ついにネパール最後の休日。
ちょうどその日はマダムの誕生日。
 
マダム曰く、自分の誕生日には、
お寺にお祈りに行ってから、魚と卵を食べるらしい。
 
子供や学生は自分の誕生日には
学校でチョコなどのお菓子を配るので、
私も何度か生徒からもらったが、
大人は日本と同じく家族にプレゼントをもらうらしい。
 
お参りの後、一緒にどこかに出掛けましょ!
ということで丘にある古都キルティプルの
大好きなネワール食堂でのんびりごはん。
 
夜はマダムの親戚の子供のお食い初め的な?
お祝いに連れて行ってもらい、
ご飯をごちそうになりました。
 
そして今更ながら今日発覚したこと。
 
食事中、マダムの一人息子の婚約者に、
「ネパールでは結婚したら苗字はどうなるの?」って聞いたら、
「苗字は一緒だから変わらないわ」と言う。

よくよく聞くと、マダムもマダムのご主人も、お嫁さんも、義姉も義妹も
みんなみんな同じ苗字で、その苗字はネワール族の画家のカーストを表し、
ほぼ全員が同カースト内で結婚していると言う。
って事はみんな親戚同士で結婚しているのだ。

前からマダムとご主人は顔が似てるなー、
と思っていたが、夫婦はだんだん似てくる、
って言うからなー、と勝手に思い込んでいたけど、似てて当たり前なのだ。

アウトカーストの人と恋愛してしまい、
結婚すると、2人共が下のカーストになり、
一族から縁を切られ、遠くに住まなければならないことも多いらしい。

苗字がカーストも職業もあからさまに示すこと、親戚内だけで結婚すること。
日本では信じ難いが、逆に夫婦や家族、
身内はめちゃめちゃ仲が良く、
彼等は幸せそうだし、それが普通なのだ。

嫁姑も一緒に暮らしているが、
うまくいくのは自分で選んだ嫁だし、
嫁にしても親戚のおばちゃんだから遠慮がないのだ。

夜、叔父さんの家でも
ここにいる全員が元から親戚だって言われ、
驚きまくってる私に、逆にみんなが驚く。
 
本で読んだりはしていたが、
その現実を近くで目の当たりにすると、
普通って本当に自分だけの基準なんだなぁ、
って改めて感じたネパール最後の休日でした。
 
食べたかったネワール食堂のモモ。
デッカくてジューシー。美味!

ベジモモは今までの中で1番好きかも。
うゎーい!大好きな米粉のピザ、チャタモリ❤︎
もちろんウォーと水牛肉のチリ炒めバフチリも。
前夜しこたま飲んだから要らないよ、って言うのに、
好きなくせに〜、と無理やりどぶろくチャンを注文するマダム
休日は満席、眺めもいいし、すごい人気です。
マダムとマダムの一人息子、その婚約者、
いつもマダムの家に入り浸っている隣の家のおばちゃんと。
バナナ売りも一緒に坂を上がります。
誕生日だからと、通りかかった寺院には全てお祈りをするマダム。
赤ちゃんのお祝いに、子供のドレスを買いに行きました。
どれもかわいい
こちらでは赤ちゃんにアイラインをひく人が多い。
耳や鼻のピアスも同じく子供でもたくさん開けている。
なぜ?って聞くと、ファッションだから、って。
赤ちゃんへのお祝いはこうして渡します。
少しのお金を乗せて。
出された晩ご飯。
揚げ物パラダイス。
もちろんこの後にダルバート。

食べろ食べろと言われ続けると、半ば拷問に感じ、
ありがたいのは分かるが少しの怒りの感情まで湧いてきてしまう
それぐらいずっと食べ続けさせられるのがネパール人の怖いところ。
 
床に皿を置いて、手で食べる。
こんな風景に初めは驚いたけど、これがこちらの普通。
最後の休日の夜の帰り道。
綺麗な寺院と綺麗な月。
土曜朝のお楽しみ、大好きだったファーマーズマーケットもこれで最後。