2014夏の夜

 

その子は横浜のバーに一人でいた。

誰かを待っているのか・・・

 

俺も一人飲みだからカウンターに通された。

その子と一つ席を空けて座った。

 

最初は気にも留めなかったが、30分が過ぎ40分が過ぎた。

 

大きな瞳と退屈そうな溜息が印象的だった。

黒いタイトスーツが似合う綺麗な人だと思った。

 

その子のドリンクが少なくなりかけた。

 

少し酔った俺はバー店を呼んだ。

 

「そこの彼女に同じ飲み物を」

 

断られたら自分で飲めばいいや。と思った。

 

注文してから2分でドリンクが運ばれた。

 

その子はびっくりした様子で、大きな瞳がさらに大きくなった。

 

すかさず俺は声を出した。「よろしければどおぞ」