ミシュランで5年連続星を獲得してるチャイナブルー。
コンラッドの高級感とスタイリッシュな雰囲気が味にも現われていて、こってりギトギトな中華料理のイメージとは全く違った、とにかく洗練された上品な味。
さらに、この素敵すぎるインテリア。
高い天井に、大きなワインセラー、白の大理石、木目調に、ブルーのライト、ありきたりではない素敵さがありつつも、とても落ち着ける空間。
テーブルと、その先に見えるお台場方面の夜景。
あいにく雨の日だったけど、それでも夜景はきれいに見えました。
メニューに記載のないコース前のアミューズ(チャイニーズでなんて言うのか?)
大根餅だけど、とても甘みがあって、極めて上品。
料理長おすすめ点心三種盛り合わせ
魚介類、カニ、海老の三種類でした。(肉まん風なのが魚介、シュウマイ風なのがカニ、蒸し餃子風なのが海老。)
どれもかなり贅沢にぎっしりと入っていて、素材の旨みが凝縮されているから、一口食べるだけで口中にその旨みがものすごい勢いで広がる。
特に、海老は、コーンの風味があって、甘みが調和して非常に美味しかった。
なかなか出てこないレベルの贅沢な点心。
調味料は3種類、生姜と大蒜、豆板醤、チリとアニス風味のものが添えられてました。
出される料理には味が付いているので、好みで付ければいい感じ。
ふかひれの姿と上海蟹肉・味噌紙包み焼き
上湯スープ添え
まずは、フカヒレの姿煮。すごくしっかりとした姿。上品な姿煮に、さらに上品なスープ。スープにフカヒレを浸していただきます。
ヒレの間にはたっぷりのコラーゲン。
その上にゴロゴロと乗せてある上海カニは、とても濃厚な味で、フカヒレの上品な味付けを引き立てるよう。
フカヒレの食感は、他にない良さ。
白身魚の揚げ物 葱にんにく醤油ソース
お魚はムツ。このムツ自体が非常に美味しい。
全く油っぽさを感じさせない、大変上品な揚げ物。
そこに、ネギの香りの甘めの醤油ソース。
これは、素直に美味しい、と思える素晴らしさ。
多分誰もが知っている味だけど、普段食べているものは似たような偽物なのではないか、と思ってしまうような素材と調理法。
牛挽肉と雪菜入り卵麺の煮込みそば
麺と錦糸卵の中間のような、ふわっとした優しい歯触り。
味付けも、甘めで、とても優しい感じ。
コースの最後でお腹いっぱいになっていているところにも、とにかく優しい。
料理長おすすめ季節のデザート
今までのお料理が、非常に洗練された上品の極みのような味だったんだけど、デザートは一気にこってりどっしりとしたものに。
一番右は、口直しのパイナップルジュース。
左側の小さいのは、中華風わたあめ、ココナッツのクリーム。
真ん中は、アボカドのムース、ココナッツのアイスクリーム、ナタデココ入り。
大きなアボカドのムースは、アボカドのこってりさがそのまま出ている。ナッツのムースのような感じかなぁ。
その上に乗っているココナッツアイスは、クリームの風味が豊かなのにさっぱりめで、シャーベットのような固さですっきりしているんだけど、アボカドムースとココナッツ味が合わさると、かなりのこってりさに。
デザートだけで満足できそうな味と量です。
~全体の感想~
とにかくオシャレでスタイリッシュで上品な中華。
本格的な中華を食べたい時ではなく、洗練されたインテリア、夜景、料理を楽しみたい時に行くところだと思う。
中華料理らしい、味の濃さ、油の香り、(合成調味料のうまみw)、はほとんど感じられないので、そういった中華を期待しているとがっかりしてしまうかもしれないです。
あ、でも、薄味でも、さっぱりでもないです。
油や濃い味が辛くなってきた私にとっては、素材のおいしさを感じられる、このお料理はとても良かった。最後まで、しつこくなく、苦しくなく、美味しく食べられました。
(デザートだけは、なんだかバランスを崩すようなこってりさと量だったけど。)
あと、スタッフの方々は、普通です。この価格帯で期待するサービスはないです。けど、悪くもない。
ものすごく正直に言えば、結構なお値段に見合う素晴らしい感動があるかといえば、そこまではなかったかもしれない。感動した時には全く思わない、「ちょっと高いね」という感じがしてしまった。
だけど、この味も含め雰囲気。これを楽しみたいときに、また行きたいと思いそうだなぁ。
ゴードンラムゼイも好きだし(記事はこちら )、お部屋も好きだし、コンラッドと相性いいのかも。