偶然だった
私が人と話をしていた時である
しかも何の他愛もない、要は大した話はしていなかった
その英国人男性 「・・・・カオスとは漢字で書くと何と書くのかな?」
(かっこよさ気にウィスキーをカランとさせている英国人)
私 「混沌かな?口で説明してもわからないってぇ。ペンない?!」
(手を上下にペンを持って描くマネをする)
彼と英国人男性は友達であったようだ
ここにお酒の入ったグラスをもちながらレイシラコはフラフラ~ッとやってきた
彼の坊主頭にいきな流行を感じた
流暢な英語で・・・ いや、 スラングすら交えたカッコよい発声で話しかけてきた
・・・落ちた そんな君に 落ちた
私は自分の単純さに驚いた
彼に落ちたようだ
時刻は0時をまわった辺り
彼と少し話した後、ダンスフロアで汗をかくほど一人で踊った
踊り続けて3時間
疲れた・・・帰ろうと思いつつ、バーカウンターへ
隣に彼がいたのだ・・・ってのは出来すぎた話で・・・そうではない
彼の姿が人の波にまぎれて遠くに遠くに確認できたのだ
「あっ・・・」恋するわたし? 彼に落ちた事にふと気が付いた
・・・・久しぶりの不思議な感覚
見つけた・・・という 不思議な気持ち
声をかけなきゃいけない!
どうにか彼近くに漕ぎ着けたい
そう願って私は人の波をかきわけた
私「さっきはどうも」 さり気なくを装う
彼「あっっさっきの・・・」普通のカレ
私「帰ろうかと思って・・・」
彼「オレもそう思っていたんだけど」
時刻は既に午前4時すぎだった
車で帰るけど?と彼も目で誘った私
彼の自宅は目黒駅5分のところにある大きな古いマンションだった
おばあちゃんの家だったが
今は学生同士の兄弟で住んでいるらしい
実家は世田谷 父母は服飾アパレル経営
有名どころの おぼっちゃまだ
どうりで顔もセンスもいいはずだ
彼を家まで送った
彼は無理やり私を家に寄るようすすめた
明らかに明らかな話だ
そうである
この先は絶対そうなるだろう
部屋に入ってはいけない
ここで・・・・が決まる
この返事で・・・が決まる
私らは10分くらい問答しつつも 「じゃぁお茶だけ」と言って 車を車道に寄せた
この時私は既にこの先の自分を受け入れていた
カレの20の素肌は荒々しさを感じた
帰りは朝陽が輝いていた