「政治判断、今でも正しいと」 小沢代表インタビュー
http://www.asahi.com/politics/update/1116/TKY200711150399.html
2007年11月16日08時01分
自ら「プッツンした」と語った辞意撤回騒動から1週間。民主党の小沢代表が15日、朝日新聞の単独インタビューに応じ、福田首相との会談をめぐる一連の経緯や、新たな政権戦略を語った。
「選挙で勝てる最大の方策で、自分の政治判断は今でも正しいと思っている。だが、みんなが望まないのだから捨てる以外ない」(大連立協議)
「自民党は進退窮まっている。民主党の目玉政策を実現できれば選挙に絶対有利だ」(大連立の利点)
昨日の朝日新聞に民主党の小沢代表のインタビューが載っていた。
小沢の「大連立」というのが報道されたとき、俺も「全くこいつは何を考えているんだ」と思ったものだ。
参院選で勝って、さあ自民党と対決だってときになんで連立なんだよ。
新聞でも小沢の「壊し屋」「独断専行」の癖が出た、って感じで批判的な論調が多かったよね。
このインタビューは、そういう見方に対して反論しているものといっていいんじゃないかな。
簡単に言うと、
連立することで民主党の主張する法案を実現できる。
↓
民主党政権になるとこういういいことがありますよ、と国民にわかりやすく示せる
↓
次回の衆院選で民主党が勝てる
という戦略だったんだと小沢氏は言いたいのかな。
ところが、民主党の政治家はそういうことが全然わかってない。万年野党の連中は政権を獲ったらどうなるかってことも知らない。だから自分の戦略が理解できないんだろう。
というようなフラストレーションを感じてるみたいに読める。
インタビューを読むと小沢氏の言ってることにも一理あるような感じだ。
実際、民主党がやってることと言えば自民党の問題点(防衛省のこととか)をついているばっかりに見えるもの。
だから「揚げ足取り」とか批判されるわけだよね。
そんなスキャンダル追求ばっかやってないで、もっと政策論争しろよって言いたくなる。
自民党もそういう点を利用して民主党攻撃してるよね。
「民主党のせいで法案審議がちっとも進まなくて、国会が空転してるぜ」みたいなさ。
でも民主党が自民党に政策論争したって、結局数の論理で負けちゃうんだよね。
野党が提出した法案ってのは、内容に関わらず絶対に通らないんだって。自民党が面子をかけて廃案にしちゃうらしいよ。夫婦別姓法案とかさ。
だから小沢氏としては、自党が有利な状況で連立して、自分達の政策を実現するしかないじゃないかって言いたいのかな。
現実にそういう風になれば、国民としては自民党か民主党かっていう選択肢が得られることになるよね。
今は、なんか自民党に対する信任投票みたいだもん。(言い過ぎ?)
たださ、こういう風に大連立ってことになると改憲の問題が出てくるよね。
ナベツネが間に入ってたっことからもそういう感じがするじゃない。
民主党だって右寄りの議員もたくさんいるし。
日本て、いつも論点があいまいなままなしくずしで物事が決まってくようなところがあるからさ。
それから今回の件は、小沢氏は周囲にも全然相談してなかったみたいじゃない。
そういうやり方じゃあ反発されても当然じゃないかなあ。
それに小沢氏が言うようにそう上手くいくかどうかもわかんないしね。