平日の夜十時過ぎ、仕事から帰って来た理香子は、玄関に入るなり身に纏っていたカッチリしたスーツを脱ぎ始めた。そして、下着まで脱ぎ捨て素っ裸になると、疲れ切った様子で誰もいない真っ暗なリビングへと向かい、明かりを付けた後、暫しソファに横たわり寛いだ。

それは理香子が一日の中で唯一安らぐ事のできる束の間のひと時であった。何も考えることなく、誰の目も気にすることなく、丸裸のまま部屋の中に一人佇む、そうすると縛られた心がほんの僅か解放される気がして、理香子はボッーと部屋の一点を見つめていた。
 

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大野理香子は二十九歳の人妻だった。端麗な容姿と抜群のスタイルの良さから大学生時代に有名雑誌の読者モデルを始め、都内にある有名大学を卒業してからは一度一般企業に就職したが、一年足らずで退職して、それからは小さな事務所に所属し、イベントの司会業や読者モデルの仕事をして働いていた。 
 


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