高校生の入学式に一目惚れをした。
これ以外に説明の仕用がない

軍隊のように行列で歩き
決められたクラスの中を入って行く
その教室の全体を見回す
何気なく、どんな人がいるのか
40人のクラスメートの中に一人だけスポットが当たっていた
天使が紛れ込んでいた。
心臓は高鳴り、体温は上昇した
誰が見ても綺麗な女性だったと思う。

毎日、彼女を見る為だけに登校した。
笑顔を見るのが好きだった。
学校が始まり、一ヶ月もするとある程度の情報は入ってくる
誰かに彼氏がいるだとか、誰と誰が仲が良いかとか
彼女についてわかった事は女性に嫌われるタイプだと言う事
これまでの僕は女性にも男性にもそれなりに人気のある人が好きだった。
綺麗な女性は僕を相手にしないと決め付けていたと思う。
恐れ多いと

最初は彼女と付き合いたいとは思わなかった。
ただ、見れればいいと
アイドルを応援する人と同じ精神状況だったのではと思う。
ジャニーズを日本全国追いかける、精神異常者のように
ある意味ストーカーである
どこにいるかいつも知りたかったし、席替えがあれば少しでも近くに行きたいと思った。
さすがに、待ち伏せしたりはしなかったが
ストーカーになる一歩手前であった。

彼女と目の会う回数が増える
最初は笑顔を返してくれたが、段々と不信感を抱くような顔になった。
嫌われのが怖くなり、顔を見るのをやめる
でも、そこにいるんだと気配だけは感じ取っていた
少し立つと、また顔を見るようになる。
そして最初は笑顔から始まる
そんな事に繰り返しだった。

家に帰ると彼女はどう思ってるんだろう
そんな事ばかり考えた

彼女の友人の一人が僕に聞いてきた
たまに目が会うってあんたの話をしてたよ
そんな事を聞くだけで空に舞うような気持ちになった
家に帰ると気持ち悪いと思われたんではないかと不安にもなった。

ある日、彼女は僕に直接聞いてきた
私の顔に何かついてる?と
僕は心臓をドキドキ鳴らしながら答えた
綺麗な顔がついてるよと
彼女は笑って僕の肩にふれた

その後、彼女と話す事は多くなった
学校が楽しくて仕方なかった。
中学生の時に友人がした恋以上のものだと確信してもいた。

夏休みになった。
彼女と会う約束なんてとてもできなかった。
そんな勇気はなかったし、話す時に高鳴る心臓の音がばれないようにするだけで精一杯だった。
忘れもしない
8月6日歴史では原爆が投下された日に花火大会があると広告を見た
こんな日に花火大会なんてありかよ。
となりにいた友人はふと呟いた
好きな人をこれに誘おうと思う。
だからお前も誘ってくれと、ダブルデートだったら緊張しないだろ
断られる事を友人は考えなかった。
彼は好きな女性も少しは自分に気があると思っていたようだ
しかし、僕は断られる事しか頭になかった。
だから、その申し出にすぐに答える事はできなかった。
一週間後の花火大会
友人は何度も僕に電話しては誘え誘えと言った。

3日前に僕も意を決して彼女を誘おうと結論をだした。
これが一成一台の冒険だったかもしれない
友人の家で順番に電話をする事になった
怖気づくかもしれないからと僕が先に彼女の家に電話をかけた
コールが3回なった後にお父さんがでた
○○さんいますか?と震える声で言ったと思う
以外にあっさりと変わってくれた
彼女がもしもしと聞こえた
僕と同じように声が震えているように感じた。
聴覚までもが震えていたのかもしれないが・・・
どうしたの?
会話をする事なんてできなかった
花火大会にいかないかとただそれだけの言葉がこんなに重いとは
きるよ?と言われた瞬間に
花火大会にいかないかと震える手を押さえながら変にボリュームが上がった声で言った。
彼女はいいよと言った。

