熊木杏里が本音を語った・・・。 | らぶ・らいく・むじ~く。 VOL.2 ~miwa 9/4 New Sg 「Faraway/Kiss you」発売!~

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お待たせしました!(笑)私が一番好きな音楽情報サイト”hoteexpress”での恒例の熊木杏里ちゃん超ロングインタビューが掲載されております!

$らぶ・らいく・むじ~く。 VOL.2

http://www.hotexpress.co.jp/index.html

平賀さんの話の持って行き方も上手いんですが、杏里ちゃんがここまで本音を吐露してくれるとは。。。ちょっとビックリです!(*_*)

さすがに長いのでいつものように(笑)全部貼るのは気が引けますので、少しだけ印象的な言葉を拾ってみました!


--熊木杏里 初のベストアルバム『Best Album 風と凪』がリリース。もうベストが出せるほどの歳月が経ったのかという想いと、あまりベストを出すイメージがなかった故の驚きと、リスナーからするとちょっとしたサプライズになってると思うんですが、本人的にはどんな想いを持って今作の制作には臨んだの?

熊木杏里:まだ8周年ですし、最初は出すつもりがなかったから「嫌だな。何とかなんないんですか?」とか言っていたんですけど(笑)。でもリスナーのみんなにとっては分からないですけど、自分の中で“ひとつの区切り”みたいな時期ではあったので、各作品を一度整理するのは間違いではないんじゃないかと思って。それで実際に曲を並べてみて「熊木杏里には走りながらも貯蓄してきたモノがあるんだなぁ」と感じることが出来たんですよね。それは感慨深かったです。


杏里ちゃんやっぱり『風と凪』は当初乗り気では無かったのですね・・・。




--あと、曲順についても聞いていきたいんだけど、まず『春の風』から始まって『誕生日』で終わる<風>は自分の中ではどんなストーリーがあるの?

熊木杏里:<風>の曲順はディレクターの意向が大きいかもしれないです。それで<凪>の方に私の意見が結構反映されているかも。でも<風>は確かに爽やかな曲ばかりで、気持ちは沈まないですよね。リマスタリングしたことですごく聴き易くなっていて、ちょっとパワーが出ている感じもあるし。純粋に「良いアルバムだな」と思いました。今作った曲たちではないのもあって、すごく客観的に聴けるから、私もワクワクしながら聴くことができて。「次はこの曲か!」みたいな感じでしみじみと楽しむことができました。


今回のリマスタリングは杏里ちゃん的には気に入っているみたい。先日は変なこと言ってスミマセンでした・・・(^_^;)




--では、その未来の話は後ほどまた深く聞かせてください。続いて、この曲がなければ、このベストアルバムのすべての曲が存在しなかったと思うんですが、デビュー曲『窓絵』。今聴くとどんなことを思う?

熊木杏里:このアルバムの流れで聴いたときに「ハッ!」ってなりました。「この人、何考えてんの?」って。

--気になるよね。

熊木杏里:すごく気になる! 声は掛けられないけど、すごく気になる威力を持ってるなって。だから入れて良かったなとは思うんですけど、不思議な感じがしますね。だって「すごく良い曲だな」って思ったんですよ。今の私でも決して作れないし、他にこんな人はいないだろうなって。何を言っているのか分からないんだけど、あの声っていうのは熊木杏里のデビュー当時、すごく独特なモノだったんだろうなって思うし。歌詞もすごく思い切ってるし、妄想の中の妄想だし。「あめ玉よりも あきないものだよ」っていうところを聴いて「私、この人、大好きだな」って思った(笑)。


ここは面白いね。杏里ちゃんはアーティスト熊木杏里を客観的に見ているんですよね。




--また、その時代の熊木杏里を語る上でこの人の存在は欠かせません。吉俣良さん。一言では言い尽くせないと思いますが、彼にはどんなことを学んだりしましたか?

