父が亡くなって1か月が経った頃、

電話で母が自分が見た夢の話をしてくれました。

 

 

私が2~3歳だったころの話。

母の実家へ電車で行った帰り、

母が自分と父の分の切符を買っている最中に

父がすっと改札を通り抜けたそうです。

もちろん切符なしでwww

 

それを見ていた駅員さんは、

「お宅の旦那さん、子猫みたいにすっと改札を抜けていったね」と一言。

 

っていうか、、、

「お客さん、切符は!」っていうべきでしょと思ったのですが、

改札も1つの小さな田舎駅だから

こんなものなのか…

 

もし相方がそんな風に改札を抜けたら

みなさんはどうしますか?

 

まぁ、相手の分の切符も買っているわけですから

無賃乗車でもないわけで、

でも私だったら一言、父に

「どうしたの?」と言ったと思いますが…

 

そこを何も言わずに

「あら、やだ…」と母は思ったそうで…

 

でも、それで終わればいいのに

「もう主人を自分の田舎に連れてくるのはやめよう…」と

母は思ったそうです…

 

小さな田舎町、

次に連れてきたら、駅員さんに何か言われると思ったのでしょうか…?

それとも町で言いふらされるとでも思ったのでしょうか…

 

確かにそれから20年近く、

私は母とよく母の実家を訪れましたが、

父は行きませんでした。

 

ただ、とんかつ屋さんをやっていたため、

休みもほとんどないから

行けないだけだと思っていました。

父もなんとも思っていなかったと思います。

 

そして、父が亡くなって5日ほどした夜、

母はこの45年前の情景を夢で見たそうです。

 

そこには、

改札を抜けてホームへ飛び出す私がいたと…

 

つまり、父は私を追いかけて慌てて改札を抜けただけだったのです。

 

もちろん、父は無賃乗車をしようとなんて思っているはずがありません。

 

母はこの情景を夢で見て初めて

「あぁ、そんな理由だったのか…

 どうしてあの時、理由を尋ねなかったのだろう…

 もっとたくさん、自分の実家にも主人を連れていけばよかった…」と

後悔したそうです。

 

この事件、

みなさんにとっては、そんなことか…と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、

なんと母は45年もの間、

胸にしこりのようにずっと思い続けていたのです。

 

そして、それをほどく鍵を

父は亡くなった後、夢の中で教えてくれたのでした。

 

『そんなこと、気に病む必要はないよ…』

 

優しい父は母にそう言っていたのだと思います。

 

 

母は大泣きしながら、私に話してくれました。

 

私も泣いてしまいました。

 

いかにも優しい父がやりそうなことだなと…

そして母はそんなことを思っていたのかと…

 

この話、なんかオカルトっぽいな…と思ったのですが爆  笑

 

オンライン英会話の先生に話したら、

先生も同じような体験をしたとのこと。

 

この先生は2度結婚されたのですが、

2度とも、ご主人を病気で亡くしてらっしゃいます。

 

そして一人目のご主人は、

先生が2度目の結婚をしようと考えていた時、

やはりいい出会いがあったと言えども、

最初のご主人に対して、

再婚するのは罪悪感を感じていました。

 

でも結婚を迷っている時、

最初のご主人が夢に出てきて、

「新しい人と結婚していいよ」と言ってくれたそうです。

 

そして二人目のご主人は、

病気で亡くなられた後、

ご主人の弟さんに、

先生は全然看病とかしなかったから亡くなったんだ、と

何度も言われたそうで…

 

もちろんそんなことはありませんでした。

彼女も3人の子供を育てながらも

必死で働き、

病気だったご主人を支えていたのに、

そんなことを言われてとても悲しんでいたそうです。

 

そんな時に夢に亡くなられたご主人が出てきて、

「そんなことはないよ、もう僕は思い残すこともないし、

 本当に君によくしてもらったと思っている。 ありがとう」と

言われたそうです。

 

私のところにまだ父は出てきてくれていません…グラサン

毎日、待っているのに!!!!w

 

私が聞き残したことは、

父の人生がどういうものだったのか、と言う事。

 

一番うれしかったことは、

家族3人で行った京都旅行だった。

 

一番よかった映画は

一緒にいったタイタニックだった。

(それ以外に一緒に行ったものがあるか記憶がないがw)

 

これは亡くなる前に教えてくれました。

 

そしてずいぶん前に父の職歴を聞きました。

 

あとは父の弟が、

まだ15歳くらいだった時、

父が自転車の後ろに弟を乗せて、

映画に連れて行ったことを

おじさんから聞きました。

 

でももっと、私が生まれてから、

父はいつどんなことを思っていたのかを聞いておけばよかったと後悔しています。

 

今度、年表でも作ったら、

私の夢に出てきて

教えてくれるかな…

 

 

会いたいな~

 

こんなに会いたいと思っているのに

会えない人がいるなんてなぁ・・・

 

パパ、どこにいるのかな?