全身麻酔の手術では気道確保の為麻酔がかかった後に喉に管を入れられます。
この管が喉の声帯の小さな関節を脱臼させてしまうことが稀にあるそうです。
これが起きると声帯がきちんと閉じることができなくなり空気が漏れて掠れた声になってしまいます。
息漏れして二〜三秒しか続けて話すことができず話しても掠れて聞き取りにくいのです。
嗄声(させい)といいます。
私はこれになりました。
数日で自然治癒することも多くあるのですがわたしの場合2週間経っても治りませんでした。
それで再度全身麻酔をして声帯を触り脱臼を治す手術をすることを勧められました。
ただこの処置は勘でやることになるので上手くいくかどうかは保証できないとのことでした。
声帯をいじる為全身麻酔で寝ているので「じゃ試しに声を出してみてください」と確認することができないんですね。
でもトライしないと一生この声。
やって下さいと言うしかないです。
以前他の病院で受けた手術の時も硬膜外麻酔で失敗して髄液が漏れるということが起こり術中と術後にブラッドパッチという治療を受けました。
治るまでは頭痛がするし起き上がれないし…
私の場合病気の手術そのものより付随する処置で何かが起こるタイプのようです(って納得してませんけど笑)
全身麻酔ではあるものの処置自体は大そうなものではなく、その為に東京から夫に来てもらうのも躊躇われたので家族は呼ばずに手術を受けました。
主治医(外科)のM先生に聞くと術後2時間くらいの安静との事でしたので大したことないなと思っていました。
麻酔から覚めるとなんとなく声が出るような気がしました。
実際処置は上手くいって声は時間をかけて戻ってきて今は元通りです。
良かった〜!先生ありがとうございました!
ただ
看護師さんから4時間の安静を言い渡されました。
麻酔の先生からの指示だそうです。
M先生からは2時間と聞いてたのに長いわ〜。
腕からはたっぷり点滴がされています。
しばらくすると
「おトイレに行きたい…」
簡単な手術だからか???バルーンの処置がされていなかったのでした。
術前におトイレは済ませたのですが点滴の水分は摂っているわけで…
4時間の安静とかもたないわけで…
我慢しきれず看護師さんを呼んだのですがその夜担当の若い男性の看護師さんに
「4時間の安静だから起き上がるのは絶対ダメです。
何かあったら病院に責任があるのでそれは困るので。」
と言われ寝たまま尿瓶にするしかないと言われてしまいました。
さすがに彼も気を使って
「女性の看護師の方がいいですよね?探してきます」
と言って部屋を出ていきましたがこの病院は夜間は看護師がほぼ若い男性なのです。
おばちゃんである私はもう諦めて傷でも体でも見せていますが若い女性ならいくら相手がプロでも恥ずかしいだろうなと思います。
もしかしたら若い女性は女性の看護師さんが担当してくれているのかもしれませんが(だったらいいな)
暫くして先輩の女性の看護師さんを連れてきてくれました(ラッキー!)が彼女は
「もう二時間半経ってるのよね。
ちょっとなら起きても大丈夫」
と4時間の安静を主張する彼に言うと
「起き上がれますか?トイレでしたいですよね?」
と言ってくれ地獄に仏〜
個室なのですぐ横にトイレがありやっとの事で限界近くまで我慢した身を解放できました。
こういう時はベテランの方の方の融通がありがたかったです。
いやー辛かった!
あの時女性の看護師さんが見つからなかったら若い男性に尿瓶をあててもらって仰向けに寝たままの排尿になったのだろうかと思うといくらおばさんでもつらい。
術中から点滴しながら長時間の安静ならバルーン処置をしてもらわなくてはもたないと思います。
なんでされなかったのかわかりませんが、わざわざその処置をするまでもないと思われたのかな?
だとしたら起きてトイレくらいなら大丈夫というベテラン看護師さんの判断が正解だったのかもしれません。
メインの手術の後のICUでの安静も辛かったけど一番のピンチはこの時でした。
今は笑い話になってよかったけどあの時はほんとに泣きそうだったなあ。