熊木杏里:吉俣さんは今までの熊木杏里の“ほぼ”を作ってくれた人ですね。歌い方とか、アレンジとかについてのケンカもいっぱいしたんですけど(笑)。でも当時は、端から見たときには熊木杏里がいろんなことをやっているように思えたかもしれないけど、吉俣さんが私の音楽においては絶対的な存在だった。だから今までの曲を並べて聴いてみても、吉俣さんのアレンジは今でも好きだなって。やっぱり凄い人だったんだなって思う。あと「自分をこういう風に届けたい。それをここからは自分でやらなきゃな」っていうときの術も全部吉俣さんに教えてもらったかもしれない。もう吉俣さんに関しては思い出がいっぱいありすぎますね。

--それらは今の熊木杏里の音楽にも強く影響してると言えますか?

熊木杏里:影響してますね。どこかで吉俣さんと比べちゃう自分がいますからね、今でも。それは良くないなと思うんですけど。だからそういうのを払拭するべく、ビシッと違うモノを自分から呈示したい。いつまでも吉俣さんを追い掛けてはいられないから。


先日記事にした吉俣さんへの想い・・・。




--続いて<凪>についても聞いていきたいんですが、個人的には「ようやくアルバムに入れてもらえたか、おめでとう!」と言いたい曲があって。それは『ゴールネット』なんですけど、この曲をベストに収録しようと思ったのは?

熊木杏里:やっぱり他にない、すごく好きな曲なんですよね。「ゴールネットを揺らす」っていうのも男らしくて良いし。最初の一音が始まった瞬間に「くぅ~っ!」ってなる。当時、ライブでよく歌っていたのも、他に変わる立ち位置の曲がなかったからだし。もちろんこの曲の密かなファンが居てくださったのも大きいんですけど。そういう曲なので1曲目に入れることで「<凪>が始まるよ!」みたいな雰囲気も出るかなって思ったんです。

--この曲はシングル『七月の友だち』の収録曲だけど、その後に出るアルバム『私は私をあとにして』に入れよう!みたいな話にはならなかったの?

熊木杏里:なりましたね。すごく悩んだのを憶えています。でもあのアルバムに『ゴールネット』が入っていたら「もうお腹いっぱい」みたいなことになっていたと思うんですよ。それで「『ゴールネット』入らないんですか!?」って言いながらも渋々断念したんです。だから今回アルバムに入れることができたのは嬉しいですね。


『ゴールネット』はやっぱいい曲だよな。密かなファンでは無かった自分が悔しい・・・σ(^_^;)




--で、僕はこのアルバムをすべて聴かせてもらってね、今も変わらず聴いていてハッとさせられる曲ばかりだったことにテンションが上がりました。どの時代のどの曲の熊木杏里も、大袈裟に言うならば人が生きる上での真理を突いていて。更に言えば、ほとんどの曲が背中を押してくるんだよね。これって凄いことだよ。

熊木杏里:でも私はまだ、例えば「オリコンで勝負をしよう」みたいな曲を書いたことがなくて、常に周りにいる誰かや出逢った人からもらった何かを歌にしていて。“音楽を作る”っていうよりかは“自分が音楽”みたいな部分が多くある。いろんなモノを取り入れたときに「それで今自分は何を放てるんだろうか」っていうところから離れきれないまま曲を作ってきていて。だから全然誰かの為に曲を作っていた訳じゃないんですよ。でもそれが誰かの背中を押すというパワーになっていたっていうのは、そこに確かな熱量みたいなモノが曲の中にあったんだろうなって。

--なるほど。

熊木杏里:でも今は、上手く言えないんですけど、そこじゃない音楽も作ってみたいんです。例えば、今までのスタイルでライブをやっていて「音楽って楽しいなぁ~!」って思う感じってあんまり無かったんですよね。それは「楽しい!」っていう感じの曲を書けていないからなんです。もう全部が「思いの丈だけ!」みたいな。それを届ける為だけに存在する曲ばかりなんですよ。だから歌いながらたまにやりきれなくなるときもあって。なのでもう少し音楽の在り方みたいなモノを変えて、もっと幅が出てくるといいなって思ってるんです。その為の力を付けたい。


今の杏里ちゃんの苦悩が垣間見れますね。




--孤高ゆえのこの音楽、この音楽ゆえの孤高であった訳じゃないですか。それ故に保てた熊木杏里の世界観があった訳だよね?

