先日のネットニュースで、興味深い記事が。

「直近の一年における、自身の幸福度を100点満点で採点すると何点か？」

という問いに対し、

すべての世代の中で、一番低い点数をつけたのが「50代」だったそうだ。

とはいえ、30代、40代と比べても、一点くらいしか差はないのだが、別の質問、

「これからの人生における、自身の幸福度を100点満点で採点すると何点か？」

においても、やはり50代が最低点。

私は、これらの質問に、「50代の闇」を見た。

似たような質問は、過去に何度も、色々なデータで見たことがあるけれども、やっぱりだいたい、50代は低かった印象。

50代って、女性は更年期真っただ中、それに加え、親の介護あり、子育てが一段落したとはいえ、最近は晩婚化で出産年齢も遅くなってきているから、まだまだ子供にも手がかかる場合もあるだろう。

体調も悪いのに、親のことでも、子供のことでも忙しい、お金もかかる、となったら、そりゃ幸福度も下がるわな。。。

現に私自身が本当にそうだし。

正直、過去のどの年代よりも、今が一番「つらい」と、自身を持って言える。

病気もしたし、更年期はひどいし、健康面の心配もある上に、親の心配も・・。

さらに、子供がいないならいないで、そろそろ定年も間近に控え、老後どうなるのだろう？という心配は、子供がいない人の方が、かえって大きいだろう。

夫に退職金がないため、老後の経済事情を考えると、もうため息しか出ないし・・。

男性にしても、今までずっと健康で来たのに、突然健康診断で引っ掛かり出したりして、突然ガタが来て、この先の人生に不安が出だす頃・・。

また、サラリーマン人生は終盤になり、出世した人はいいが、それ以外の人は、役職定年になって収入が減ったり、定年が間近に迫り、いよいよ現役引退かと思うと、少なからず、人生の終盤を意識するだろう。

なにせ、「人生の折り返し地点を過ぎる」ということは、今まで登って来た坂を「下る」方向にシフトチェンジする、ということなので、男性であれ、女性であれ、気分が落ち込んでしまっても仕方ない・・。

大切な親の死、などに直面して、精神的に不安定になったりもするだろうし。

あ、ついグチのオンパレードになってしまい、すみません💦

しかし、注目すべきは、70代の点数の高さ。

「直近の一年における、自身の幸福度」も、「これからの人生における、自身の幸福度」も、70代が最高なのである。

70代ともなれば、今よりもっと健康面での不安が増えるし、大病患ったり、持病が出てきたり、はたまた足腰が弱くなり、自由に歩き回れなくなったり、色々不便も出てくる頃だと思うのだが・・なぜこんなに「幸福度」が高くいられるのだろうか？？

私なりに考えてみた・・。

あくまで私の想像に過ぎないが、70歳も過ぎれば、人はある程度、今の自分の生活を「おまけの人生」として見られるようになるのかもしれない。

要は、「生きてるだけで丸儲け」というところだろうか。

だから、持病があっても、足腰弱くなっても、今生きていられることに感謝、という境地に達するのかもしれないなぁと。(自分の親を見ていても、50代の頃より穏やかなように思う。)

80代以上のデータがないことが気になるのだが、もしかしたら、今の70代はまだまだ若いし、昔でいう60代くらいの感覚なので、私の言ってることは頓珍漢で、70代なんて、まだまだ体力的にも若く、病気もしてなくて、行きたいところにどんどん行って、遊びまくっているから、充実していて幸福、と思っている70代が多いのかもしれないが・・・。(また80代になったら、幸福度が下がるのだろうか？？)

なんにせよ、20代、30代よりも70代の人の方が幸福度が高い、ということに、少し希望が見いだせたような・・・そんな気がして、少しホッとしたのは事実。

50代というのは、「世界中で自分が一番不幸」みたいな、そんな気持ちになってしまう年代なのかもしれない・・。

それなら、早く今の苦しい時期を脱して、悟りの境地に達し、いつかはその、70代の幸福感とやらを味わってみたいものである。

50代は苦しい季節？（人生の幸福度）