まさしく僕の頭の上に原爆のような衝撃だった。
うれしくて涙がでそうだった。
初めて達成感を感じたのはこの日だったと言っても大袈裟ではなかった。
電話を切り有頂天の隣で友人も電話をかけた。
僕の喜び隣で友人は振られてしまった。
友人の部屋は天国と地獄に別れてしまった。

その日以来、僕は彼女と毎日会うようになった。
                               続く


以前の恋愛が終わり、中学生3年生になった。
学生時代になぜか夏休み前とクリスマス前には新しい付き合いがスタートしていく。

でも、僕はあまりその事に対して興味はなかった
恋愛なんて煩わしいものだと知ったし友人と遊ぶ時間が物凄く大切だった。
しかし、おかしなものだ友人達に彼女ができ、今まで遊んでいた事が嘘のように恋愛を中心に学生生活を送り出した。

恵まれた事に友人が多かったので一人で時間を過ごす事は殆ど無かったが、話の中心は恋愛が中心になりだした。
キスはどうだった、誰かはセックスまでしたらしい。
ませていたのかもしれないが当時から僕はだから?感が否めなかった。
かといって、そういう態度を示して友人がいなくなる事も怖かった
僕は取り繕うようにその話題にも積極的に身を乗り出した。
時には部屋で一人で過ごす時間が必要になり始めたのもこの時期だったと思う。

夏休みも近くなった頃に今度は僕がしてきた事をある女性にされた。
青春の一ページ中学生活最後の年に彼氏が欲しかったのだろう。
付き合ってくださいと初めて言われた。
一人だった僕に友人達が彼女の事を聞き言うようにけしかけたんだと思うが
僕もそれはそれでいいかなとも思い彼女と付き合うようになった。

夏休みの大半を彼女と過ごした。
親から金をせびり、すねかじりの分際で彼女料金まで払ったり
ほんと、今思うとバカまるだしだと思う。
それでも、僕はそれなりに充実した夏休みを過ごしていた。

彼女は僕の思うようにしてくれたし、無理強いは決してしなかった。
悪く言うと扱いやすい女性だった。
それをいい事にすべてを僕の都合でスケジュールは決まっていった。

夏休みも終わり、学校が始まると勘違いだったと言うカップルなのだろう
離れていったカップルもあった。
僕の友人もまたしかりで、半分位は付き合いを終えていた。

僕もそうしようとは思わなかった。
彼女の事をすきかと問われれば、うまく答える事はできない
でも、周りが恋について話すような胸の高まりは無いと感じていた。
それを彼女に告げてはいけないと心ではわかっていた。
私の事好き?
彼女は僕に時折尋ねたが、僕は笑顔を返し何も言わなかった。
嘘を付くことは罪だと感じていた。
それに、彼女の家に電話をかける時にお父さんがでたり、お母さんそれにお兄ちゃんがでたりする、あの緊張感は逃しがったかった。
お父さんに一度、どういう関係ですか?と聞かれたとき
東京ラブストーリーのようにドラマの中にいるみたいな感じがして心地よかったのを覚えている。
今は、携帯があるからそんな事もないと思うけど

彼女は膨れる事はあれど、無理に僕に尋ねることはなかった。
そんな事もあったからなのか、僕はお互いに中学生の間だけと同じように考えていると感じていた。
新学期が始まり、
彼女からの電話で呼び出され夜中の公園で待ち合わせをした。
ブランコに乗りながら話をする
ちょっとした秘め事、主人公は僕でヒロインは彼女
僕は台本を頭でめくる。とても楽しい時間だった。
でも、彼女は急に僕の台本には載ってない行動をする。
これも恋愛の醍醐味であろう
彼女は僕の目の前に立った。
初めてのキスだった。
なぜだろうか、初めての経験なのにここでしないといけないと感じた。
これは前世の記憶が呼び覚ましたものなのかわからないが
僕は思い切って彼女にキスをした。

