せっかく、
久しぶりに
あっちゃんと
会えたのに



また喧嘩しちゃった

もう好きだけで
この関係続けるの
しんどいよ…









薄暗いホテルの一室
固く閉じられたカーテンを抉じ開けた
決して窓を開けたりはしないけど
日の光が分かるだけで良いのだ。

窓には遮光のためにビニールテープが貼ってあるが
時とともに剥がれ落ちたのか
或いは人為的に剥がされたのか
所々、汚く窓を露にしている

お陰で磨りガラスの向こうから光を部屋に取り込めるのだが
中々どうして、ホテルは四方をホテルや住宅や居酒屋に囲まれ
望むほどの光は手に入らない

それでも陽の光が必要だった

薄暗く淡いオレンジだけで照らされた部屋は
陰鬱で稚拙さしか生み出さない
この部屋で何人の男女が身体を重ねた?

思う度に吐き気と目眩

それを根から除去するためには陽の光が必要だ


暖房の生温い風が頬を撫でる



金のために体を売った



この生温い風が私の全てを侵食したら
心も失ってしまうだろうか



そうなる前に
あっちゃんの姿を
探そうとして
止めた




探した先に
もし、コウ以外へ
優しい眼差しを向ける
あっちゃんが居たら



それこそ
耐えられない



どこにも行けない


この部屋から出られない









今日の夜は
あっちゃんの
お家に行く予定

楽しみ、楽しみ

先輩に
捕まらないと
良いな

他の女の子に
取られないと
良いな



早くギュッてして欲しい



会いたい、会いたい