あれは
2018年の暑い8月だった
まさか…
癌だなんてね
さかのぼること
一年前の健康診断までは
A判定だったはず
どうして…?
娘を出産する以前から
女性ですもの、やっぱり
きちんと検査はしてきたのに
子宮頸部腺癌
ステージⅠA2でした
なにそれ?から始まる
だって、全く自覚症状もないから
こんなに元気なのに
働けなくなるの?
手術しなくちゃいけないの?
わたしがなにしたの?
どうして苦しいこと続くの?
当時、仕事は
アパレル店員でした
お客様への笑顔がつくれない
涙しかでないんだもん
告知されてから
襲ってくるもの、半端ない
むなしさ、不安、絶望感
なんだか胸がドキドキするし
からだのあちこち
皮膚がピリピリする
ただやっぱり
グッとそんな想いを
抑えられたのは
いま思えば
娘の姿だったかもしれない
ママのこと
気にしたくなくて
勉強に部活に塾に
本当に、一生懸命でした
本当に、救いでした
それと
精神的に支えてくれた
卒業した彼の存在
なんとかわたしが元気になるように
行きたいところ
遠くてもどこまでも
連れていってくれたあの時間が
せめてもの救いでした
彼には悲しくも
わたしと
昔つきあっていた女性と
全く同じ病名という運命を
背負うこととなったのです