3秒ごとに、世界で起きている悲しいこと。
??何でしょう、このキャッチ。
★今回の!なコピー(というよりもスローガン)。
ポベ。
先日、「ザ・インタープリター」
という
ポリティカルサスペンス風の映画を観た。
そこで、上映前にあるCM(コチラから観れます。
ただしWindowsMediaPlayer対応
)が流れた。
有名なハリウッド俳優たちやミュージシャンが
次々とあらわれ、3秒ごとに指パッチンをするのだ。
BGMがないから、パッチンの音がやけに館内に響く。
どこかの有名ブランドのCM?何だろうと思って
凝視してしまった。
実はこのCMは、<CLICK(クリック)>という題名で、
イギリスの「MAKE POVERTY HISTORY (貧困を過去のものにしよう)」
というキャンペーンの一環で製作されたもの。
貧困救済を目的とした活動で、日本ではNGO団体が
「ほっとけない 世界のまずしさ
」という名称で
キャンペーンを行っている。
そのサイトに、先進7カ国の財務大臣の写真が載っている、
キャンペーンポスターの写真が掲載されており、
そのキャッチコピーのようなスローガンが、「ポベ。」なのだ。
ポベ?なんだ?なんだ?なんだ?と
脳が軽く混乱。ポベ、ひでぶ…北斗の拳?
意味不明な、理解不能な言葉を見かければ、
たいていの場合、人の脳は???と混乱する。
混乱するから、注視して何か意味を推し量ろうとする。
注意を向けさせるためのちょっとしたテクニック。
で、ポベ。とは何か。
それは貧困を意味する<POVERTY>を
短縮して、カタカナ表記したものだった。
各国の財務大臣の顔が載っているポスターだから、
食い物とは思わなかったが、貧困とは想像できなかった。
グローバリゼーションというのは、先進国にとっては
メリットを享受できる現象だが、発展(がままならない)
途上国の場合、搾取されるデメリットを加速させるだけである。
そしてますます貧困が進むという、地球規模の勝ち組み、
負け組みの圧倒的な現実。
世界のどこかで3秒間に1人、ポベによって、
誰かが死に続けている現実。忘れないでおく。
なお、「ザ・インタープリター」の上映前に
<CLICK>が流れたのは、この映画の
ストーリーに、圧制や内紛に苦しむアフリカの国の
問題がかかわってくるためだという。