昨日
2021年5月14日 15時
中絶手術をした。
人生で初の妊娠、中絶、手術自体が初めてだ。
10週目だった。
妊娠については次のブログで綴ろう。
‘’中絶‘’
妊娠が判明し私はこの選択だけはしないと思っていた。
けど決断した。
彼に病院まで車で送ってもらい
手術前日、病院に行った。
血液検査、エコーの確認
中絶手術の場合、エコーは見せてくれない。
最後に今どのくらい成長したのか見たかった。
明日、無理やりあなたが生きていけない外の世界に引きずり出すのにだ。
けど、見たかった。
パソコンの画面ばかり見てる女医さんについ聞いてしまった。
「赤ちゃん、元気でしたか?」
先生はパソコンを見ながら続けた
「元気だよ、中絶手術の人には見せれないからね」
知ってるよ。見せても意味無いものね。
分かってるからこそ、それ以上何も言えなかった。
実は妊娠発覚から10週まで検診に行っていた近くの産婦人科ではなく、中絶手術は片道1時半はかかる東京の産婦人科に来ていた。
近くの病院だと1週間先の手術になる、また術式は掻爬法だったからだ。
早く手術したかった。
自分の中で成長する赤ちゃんへの罪悪感、決断がぶれてしまう為だ。
先生に無理をいい次の日に手術をして貰えることになった。
その日、私は6人目の患者だそうだ。
同じ日に同じ場所で中絶する人が6名も居るんだと思った。
手術当日
彼は付き添いたかった。
来週なら一緒に居れる。来週じゃダメか。
と言ってくれていたけど、どうしても早く手術したかった。
彼の気持ちより自分の気持ちを、優先してしまって申し訳ない気持ちだが1人でも大丈夫。と言ってその日の朝
彼を仕事場まで送った。
手術までまだ時間がある。
家で赤ちゃんと最後の時間を過ごした。
ずっと泣いていた。
何で涙が出るのかも、分からない。
ただ、おろしたくない。産みたいとずっと叫んでいた。
家を出るまでに仕事中の彼にただをこねてしまった。
きっと彼も辛いだろうに
ごめんな。ありがとう。って言ってた。
このありがとうはきっと中絶を決断してくれてと言う意味だろうが私は言ってしまった。
「お礼言われることじゃないから言うのやめて」
彼にぶつけて、彼を傷つけて自分も傷ついて
訳が分からなくなった頃には家を出る時間になっていた。
病院到着
受付に呼ばれて
違う階の院内へ案内された。
色々説明されたが大まかな流れはこうだ。
アクセサリー、コンタクトは外し
パンツだけ履いて手術着に着替えてトイレに行って待ってて。準備が出来たら呼ぶから。と
待ってる間の出来事
別の部屋から(多分手術室から)スタッフさんが誰かに話してる声が聞こえた。
その後、私のと同じ部屋まで車椅子で運ばれ寝かせられていた。相手は見えない。カーテンの仕切りがあるから。
その時思い出した。私は6人目と。
本当に流れ作業のように上手いことかち合わないように手術をしているんだなと。この部屋では泣いて待つこともできない。
カーテン越しにその女性が呼吸浅そうに苦しんでいたから。
次は私か
そう思っていたら
今度は別の人が入ってきて
私と同じ案内をされていた。
この人は私の次の人なんだ、と。
同室に3人の患者がいた。とても冷静になったのを覚えている。
手術室へ
呼ばれてエコーをとる時の分娩台に座った。
この時のスタッフは看護師なのか若いスタッフが2人。
その1人に点滴針を刺された。
咄嗟に声が出た。
注射でここまでの痛みは初めてだったからだ
私は不安になった。点滴針が上手く入らずオロオロしているスタッフさん。この人下手くそだ。
何度も謝られ、右腕から左腕に変えやっと成功。
まずは点滴、その後に眠くなる薬の後手術だそうだ。
眠くなる薬を入れる時に内線で投与連絡を別のスタッフに伝えていたがそこからの記憶が無い。
意識が無くなるまでとても不安だった、
先生がいない
この人達だけでするのかそれとも施術する時だけ現れるのか。全く分からなかった。不安を口に出来なかった。
そこまでの余裕は手術台にいる自分にはなかった。
手術が終わったのか車椅子でベッドまで運ばれた。
この時の記憶はある。朦朧とする中で自分の足でベッドに寝転がった。
スタッフさんが1時間後に起こしに来るから安静にしてなさいと案内してるのは聞こえているが頭に入ってこなかった。
もういない
産んであげたかった
ごめんね
同室の方がいるのも頭では分かっていたのに朦朧としているせいか叫びながら泣いていた。
1時間過ぎたのか、
同室の方が起こされている声で起きた。
オムツを履いていた。
血だらけだった
痛みはない。
私は起こされる前に着替えた。
とてもじゃないがフラッフラ過ぎて動けない体だった。
けど、呼ばれる前に起床した。
皆お迎えがあるようだが私は電車だ。
その事を伝えた。タクシーは難しいか?と聞かれ、帰宅時に何かあっても責任は取れないと言われたが平然を装い病院を出るまでふらつかない様にしっかり歩いた。
病院を出た瞬間
安堵なのか、絶望なのか
何も考えられず病院の裏で放心状態で立つことしかできなかった。
何分、何十分経ったか分からないがフラッフラしながら駅に向かい電車に乗り、バスに乗り、歩いて帰った。
家の近くまで来たところで下腹部に激痛。
歩けなかった。鎮痛剤がきれたようだ。
そのタイミングで彼から電話があったが出れないまま着信4件。
帰宅したのは病院を出て2時間過ぎていた。
折り返すと帰宅連絡がないので心配してくれていた。
痛むお腹を抑えながら、今朝まであった気持ち悪さが無くなってた。まだ麻酔が効いているのか、それとももう居ないからかものすごい空腹に襲われ暴食した。
手術は終わった。次は来週の検診と3ヶ月後の検診のみだ。