FBやインスタには少し前にUPさせて頂きましたが、

長文だったために、ブログではまた追って・・と思っていたら

バタバタで1週間が過ぎてしまいました。

下記1週間前の文章ですが掲載します。

 

前回の投稿から1ヶ月近くが経ってしまい、
たくさんの方からご心配を頂きましたが、
どのタイミングでどう報告していいか私自身分からず、
ずっと既読無視で申し訳ありませんでした。

そろそろ落ち着いてきたはずなので、この一か月のご報告を...

 

実は日本にいた主人がまさかのくも膜下出血で倒れました。
おとぎ話のような街 グアナファトのホテルで
一人眠りについた数時間後の真夜中、日本から連絡がありました。

1週間ほど前から頭痛があったことは知っていましたが、
近所の大きな病院でCT検査しても異常なしと言われ、
高血圧でもないし、身内にも脳の病気だった人はいないし、
前日の大阪の地震の予知だったかも、
と笑って話していた矢先の知らせでしたが、
状況はただ事ではないことだけは分かりました。

 

地球の反対側にいた私には何も分からず、何もできず、
ただ、ひとしきり祈りとともに泣いた後、
ここで泣いてても何も始まらないと、旅を止め、

夜明けを待って、メキシコシティへ戻るバスに飛び乗りました。
渋滞に巻き込まれ、半日ほどかかったバスの中では
各所への連絡や、その日の日本へ帰る便の手配に追われ、
自宅に戻って、パスポートを取り、空港へ向かいました。

 

そんな急すぎる知らせの数時間の間に、
配属先からはお見舞いや、
同僚達は私に励ましのメッセージカードを作ってくれた上、
深夜便の空港まで送ってくれ、
主人の無事とまた一緒に働ける日を祈ってる、
って最後まで手を振ってくれました。

不安で胸が張り裂けそうな状態の上、搭乗前にメッセージを読み、
字が書けない同僚が私のために必死で書いた字を見て、
泣きじゃくりながら飛行機に乗りました。

 

前回の協力隊参加断念の時を含め、

神様はどうして何度も私にこんなひどい試練ばかりを与えるのだろう?と、
私が何をしたからなのだろう?と自分の罪ばかりを飛行機で考えていました。
もうメキシコに戻れないかもしれない、
でも前回と違って、今回は5ヵ月でも来れただけマシか。
こんなに素敵な仲間や思い出ができたもの...
でも逆にだからこその悔しさがたまらなくこみ上げました。
こんなに早く過ぎた機内の14時間は初めてでした。

 

成田から羽田に移り、伊丹に着いて、主人の病院に直行しました。

仕事中の訪問先で倒れ、偶然看護師さんに見つけられ、
大きな脳外科のある病院の近くだったため、
ドクターカーを出してもらって、
緊急手術をしてもらえた主人でしたが、
運ばれたときは最悪の状態だったそうです。
 

どんな状態で主人と5ヵ月ぶりの対面をするのか、
怖くて辛くて心臓が止まりそうでしたが、
奇跡的に手術の翌日目覚め、体の麻痺もありませんでした。

 

その日から時差ボケをする間もなく、病院通いの日々が始まりました。

ただ、2週間以内に合併症で脳梗塞が起こる可能性があると言われていましたが、

13日経っても何も起こらなかったので、

主治医とこれから復帰の話をした矢先、恐れていた血管攣縮による脳梗塞が起こりました。
 

ろれつが回らず、自分の名前も忘れてしまった主人を前に、
もう命だけ救われればいい、あとはリハビリで直すのだ、と色んな覚悟を決めました。

 

ところが、その後の処置のおかげで、
これまた奇跡的に翌日から言葉を掘り起こすように話し始めた上に、

体の麻痺もなく、高次脳機能障害がないかテストをする中で、

計算ができること、文字の読み書きができること、一つ一つ祈りながら見つめ、歓喜しました。
できることは当たり前じゃないことを痛感しました。

そんなこんなで、命の危険はとりあえずなくなったため、
今日入院以来ずっとしていた点滴も取れ、
初めてシャワーもでき、一区切りがつきました。 

 

まさか私が一人で踏み込むことになろうとは思っていなかったであろう

5ヵ月ぶりの我が家は、口うるさい私に主人が適当についていた嘘にまみれており(笑)、
本人には言いたいことは山ほどありますが、
命の瀬戸際で踏ん張ったことは褒めてあげ、
今回助けて頂いた自分の命を大切に生きるように、
もう一度教育しなおす所存でございます。 

 

そんなこんなで、私の今後は明確にはできませんが、
もっともっとメキシコでやりたいこと、
やらねばならないことが山ほどあります。
その気持ちは胸に強烈に持ちながら、

今週末に一瞬だけメキシコに帰り、
その後1ヶ月の健康診断休暇を頂くため、
8月下旬まで日本にはいるつもりです。

 

日々状況が安定しなかったために、
ほとんど誰にも報告できず、
ご心配をおかけし申し訳ありませんでした。
また迷惑かけまくっているのに、
全力で励ましてくれる同僚やJICAメキシコ事務所の方々には、頭が上がりません。

 

やっぱり生きているって奇跡です。
だからこそ思いっきり全うしたい。
浮き沈み、揺れ動きすぎたこの1ヶ月の心でしたが、
それだけは揺れることはありませんでした。

 

そして、これ以上強くならなくていいのに、
ますます強くなってしまった私ですが、
何が起きても、私は絶対に強い気持ちをもって
神様の意地悪に負けずに生きてやる!って思いました。

 

SNSには楽しいことしか書きたくなかったのですが、
いつか笑いながらこの記事を読めることを願いながら...
そして皆様もどうかどうか健康にお過ごし下さい。