スペイン7日目。

サンセバスチャン4日目。


サンセバスチャンではキッチン付の滞在型ホテルだったため、朝は毎日こんな感じだった。



食べ比べ用のガトーバスクに、たっぷりフルーツにヨーグルト。

カフェオレに、オレンジジュース。

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スペインのこのメロンは、滞在中ずっと食べてたけど、おいしかったな~。

市場で買っても、そんなに高価じゃないし、日本でも売ってて欲しい果物だ。
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これは、前日フランスで買ったガトーバスク。

中にはブラックチェリーのコンフィチュールが入っています。
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この日は、お昼から美食倶楽部での料理教室の予定だったため、

各自街を散策&お買い物♪



まずは、美しい海岸へ。


今回は、雨の多い冬季のため、こんなんですが、

夏になると、この海岸はリゾート客で賑わいます。



貝の様な形をした湾のため「コンチャ(貝)湾と呼ばれる」この海岸。


「ビスケー湾の真珠」と呼ばれていのも納得です。
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そして上品で美しい街並み。

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適度にブティックやセレクトショップ、CD屋さんなどがあるので、

お買い物もゆっくりできました。



さあ、お昼からの料理教室に向けて、市場で買い出しだ!


市場では新鮮なお魚を売るお魚屋さんがいっぱい。



日本と違うのは、中でお魚をさばく人のほとんどが女性であることだ。

スペインの女性は本当に働きものだ。
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日本では滅多にお目にかからないお魚が沢山あって楽しい♪
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これはココチャという、バスクの鱈メルルーサという深海魚のアゴ肉。

1匹に1個しかとれない珍味なのだ。

これが美味しいと聞いていたので、料理教室で使ってもらうことにした。
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グリーンソースで使うためのあんこうを捌いてくれているお姉さん。
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全員で持ちきれないほどドッサリの食材を買って、いざ、料理教室へ!
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今回料理を教えてもらう場所は、

現地では「Sociedad Gastronomica」、

日本では「美食倶楽部」と呼ばれている場所。

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仲の良い男性同士が集まって、料理を作り、

常備されている飲み物を飲んで語らい楽しむための、会員制の倶楽部だ。



会員制と言っても、入会資格や、会則は厳しく、

お金を払えば入会できるわけでもない。


しかも、基本的には女人禁制のところが多いのです。



今回の下調べの最中、ここの存在を知り、深い興味を持ったので、

美食倶楽部での料理教室を現地のコーディネーターさんにお願いしたのだ♪

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お店ではないため、大きな看板を出しているわけではないので、

え?こんなところに?という場所にある美食倶楽部。



バスク地方に多く存在するこの倶楽部、

特にサンセバスチャンには100軒以上が存在するようです。



歴史あるものは100年以上の歴史を持つと言われており、

今回の倶楽部も、名門倶楽部だということです。

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中に入ると、調理場には、鍋や包丁、調味料など、

調理に必要なものはほとんどおかれています。


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みんなで買い出しをして、料理を作って、食べて、飲んで、

好きなだけ時間を過ごせる、バスクの男性の憩いの場なのだ。



お天気が良ければ、こんなテラスも使える。
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今回教えて頂いた先生。



ルイスイリサール料理学校でも教鞭をふるっていらっしゃる、

バスク人らしい、体格のいい、おおらかな温かい先生でした。
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このお野菜、下は玉ねぎとして、上はネギとして使用できる、優れもの。
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「日本でも作れるベーシックなバスク料理を!」ということでリクエストしていたため、

どれも本当に簡単で、美味しい、メニューばかりを教えて頂けました。



作ってるあいだ中、楽しすぎて、テンションあがりまくり。

やっぱりお料理習うの大好きだ、私。




さあ、できたぞ~!たべよ~!ってことで。


ヒルダと呼ばれる、伝統的なピンチョス。
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手作りマヨネーズとツナのピンチョス。
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先生がパンの上にこんもり塗っていたため、

簡単だと思ってやってみたら、これがなかなか難しかった。

簡単手作りマヨネーズはいろんなピンチョスに使えるから便利だ。





バスク風あさりごはん

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オイルにまみれたパエリアよりも、断然胃に優しく、

あさりのおだしが美味しい、確実に日本人受けする味だ。美味し~!

