たぶん私は、ときめきジャンキーだ。
ときめきがないと生きていけない。
で、
危ない橋を渡るような恋愛沙汰は休戦中のいま、芸能人とかスポーツ選手とか棋士とか(棋士?)のファンになれば、安全にときめきの補充ができて、女性ホルモンも活性化するんじゃなーい?なんて思いついて、
そーゆーアンテナを張ってこのところ過ごしていた。
でもテレビって付けててもたいして刺激的でないし、
だから芸能人もよく知らない。若手俳優なんか松坂桃李止まりで、ジャニーズに至っては全員の苗字(氏名でなく)が言えるのは嵐までだし、
真剣佑をマッケンローと勘違いしていた私は映画俳優の顔の見分けがつかない典型的な中年だ。
スポーツに関しては、まあ年がら年中どっかでやってんだろうけど、オリンピックまであと1年あるし、こないだちょっと見たバスケットはまあまあ面白かったけどハマるってほどでもなく、
しょっちゅうニュースでやってる野球に至ってはルールさえ怪しい。(社会人としてどうだという話ではある)
で、どういう経緯だったか忘れたけど、youtubeに上がってた正月特番かなんかの、
カツオ漁師のドキュメントを見始めたら異様に面白かった。
最初は、カツオの大群を見つけるや否や、船員総出になってビッタンビッタンと大きなカツオを釣り上げる様が壮観で爽快で豪快で、
或いはそれに人生を賭けた男たちが血眼になって漁獲高を競っているのが単純に面白かったんだけど、
よくよく見て行ったら、そこには緻密な計算力とか粘り強さとか勘とか勝負度胸とか腕力とか体力とか、
男の資質としての本質的な部分が見えてきて、
ああ、なんて素敵と、すっかりハートを撃ち抜かれてしまった。
漁獲高トップクラスの漁船ともなれば、
10ヶ月の航海で、4億とか5億円ぶんのカツオを釣るらしい。(またすぐに女は金の話をする、と思われるかもしれないけど)
漁船がいっこのテナントだとしたら、それってかなりすごくないか
東京には、なんの仕事をしてんのかよくわからないけど小金を持ってる小綺麗な男の人たちがたくさんいてね。
髪も肌も潮焼けしてないし、ワックスでつやつやに整えてあって、
綺麗に髭を剃って、或いは美意識に基づいて髭を生やして、流行りの型のスーツを着てる。
それは彼らが環境に適合しつつ進化を遂げた姿なのだから馬鹿にしたりはしてないし、
見た目は気取ってるけどけっこうみんな泥臭いこともやるし、辛酸も舐めているし、
何より私も彼らと遊んでそれなりに楽しかった。
ていうか、瀟洒な男がすきなんだと思ってきたし。
でも、でも、
漁師ってなんか、そーゆースレた女心に斜めから入ってくるものがあるわね
女はけっきょく、狩の上手い雄がすきなんだなーって思う。
女も、どれだけ取り繕っても、サブカルでも腐女子でも港区女子でも、坊さん萌えとか鎖骨萌えとか言ってても、
「狩が上手い」っていうプリミティブな色気には太刀打ちできない。本能が反応してしまう。
この一連の萌えによって、
あーやっぱりちゃんと女らしく生きなきゃなぁと、襟を正したのでした。
女らしくっていうのは、
誰かにとっての理想の女って意味じゃなくて、
自分が本来持ってる女性性を殺さないで、しなやかに生きたいなってこと。
原点回帰じゃないけど、
女には女の役割があって、それは、やわらかさを持って男を受け入れることとか、潤すこととか、
「固い生き物」である男から、受け取ったり、癒したり、時に包み込むような役割。
東京でがんばって人生を立てよう!なんてやってると、ほんとすっかり忘れて、
見た目は女女してるのに、中身は自分が漁師みたいになってしまうんだけど。
「男の仕事」この上ない漁師たちの戦いをみてて、
じぶんがちゃんと女だって思い出せたからよかった。
ちなみに、推しの漁師は第83佐賀明神丸の明神学武船頭です(どうしたついて来いよ)
この人はすごい天才って言われてるんだけどたぶんとてつもなく努力の人で、
2012年から2017年まで漁獲高日本一の船を率いた。
それだけでもじゅうぶん尊敬に値するんだけど、
前人未到の記録を打ち立てたその素顔に、まるきり漁師らしい荒っぽさがなくて、
穏やかでシャイで甘党(執念のFacebook追跡情報による)なところが、
とても素敵だわ
2019年も頑張ってくださいね。(以降、妄想現地妻)
現場からは以上です!(←書きたいことを書いたから気が済んだ)