ちょうど2か月前に訪れた熊本。

 

心配すぎて、お世話になった数人の方に
ご迷惑を承知で連絡してしまいました。

 

訪れたその日、爆発音が聞こえた阿蘇山の噴火には、
全く動じていなかったおおらかな阿蘇の人の声からは、
受話器越しにもその恐怖が伝わってきました。

 

思えば阪神大震災の時、一時避難した西宮の避難所で
毛布を被ったご高齢のお婆さんが
「戦争を経験して、これ以上恐ろしいもんはないと思っていたが、
B29は音をさせながらやってくるから逃げられるし、覚悟もできた。

でも地震は前触れなしにやってくる、戦争より恐ろしい」
と震えながらおっしゃっていたのを思い出しました。

 

暗い中で突然襲ってくる地震、余震の恐怖。
あんなに温かい笑顔で私を癒してくれた熊本の人々が
その恐怖にさらされていると思うだけで胸がきつく痛みます。

 

「ここの石垣は素晴らしいのですよ!」と

誇らしげに熊本城を案内してくれた

地元のボランティアガイドさんの顔が思い浮かぶし...

 

驚くほど立派だった阿蘇神社の楼門。

これがあんな姿になりえるなんて、誰が想像したでしょう。

 

どうかどうか、電車からのんびり眺めて心が癒された

阿蘇のおおらかな景色と暮らしが一刻も早く元に戻りますように。

 

色々あった後に初めて旅に出た私を癒してくれた熊本。

今度はわたしが恩返しする番、何かできることを探そう。

 

神様、これ以上悲しみの顔を増やさないでください。

被害がこれ以上でないことを祈るばかりです。

亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りします。