そう、2013年、夏。俺の両目は大変なことになっていた。朝起きると真っ赤に染まった目からあふれる大量の目ヤニ。どうしちまったんだ、俺の目ん玉。鏡に映る自分を見ると不意に涙があふれてくる。その涙さえ悲しみの赤色だ。
原因はわかってる。数日前に行った風俗のせいだ。そこで俺は風俗嬢の女子大生にお願いして顔面にウ○コをぶちまけてもらった。お願いしてと言ってももちろんそれ相応の金は払っている。ホテル代と併せて4万ぐらい払った。マジでその金でプレステ4買えば良かった。くそが(色んな意味で)。数日前の俺に問いたい。「なぜウ○コ?」と。そらそうよ。それをまずはっきりさせよう。
「なんというか、興味があったんです」
怖いわ。そうだよ、この俺の性的衝動をわかってくれなんて言わない。現時点でわかってくれそうな人はキングオブコメディの人ぐらいだ。危ない。俺も一歩間違えれば今頃前科者だぜ。いやむしろ俺のこの性的衝動を風俗以外で満たすには学校の女子トイレに侵入して便器の中で待機せねばならない。そんなの今から半ズボンでイスラム国に行くより命がけだ。良かった。俺にウ○コをぶちまけてくれる女子大生がいてマジで良かった。もしも彼女がいなかったら俺はきっと排水溝の中でウ○コまみれで死んでいただろう。
「すいません、まだ目の調子が悪くて。あと数日お休みを・・・。すいません」
会社への電話もいささか手がふるえている。もう旅に出たい。今すぐ遠いどこかに旅に出たい。ついでにサマソニにも出たい。あと今思い出したけど中野の眼科に行ったら受付の女の子がマジで可愛かった。だけどまさか目の前にいるこのおっさんが目を真っ赤にしている理由は数日前の風俗でのウ○コプレイだったとは最近まで女子大生だった彼女にはわからないだろう。世の中すげー奴がたくさんいるんだな。オラわくわくしてきたぞ!あー死にたい。でも俺にはやり残したことがあるんだ。ウ○コは浴びたけど、まだ女の子のゲロは浴びてない。えっ?そんなプレイがあるんすか?世の中すげー奴がたくさんいるんだな。オラわくわくしてきたぞ!
「そんなわけで聴いてください。ポンコツクルセダーズ'16でデストロイ・ファッキン・ザ・サマーデイズ!」
俺は歌う。真夏の空の黄ばんだ光が例え僕らの目を奪おうとしても。(訳:池袋のラブホの浴室から降ってくる黄ばんだウ○コが例え僕らの目を結膜炎にしようとも。)