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ちなみにあさりはバスクでは高級品。1㎏48ユーロくらいしました。

そのかわり、天然のめっちゃ大粒なあさりです。

逆にムール貝は貧乏人の貝なのです。
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あんこうのグリーンソース

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バスクの伝統的なお料理、グリーンソース。

アンコウと、ココチャを入れた何とも贅沢な1品になった。

日本ではなかなかこんなんできないから、他の白身魚で対応だね。



アンコウを焼いている時の写真。

このまま目の奥に閉じ込めておきたい写真だわ(笑)。

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ゲタリア風のお魚のオーブン焼き。
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前の日に、ゲタリアでスズキを食べていたので、この日は鯛を買って作りました。


これまた簡単なのに、絶品。


炭火でなくてもオーブンでも、こんなに美味しいのだ。
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泣きそうに美味しくて幸せ。

そして、泣きそうにお腹が辛い・・・・




優しい先生とはハグのお別れをし、

今日もまた満腹すぎる3人は放心状態で街を歩く。



が、そんな時でも、明日のためのガトーバスクを買いに行く、恐るべき我ら3人。


ここは、老舗のお菓子屋さん「OTAEGUI」。

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ちなみに「ガトーバスク」はフランス語。

スペインでは「パステルバスコ」と呼ばれています。

意味はそのまま「バスクのケーキ」。
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スペインのお菓子屋さんは、フランスに比べて地味だけど、素朴なお菓子が多い。

個人的にはこういう素朴なんが好き。
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こちらも有名、旧市街の中にある「IZAR」。
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ありました、パステルバスコ。
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このお店のショーウインドーにこんなんあった。

こ、怖い・・・

この日はバレンタインだったけど、関係あるのかな?
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と思ったら、もっといっぱいおった。

こ、怖い・・・・
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持ち帰ったガトーバスクはこんな感じ。

それぞれにカワイイパッケージに入れてくれました。


左が「OTAEGUI」。右が「IZAR」。

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食べ比べた結果、3人ともが「OTAEGUI」に軍配。

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ブラブラした後は、ホテルに帰り、今日もやはり消化剤に頼ってしまった(笑)。


しかし、遅めに食べたお昼ご飯はなかなか消化してくれない。


でもでも、初日に売り切れだった「フォアグラピンチョス」を食べるチャンスは今日しかない。

そのためには19:30頃お店に行かないとまた売り切れる可能性がある。


胃を奮い立たせて、またまた夜のバルめぐり。


しかし、ここでついに1名、棄権者が出てしまった、

Iさん、おいていってごめんね!今までよく頑張った!!


ということで、強烈に強い胃と肝臓を持ち合わせたYさんと私で、

気合を入れて旧市街へいざ出陣!



リベンジの地はココ。

1日目にも行った「La Cuchara de SanTermo」。
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フォアグラあった~!!

ソテーされた大きく、分厚いフォアグラの下は、リンゴのピュレ。
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「お腹がいっぱい」なんて言葉は忘れるくらい、うんまい。

赤ワインが進む。そして、お値段を見てみると、これで、3.5ユーロ。信じられん。



ついにリベンジを果たし、

無敵となったフードファイター2人はどんどん飛ばします。



Ganbara。
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雨の日なのに、入って少しして、あっと言う間に満席になった人気店。

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ミニクロワッサンのピンチョスが多かった。

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これが名物のホワイトアスパラガスと海老のフリット。
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この街のエビは、なんでこんなに美味しいのでしょ?

ほんとにプリップリ!




Zeruko。
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ここは、ビックリ!

何でできているか分からない、

モダンな組み合わせのピンチョスがいっぱい!

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しかもどれも手が込んでいて、美しい!
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とりあえず、ウニのオーブン焼きをオーダー。
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お店もめっちゃモダンでオシャレ。

お腹がいっぱいでなければ、色々チャレンジしたかったお店だ。
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そして次!

Bar Txepetxa。
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ここは、3代にわたって続いているお店。

専門はカタクチイワシのピンチョス。


ということで、酢漬けイワシと野菜のマリネ。

うん、こってり系の後には、こういうのがすごく美味しく感じる。





さあ、お次!


La Cepa。
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お店に入った瞬間、みんなテレビのサッカーに夢中だった。



ここは、イベリコハムが充実のバル。


なので、生ハムのコロッケを頂く。
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濃厚でうんま~。

やっぱり生ハムが美味しいから、コロッケにしても美味しいよね。




さすがの無敵艦隊の我々も、ここらで限界。

最後は、スイーツで〆(←って食べるんかい!)。



レチェ フリータ。
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カスタードクリームのフライに、

シナモンシュガーがかかっていて、素朴で美味しい。

見た目は完全に厚揚げですけどね。



美味しいので、早速コレは3月のレッスンのデザートにしましたのよ。

この日は、本当に自分の胃は頑張ったと思う。

自分の胃を心から誉めてあげたい夜でした。