唇があたるどころか歯と歯があたり軽く音がなる大きな失敗
撮影がされているかのように僕達は目を合わせて笑った。
至福の瞬間だった
でも、それは彼女とキスができたと言うよりもキスという行為をクリアした事に対しての幸福だった。

それから、卒業式手前まで彼女と付き合った。
その頃には手馴れるように毎日会うとキスをしたし、それ以上の行為にも達していた。
最後の一線だけは越える事はなかったが
恋ではない、どこかで気づいていたんだと思う。
流れに任せて、それを彼女の行う事は傷つけるだけだと思った。
何よりも、僕にその一線を越える度胸が備わっていなかった。

バレンタイデーが来る前に、僕は彼女にもう会えないと言った。
向かう高校も違うと言う理由で

最後に彼女は僕に聞いた、「私はあなたの何だったの?」と
その質問に答える事は無く僕は彼女に言った
「恋ってどんな気持ちなの?」と
彼女は涙を溜めて僕と行った遊園地で買ったペアのキホルダーを投げつけて僕を横ぎり消えて言った。

その後、何度か話す機会はあったがこの事に付いて話す事はなかった。
友人にはなれない、恋人に戻る事もなかった。
高校に入り、彼女とは音信不通になった。

僕はただのバカではない、大バカである。
人づてに彼女は結婚をして子供がいると聞いた。
その人が運命の人である事を祈る事しかできない。

もうあの頃には戻れないんだから



以前の彼女と別れてから3ヶ月程たっただろう。

まわりの友人に彼女ができた
僕はとても羨ましく感じた。
そして、僕もつくらないといけないという使命感
出遅れてると言う情けなさ
青春時代の一ページではあるが、あまりにも身勝手な振る舞いだったと思っている。

その日から僕の目はいつもと違う方向を見るようになった。
普段なら友人とバカな話や遊び
それをする為に学校に行っていた。
しかし、目線は女性にいく
だれとならうまくいくだろうか?
絶世の美女がもちろんすきだったし
だからと言ってうまく行かないのは避けたい
そして、とりあえず彼女が欲しかった。

廊下でふとすれ違った女性
あんな子いったけ?と思った
彼女に告白しようと決めた
なぜ?って松田聖子みたいにビビビときた
彼女ならいける、責任なんてなにもない。ただそれだけの事
その日に彼女に付き合って欲しいと友人を通して伝えた。

この友人を通すっていうのも情けない話だ
現在、僕が中学生ならメールで告白していたのだろうと思う

思いの他うまくいった。
恋愛といっていいのかわからないが、この付き合いはそれなりに順序を得ていた。
周りで恋愛するものも増え、付き合うと何をすればいいのか?
その見本になる人物もいた。
部活がはやく終わった方が待ち一緒に帰る
会話もそれなりになりたっていった。

初デートは彼女と行った。
一ヶ月程たった時に映画館だった、題名はボディーガード
彼女との恋愛よりもこの映画を一番良く覚えている。
アニメ以外の映画をみたのが初めてだったのも影響しているのかもしれない。
映画の後、お好み焼きを食べた。
対した会話もなく、お好み焼きのおばちゃんが割って入ってきたのも良かった。
初デートにしてはうまくいったのではないだろうか?
何をもってうまく行ったと言うのかわからないが、その時はそう感じた。

3ヶ月目にさしかかるかと言うところで友人が彼女と別れた。
友人達と遊ぶ事が多くなり彼女が煩わしくなった。
3ヶ月目を少し過ぎた頃
友人を通して別れを告げた。
本当に情けない事だと今はわかるが、その当時はそんな事を微塵も思っていなかった。

彼女にとって最初が最低な男だった事は良かったのか
いつか何処かで聞いてみたい。

反省はできる
でも、この過去を変える事はできない。
今一度思い出して、何処かで償えればと思う