死にたくて死を目の前にして

晴れ晴れと笑う特攻隊員。


まだ大人の肉がついていない

真っ黒な顔でいがぐり頭の球児。


彼らをみて思うのは

どの男もだれかの息子であること。


どこかで母親がその子のことを

思っているということ。

おんなへの愛を


息をひそめて


殺すおとこと


そんなおとこを


とがった目で待つおんな



男を待つ


この死の時間


またひとつ


愛が削られていく


独女の春