今はテレビが常に全国放送となっており、ローカル情報を取るのが難しい状況になっています。
こういう情報が錯綜している時は正しい情報を冷静にきちんと読み解く必要がありますね。
今週末大阪でライブを行った某アーティストのブログに”節電のためライブは止めて欲しい”というコメント書き込みがあった。これもファン心理のひとつか何なのか・・・。
ちょっと気になったので・・・。
ニュースは伝えておりませんが、大阪市の平松市長が西日本(60Hz)地域では”過度は節電は必要ない”と公式にツイートしております。
もちろんエコの観点で平時からの節電が必要なのは言うまでもありません。
12日14時からの情報を整理してみますと、
■東京電力の今日午後18時からの300万kw不足について、中部、関西との周波数の違いから、変電所で周波数を変換する必要があります。変電所能力が100万kwですので、関東での電力消費を極力抑えて頂かないとその分足りなくなります。送れる能力は必要量の3分の1で既に供給しています。
■北海道から九州までの電力系統は、全て送電線で繋がっています。このシステムでは西日本60Hzと東日本50Hzの周波数を変換する必要があり、変電所は新信濃、佐久間、東清水の3箇所でその能力100万kw分を既に供給中です。関東での節電をお願いします。
■節電不要ということではなく、「普通に」節電して頂ければ大丈夫です。西日本全ての電力会社が東日本に送れるMaxを供給中です。
■こうした大規模災害の際に流言飛語はつきもの。ネット環境が進んだだけに情報源の確認は重要です。電力需要の情報については関西電力に確認、東京電力のHPでも確認した情報です。確かな連帯の輪で「思い込み」情報を吹っ飛ばしましょう。
■いいえ。関西電力だけではなく、西日本全体ですので、既に100万kwのフル供給に入っていると午後に確認しました。確認連絡には手間取りましたが、ライフライン関係の会社は全国で「やれることは何か」という態勢になっていると思います。
■いいえ、熱い思いは伝わります。流言飛語とは違うと思います。私には確認ルートがあったので、節電協力ツイートが確かな情報であれば、一緒に拡散したかもしれません。現段階では普段の通り、普通に節電をどうぞ。
■西日本(60Hz)地域で節電が必要になれば、必ずお住まいの地域の電力会社、メディアが伝えます。そうした情報が西日本の電力会社のHPに見当たらないということは、普段通りに「普通に」節電して頂ければ、大丈夫。東日本(50Hz)地域では明日以降も電力会社の情報を参考に節電協力を。
■節電関係のツイートは、私にも「関電」を名乗る人の節電要請が来て、その後、地下鉄間引きや広告塔、ライトアップ中止などのツイートが来始めて、真実ならば「節電協力」を呼びかけなければと思い実態を調べたもの。過度の節電は必要ないとわかりツイートしました。
こうしたいろんな情報が錯綜する中、今はいろんなことに敏感になりがちですが、自分も含めてより大きな出来事に関心を移す。熱しやすく冷めやすい、喉元過ぎれば・・・が日本人の悪いクセ(なんて総論で語って申し訳ありません)で、これから2、3ヶ月もして報道が沈静化した時に、それ以降も今と同じレベルで関心を持ち続けていることができるのかと心配になります。
今現在不安や絶望感にさいなまれる家や家族、仕事を失った被災者が苦しい思いをする、本当の戦いはそれからです。
阪神・淡路大震災を経験した者からの想いとして一番怖いのは、忘れ去られること、見捨てられること。被災者の生活環境や心の傷が元どおりになる(実際にはならないですが)にはこれから何年も何十年もかかるのです。災害救助法が適用されましたが、ご存知の通り仮設住宅に住めるのはたったの2年とか、阪神・淡路でも問題になりましたし現行法はまったくの心許ないものとなっています。
とりあえず私は明日から何事も無かったように会社に向かい、エアコンの効いたぬくぬくとした部屋で仕事をすることになるでしょう。それが私の仕事だから。残念ながらボランティアで被災地に支援しに行くこともできません。今は自分の立場で自分の仕事を全うする、当たり前のことですね。民間企業からの支援も相次いでいますが、それが世界に冠たる日本を作ってきたのでしょう。プロとして仕事を全うした昨日の植田真梨恵と小南泰葉も立派でしたよ!
救助に関しては今は専門家に任せることも当然、では、できることは何?を考えると民間レベルから永く風化させない機運を高めることも一つでしょう。
今の関心レベルをこれからもキープし続けることができるのかと自分への戒めをこめて・・・。
あと綺麗事とは美辞麗句を並べ立てるなと言ったわけではなく、もちろん大和魂的な精神論にも鼓舞されますが、こうした現実をきちんと精査して読み解いた上で何が必要で何が不要なの?とかそういうことですので!みんな居ても立ってもの気持ちは同じです。