隆史ちゃんとメールをよくするようになったくらいから。

2人でよく遊びに行くようにもなりました。
実家同士近いし、気が合うし、一緒にいて楽だったってことが大きかった気がします。
あと恋人がお互いいるので、そんな気はさらさらなかったし。

けど、タイミングが悪いことに。
私はその時に付き合ってる彼氏が両親から結婚を反対され、だいぶマリッジブルーに陥ってる時でした。

私はこの頃から気になる人として隆史ちゃんを見るようになっていきました。

まず、メールがすぐに返ってくる。
そして付き合い始めのようなラブラブ感がメールにあった。

毎晩おやすみメールをするようになった。
隆史ちゃんが海外に旅行行ってる時は、さすがに彼女じゃないし、やめとこーってメールしなかったのですが。
向こうからおやすみメールが来てニヤニヤしてしまった。

そして、急な呼び出しにも出てきてくれる。
一度、日曜の夜にあまりに暇で実家にいた時に今、何してる?って連絡入れたら
実家でご飯食べてるだけーって返信がきたので。
夜8時からカラオケ。

この時、初めて隆史ちゃんの歌声を聞いたのですが、びっくりするくらい上手かった。

スピッツとか秦基博とかを美声で歌い上げちゃう。
特に恋の歌の選曲が多くて。
ドギマギしまくり。

特にももクロちゃんは恋の歌がとっても多くて。
私もももクロばっかり入れて気合いを入れて歌いました。
歌って踊ってめっちゃ楽しかった。

このへん2人のテンションが、どっかおかしい。
彼氏彼女に刺されてもおかしくないレベルですね。これw
2人とも倦怠期になってたし、気が合う友達がまさかの幼馴染で舞い上がってたんでしょうね。

そして。
私は彼氏さんと隆史ちゃんを比べるようになってしまったのでした。

友達に相談、相談、相談をしたのですが。
女の子ってこんな話をすると大体の反応は分かりますよね。

きゃー!!告白しちゃいなよー!って感じですねw

2人の関係は良好だし、なにより好意がありそう。
そして両家の関係は申し分ない。
両家の顔合わせはスルーして結婚式までいけるレベル。
どっちもお互いの家に行ったとしても大歓迎を受ける。

私はだいぶ浮かれてたのもあったのですが、まだそこまで気持ちは進んでなかったのです。
なにより5年付き合った彼氏さんがいたので、それがやっぱり大きかったし。

が、ある時に。
既婚の友達とご飯に行って。
上の話をそのままして。

・結婚はどんだけ付き合ったとしても結婚はその日からの関係
・やっぱりおうちの関係性は重要
・生活レベルは上げることはできても、下げることはできない

とアドバイスを受けました。

やっぱり既婚者のアドバイスはけっこう現実的ですね。

そういうことを考えたら、隆史ちゃんは条件良すぎるくらいによかった。

そして、好意はありそうだった。

その日の帰り道に、隆史ちゃんにこんなメールを送りました。

「友達に隆史ちゃんの話をしたら少女漫画みたいな出会いって言われたw」

すると返信が
「あー分かるわw でもこれって使えるよな」

「え、どういうこと?」

だった気がする。うーん。
曖昧にしか覚えてないのが残念。
なんかメールを3,4ターンしたのですが、全く意思疎通ができず。

結局、隆史ちゃんから電話がかかってきたのです。
私は、その時、JR大阪駅。
混雑するホームでその電話をとったのです。

そして、隆史ちゃんから電話を受けた瞬間。

まるで雷を落ちたような衝撃。

「私、この人と多分結婚するわ」と。

脳内には、隆史ちゃんと私が公園にいる図で。
男の子2人を連れてる図が。
ありありと想像できました。

その時に少し「ん?」と感じた部分はありました。
そんな電撃的な直感を感じたのにも関わらず。
なんで「多分」なのかと。

しかし、これが運命であることを直感的に感じてしまった私。
もうどうにも引き返すことができなくなってしまったのです。

その日から、不眠と食欲不振に陥ってしまったのです。
いつもは健康そのものなんですけどねw

私は細い割に食べるの大好き!でして。
なんかあっても食欲なくなることはあまりなかったのに。

この時ばかりはそう感じてしまったので、悩みに悩みました。

今まで5年間付き合って、やっとやっと彼氏さんを派遣から正社員になるまで支え続けて。
やっと夢が叶うと思ってたとこだったのに。と。

まず、食欲不振はなんとかなったのですが、寝れないのが大きな悩みとなりました。

その時はでも、なんとか毎日仕事はこなしました。
その恋のあれこれ考えるより多分、仕事してる方が考えなくて楽だったんですね。

そして音楽の聞く趣味がその時、がらっと変わりました。
元々邦楽ロックが好きだったのですが、隆史ちゃんの好きなオーガスタ系。

特にスピッツと秦基博は好んで聞くようになりました。

特に「空も飛べるはず」「田舎の生活」「鱗」をリピートで。

その一週間、悩んで悩んで、彼氏さんとのデートとなったのです。

その時は、BLANKEY JET CITYの映画を見に。

$私のリアルな恋

皮肉にも最後のデートとなってしまいました。

そこで待ち合わせしている時に、何気なく口ずさんだ歌
スピッツの「田舎の生活」

もうそこで、私は心を持っていかれてることに気づきました。
その後、彼氏さんとの久しぶりのデートに関わらず無意識で口ずさんだことに
ショックを受けました。

そのあとに、彼氏さんとご飯を食べることに。
なんとか自分の心を彼氏さんに戻したくて私は、彼氏さんとの結婚生活について相談しました。

これからのこと、子供のこと、家族のこと。

その時、彼氏さんからの言葉は、
「子どもが欲しいならいいけど、子育ては俺は仕事が忙しいから手伝えないから頑張ってね」と。

悪気が彼氏さんにあった訳ではないし、元々優しい人ではあるので、仕事の疲れでイライラしてたのもあるのかもしれない。

けど、5年間支え続けた私に言う台詞か?と。
その時に、私の心にあって昔から支えてたという思いも。
すっと消えていく感じがしました。

男性の方に一言言いたい。
女性は見切りをつけると本当に引きは早いです。

何年付き合ってようが、結婚してようが
相手を思いやれなくなった時点でもう二人ではいられないって思っちゃうんでしょうね。
それで我慢強い人なら側にいるかもしれないし。
子供はかすがいって言うくらいだから子供とかいたら別れないだろうけど。

その日は何も言わず帰ったのですが。
久しぶりに話をたくさんして。
でもやっぱり二人の描く未来が見えなくて。

その後の一週間も悩みに悩んで。
ついにその次の週の金曜は起き上がれなくなりました。
吐こうと思っても胃がからっぽなので吐くものがないんですね。

健康が取り柄なのに、久しぶりの会社病欠。
これじゃだめだ。
働けないほど悩んでるならもういっそ言ってすっきりしようと。

隆史ちゃんに告白をすることに決めたのです。
続きはまた明日。

今日の一曲
田舎の生活/スピッツ


-この話は私の実体験ですので、特定はおやめ下さい。