間違いな愛44(長編かも?) | marymaryのお気楽日記

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真理が仕事をやめてから、静かにいろいろなことが動き出した。



ちょっとした変化が徐々に大きな変化へとかわっていった。



正一郎と出会えたのは、その中でも重要な変化だ。



人生が予想していた方向とは、全然違う方向に行ってしまうほどの変わり方だ。



正一郎はそんな必然と思っていたことに、”違う”と教えるかのように真理の前に現れた。



すべてのとらわれていたものを脱ぎ捨て、お払い箱にしたくなった。



きっと正一郎は、真理にとっての重要な分岐点だと考えた。



今まで長年着ていた愛着のあるコートを脱ぐのは、惜しい。



でももうそのコートは真理にとっては、古くサイズもあっていないものなのかもしれない。



コートを脱いで生活するのもいいかもしれない。そう思った。