早朝に目が覚めた。
なにか考える暇もなく、ただただ、ひたすら、鈍い痛みだけが無数の棘のように集中的に頭や腹に刺さっていく。
いつものことなのに、いくつになっても慣れないのはどうしてなのか。
真夜中、ひとり、床に倒れ込む。
動けない。
熱を帯びた身体。朦朧とする意識。
たすけて
声にならない声。
すがりたい糸は、つながった途端、すぐにぷつりと途切れた。
まるで蜘蛛の意図のように。
…まいった。
もう、どうしょうもない。棘が和らぐのを待つほかない。
雨音が響きわたる。
やがて時計の針が縦一直線に並ぶ。
一日の4分の1も、こうしてのたうち回っているのか。
いい加減に諦めてくれないだろうか。
毎度毎度、いじめないでほしい。
こんなときは音の世界に浸る。
爆発的な、でもせつなく、心を掻きむしるような旋律と拍子はここちよく脳内と細胞を破壊してくれる。
人生のリセットはできないけど、感情は、こうやって切り替えてリセットできる。だから、また音の世界に埋もれる。
はやく、棘が抜け落ちてくれますように…
切実に願いまた意識を手放す。
