あっちゃんと知り合った頃
電話が苦手なのに
コウの着信音は毎日鳴ってた。

バイト終わり、休憩中、舞台終わり、就寝前
あっちゃんが
時間を見付けては
マメに電話をくれたから。

用事がある訳じゃなく
終わったよとかの報告電話。



あの頃、ウザいくらいに思ってた
もう決してくることの無い
あっちゃんからの、報告電話。



ねぇ、あっちゃん
今はどんな女の子に
その電話をしてるの?



もう、コウには
かけてくれないの?



こんなに
あっちゃんが
好きだなんて

気付きたくなかったよ。



芸人とカキタレなのに…。












例えば、もし
生まれ変わっても
やっぱりコウは
あっちゃんと出逢いたい

そんな風に思える?


お久しぶりです。

新宿の某ヘルスで
働いているコウです。

そして
カキタレという
蔑まれる人種で御座います。


夏が過ぎ、秋が深まれば
季節は冬へと。


あっちゃんは
学祭シーズンということもあり
毎日が忙しそうです。


会わなくなって
そろそろ2週間が
経とうとしています。

久しぶりに会えない日々が
続き過ぎて
コウは頭が可笑しくなりそうです。

其れに比べ
あっちゃんは

「タイミングが悪い」

そう言って
コウが勇気を振り絞った
「会いたい」気持ちと言葉を
平気で捨てて行くのです。


来週末に約束通り
何処かへ連れて行って
くれるのでしょうか……










8月の終わりに
あっちゃんと花火した

小さな公園で
深夜に二人

一人で騒ぐコウに
あっちゃんは
優しく笑うだけ


また来年も出来たら良いね

そう言って笑った