熊木杏里:いろんなモノが今欲しいんです。

--じゃあ、聞くけど、純度を高めながらも、裾を広げていく作業って普通に考えたら矛盾してるし、非常に難しいじゃないですか。でもそれを可能にする自信が今の熊木杏里にはあるの?

熊木杏里:うん!

--あ、そう(笑)?

熊木杏里:裾を広げる、純度を高める、その順番は考えなきゃいけないですね。曲を世に放つときの威力とか純度とかっていうのは、きっと物凄く研ぎ澄ましていけると思う。で、そういう曲が1曲欲しい。『君の名前』よりもパワーを持つ何かが。そういう新たな熊木杏里のスタートを切れる曲が1曲あれば、もうちょっと「音楽、楽しいな」っていうような曲も世に出していけるだろうし。そのときの為にも今は楽器をもう少しやってみようとも思っています。

--例えば『君の名前』よりも純度を研ぎ澄ました曲がアルバムの4曲目に入るとしたら、7曲目あたりには踊れるような、考えさせるんじゃないところにある曲を置きたいということ?

熊木杏里:そうそう! 考えさせる曲ばかりのアルバムはもういいかなって。それは『君の名前』が気が付かせてくれたんですけど。でもそれは「どうなんだろうな?」「私は音楽から先に作れるのかなぁ?」っていう想いもある。そこは今すごく模索してるんですけど、結局言葉から生まないと「こういうメロディを歌いたい」というモノが特別ある訳じゃないので。だから今は例えば「すごく辛い!」ってときに口から発したメロディを録音してみたりしてるんですよ。そこには新しいメロディもいっぱいあったりして。そこから音楽を構築していけたら今までと違うモノができるかもしれないし。とにかく今はいろんなことをやっていますね。


ファンとしてはいつまでも孤高の存在で居て欲しい・・・でもやっぱり売れて欲しいと複雑だよね。



--例えば、ライブ会場で言ったら東京国際フォーラムには立ったけど、次は野音に立ちたいとか、武道館に立ちたいとか、あったりしますか?

熊木杏里:うーん……、それは「無謀だよな」と思ってしまう。中野サンプラザとかがいいな。大きい会場でやりたいなとは思っています。

--僕は野音の熊木杏里は観てみたいです。ある程度のスペースがある野外にあなたの声は嘘みたいに気持ち良くハマると思いますよ。実際に最近のライブは屋内に居ながらにして、野外的な広がりを感じさせる瞬間が多々あるし。

熊木杏里:本当ですか? でも気持ちよさそう。雨が降っても良い感じになりそうだし。


ここも面白いよね。杏里ちゃんがカッコつけずに素直に”大きい会場でやりたい”という欲求があることを正直に語ってくれました。野音があればモチロン駆けつけますよ!(笑)

そしてここからがクライマックス・・・。




--で、ここはすごく重要なポイントになるんだけど、何の為に熊木杏里は今より大きい場所へ出て行きたいんだろう?

熊木杏里:認められたいからです。今よりも多くの人に知ってもらいたいからですね。歌っている私を。熊木杏里というアーティストをもうちょっと大きくしたい。それが私が生きていく上での目標になってるんです、きっと。多分、歌をやっていなかったとしても「世の中に認められたい」みたいな欲求はあった気がする。でも今の私には歌があるから、それで認められたい。音楽を作っているときはそんなことは考えないですけどね。ピュアすぎる感じなんですけど、それ以外のときには今の状況に対して「悔しい」と思ってしまうし。周りの人には「熊木杏里はずっとこの調子で歌っていければいい人なんだろうね」ってよく言われるんだけど、私は絶対に売れたいんですよ。その為に何をするべきかをちゃんと考えてなかったんですけどね、今までは。



『今の状況に対して「悔しい」と思ってしまう』『私は絶対に売れたいんですよ。』・・・。

意外でしたが、ここまで語ってくれるとは・・・。シビレましたね・・・。

これからも応援しますよ!貴女が貴女のゴールネットを揺らすまで。。。。ガンバレ、熊木杏里!