アメリカ
の認知症の認知リハを日本
に紹介したい!
アメリカでスピーチセラピストをしています
ハートフルスピーチセラピスト、Aiです
。
読みに来てくださってありがとうございます
。
さて。前々回の記事で、見当識訓練を始めた患者さまのお話をしました。
この患者さまが現在どうしているかというと・・・。
退院にむけて調整中です
。もう退院できる状態ではあるのですが、
安全に生活するためにご自宅を改装中で、
改装が終了する来週が退院日になっています。
この方、最初の2‐3週間は見当識と摂食嚥下機能のリハビリを目標としました。
External Memory Aidsがものすごく役になって、徘徊は激減しました。
時々気持ちのコントロールが難しく、また問題解決能力も低下していたので
いらいらした結果、家に帰りたい衝動に駆られたり、
お風呂に毎日入りたいけれど、いつか分からないから家に帰って入ろうと、
施設から逃げ出そうとしたり、したことが3回ほどありました。
その都度、見当識、問題解決能力、スケジュールの管理等の具体的な訓練を実施して、
今では90%の確率で施設内の日常生活は自立しています。
10%は、うっかり日付を間違える(±1~2日もしくは1年の誤差)と、
問題解決が現在でもやや自分中心的な考え方のため、看護の方針と相反することがありますが、
きちんと説明するとご本人も納得され、「それなら〇〇の医師にみてもらいたい」など
具体的でかつ合理的な解決策を導き出されるほどになっています。
3‐4週間目には記憶と注意力と自己認識能力の改善のために、
注意訓練を1回のセッションのうち20分ほど行いました。
連続した数字を5桁ほど覚えてもらったり、
覚えてもらった数字を逆にいってもらったりしました。
チャンキングや視覚化といった手段を取り入れて
エラーレスな学習になるよう問題の難易度をコントロールして改善に努めました。
結果は数値化してご本人に伝え、できたことはフィードバックで強化していきました。
現在では、ご自宅へ戻ってからの生活環境を考えて、服薬管理と金銭の管理の訓練をしています。
服薬管理は、血圧の数値によって薬の量を変えられるように
「記憶」と「問題解決能力」の視点からトレーニングして、
これは100%可能になりました。残りは糖尿の管理ができる様になれば”自立”になります。
金銭管理については、小切手の記載、支出と収入の計算を練習しています。
1か月前は、注意力の低下のため、宛名の部分的な綴りを2回くりかえしたり、
桁の大きな繰り上がり・下がりのある計算はVerbal cuesに加え少しアシスタントが必要でしたが
現在は、小切手は97%間違いなしで書けるようになり(ただし時間がかかります)、
計算は、正答率は90%までのび、自己修正をしながら100%にたどりつけたり、
間違ったところが指摘できるようになってきました。
もともと大きなお金を動かしていらっしゃる方だったので、
金銭管理については法律上でも奥様が責任者になるように手続きを完了しました。
奥様、ご家族さまには、具体的にできる、できないことをお伝えし、対処法を提示しています。
あと1週間での退院でご本人やや気持ちが浮かれていて、
今ここで転倒しないように、安全性に対する教育・指導も取り入れています。
いまだ、気持ちの浮き沈みや睡眠に関する問題はありますし、
事故当時の記憶は戻ってきませんが、
認知面は明らかに改善して自宅に帰れるところまでこれたので、
良かったねぇ~と話しています。

