恋愛ヒストリー -2ページ目

【第3章】徐々に訪れる闇

そんなこんなで楽しい日が1年程続いた。

いや、楽しい日ばかりではなかった。

つまらないことで言い合いをする日も多かった。


僕が一番辛く、苦しんだこと。それは。

彼女の重さだった。

僕は社会人3年目ということもあり、徐々に忙しくなってきた。

家に帰るのは毎日12時前後...


彼女は言った。「どんなに遅く帰ってきても、電話して!1分でも2分でも話したいから」と。

僕は彼女に言われるまま、12時に帰ってきた後コンビニ弁当を食べ、電話する。彼女に。

1分のはずが、5分たち、10分たち、そして1時間。

電話しながら寝てる僕。それを怒る彼女。

だって、2,3分でいいって言ったじゃん!」と思うが、いえない僕。


そんな時事件が起こる。


ある日。Stingのコンサート。

Stingが好きな僕は、チケットを取り彼女を誘う。

しかし、前日に喧嘩をした。

今となっては、まったく思い出せないが、くだらないことで喧嘩をしたと思う。

僕は彼女を誘うのをやめた。彼女も売り言葉に買い言葉で「いかない!と強く言う。


同じ部署の彼女のグループで働いていた派遣社員の女の子。

特に気に入っていたというわけではないが、仲が良かったし、チケットを余らせるのも

嫌だったので、何気なく誘ってみた。

二つ返事で「OK!」といわれた。


そして、その子と武道館へ行った。

彼女には内緒で。

彼女に申し訳ない気持ちもあったが、喧嘩した次の日なので「あいつが悪いんだ!」と

心の中で思いながら...


コンサートが終わった後、その子と飯を食いに行く。


僕の何気ない気持ちが、この後修羅場が始まるとは思わなかった。あの時は。


(つづく)

【第3章】平穏な日々

OKの返事をもらってから、僕らは何度もデートを重ねる。

当時金が無かった僕だったので、お金がかからないデートばかり。


付き合ったから3ヶ月ばかり経った頃だろうか。

彼女がうちに遊びにきた。

狭く男くさい部屋。やることなんて特にない。

しばらく会話を楽しんだ後、自然と唇を重ねる二人。

そのまま体を倒していく僕。


彼女は、経験がそんなに深くないようで受身だったが、それが新鮮でもあった。

胸は小ぶりだがとても足が長く、スタイルはよかった。

そんな彼女の体を優しく愛撫する僕。

胸から背中、足と体中を舐めまわす。


「あっ」と微かに声をあげる彼女。


彼女の芯が潤ってきたのを確認し、僕は体を重ねる。

前後にやさしく腰を動かし、そのスピードを速めていく。

スピードにあわせ、彼女の声も大きくなっていく。


そして達する二人。


幸せの絶頂だった。あの時は...


(つづく)


【第3章】新たな出会い

捨てる神あれば、拾う神あり。


ある後輩と仲良くなった。

当然、最初は先輩-後輩の関係。

皆でワイワイ。二人で会うなんて事は無かった。


不思議なもので、仲良くしているうちに情が生まれる。

そして愛情に...

愛情って、情の積み重なりのような気もする。


この子は、後輩。これまた社内恋愛。

前の子とは正反対の子。明るく、楽しく、ねじが一本外れてるんじゃないか?と思うくらい、

笑いに包まれた空間が広がる。


きっと、今までの恋愛が深層心理の中ではトラウマになっていたのだろう。

新しい何かを与えてくれる子を探していた気がする。


僕からいきなり告白。彼女はビックリしていたし、即答はしてくれなかった。

1ヵ月後「OK!」の返事。


常に笑顔の絶えない、それは楽しい日々が続いた。


(つづく)

【番外編】その後

彼女から正式に別れを告げられた。

彼女は俺の親友と付き合いだした。
その後、親友とは距離が置かれた。
彼女と親友をダブルで失った僕の傷は予想以上に深かった。

その後、何度か一緒になる元彼女。
彼女は言う。俺の気持ちも知らずに...

「やっぱりあなたはいいねぇ~」
「失敗したかなぁ」


はっきり言ってそんなことは聞きたくなかった。
でも、まだ想っている僕。

そんなこんなが1年ほど続いた。
つらい日々

そんな時...

【第2章】そして...

1週間が経った。

彼女と富士山に行って気まずくなる関係。

そしてその時が来た。
久々の彼女の笑顔。
を見るはずだったのだが。。。

彼女とデート。しかし、無言の二人。
つまらないデートを終え、彼女を家まで送る。

彼女の家の前まで、どちらも口をきかない。
そして、彼女の家の前。

「おれらはこれからどうする?」

「どうしたいの?」

「どうしたいって...俺はおまえと付き合い続けたい。
おまえは?」


「でも、○○君もいいって言ってくれるし」

「おまえは彼と付き合いたいのか?」

「迷ってるの」

「迷ってる?ってことは俺にはもう気持ちが無いって事か」

「分からないの」

「分かった。おまえの気持ちがそうなら...」

「なんでそうなの?○○君は強引だよ!どうしていつもそうやって
逃げるの?」


「俺はおまえの気持ちが...どこにあるかってことだよ。」

しばらくの沈黙の後...

「もういい!さよなら!」

そして、僕の恋は終わった。
好きだった。でも結ばれなかった恋。

恋の終わりと共に、僕の心に深い傷跡が残った。

【第2章終わり】