うんぬんかんぬん紆余曲折を経て、
恋愛においていまはあんまりガッチリと駆け引きをしないほうがいいと思ってる私だけど、
どっかの相場師のように、駆け引きしてなんぼと思ってる時期もあった。
それを生業にしてるホステスとかは別として、
愛され上手な人ほど、きょうび、わざとらしい駆け引きはしてないように思う。
あと肌感覚としても、追って追わせてのスリリングなラブゲームより、お互いに心地よいナチュラルな関係(=自分を偽らなくても上手く行く関係)のほうが、たぶん時代にフィットしてる。
恋愛関係もひとつの人間関係である以上、無理をせずお互いを思いやることから生まれる絆というのがやはり本質にはあって、
時代の集合意識が何事においても本質に向かいつつある現代においては、
LINEの返信を遅らせるとか男の影をチラつかせるとか(ま、これはある程度有効ですけど)そーゆー小手先のやり方には時代遅れの片腹痛さが伴う。
とはいえ、お互いの幸福のためにも、
男女の性質の違いとか、相手のパーソナリティをよく理解しておくことは本当に大切です。
駆け引きしないっていうと、恋愛に対して無知でいいって勘違いされがちだけど、
それとこれとは別だからね。
そもそも、
なんで私が駆け引きしない方向にシフトしたかっていうと、
自己愛欠乏症の女子がたどるループの中に、駆け引き地獄があるって気づいたから。
自己愛欠乏症の女子は、恋愛に慣れてない頃、とにかく男に尽くして尽くして尽くしまくって、それで1回は痛い目に遭う。
ま、1回で終わればまだよくて、本人の学習能力次第では、ずっとずっとずっと何回も同じことを繰り返すんだけど。
で、尽くす恋愛にこりごりしたら、次にハマるのが駆け引き地獄なのだな
「私はもう男になんて尽くさない。尽くされる女になるの」
なんて、レベルアップした気になるんだけども、
根底にあるのは同じ、
「愛されないかもしれない」という恐れのエネルギー。
「人から愛してもらうより先に自分を愛する」というところに意識のシフトをしない限りは、
過剰奉仕から過剰防衛に戦略を変えたところで、「足りない愛を男から毟り取る」根性のまま、なんとなく満たされない恋愛を繰り返して、気づいたらもうイイ歳になっていたりする
……ていうのも、これは私のことなんですよ。
で、けっこう多くの人が同じループに落ちてると思う。
でも私も気づけたってことは、
みんな気づけるってことでね。
あとね、駆け引きって、「近づくアクション」より「離れるアクション」に比重を置くでしょ。
あんまり気まぐれに振る舞ってると、
相手も自分を気まぐれに扱うようになりますよ(実体験)
男女ともに若いうちは、それで追って追わせてが成立してても、
歳とともに、女の見せるべき魅力はそーゆーことじゃなくなってくし、
男もいろいろと学習して、シンプルじゃなくなってくし。
だからって、初デートでホテルに行けとか、本能のままに振る舞えということではなく、
男心を理解した上で、
それを自分らしさと馴染ませて
無理しない幸福な恋愛をするには、もちろんある程度の経験が必要なんだけど、
なにはともあれ、
どんな自分もまずは全肯定する
ところから始まるのだと思います。
自己否定から入るのは、条件付きの愛だからね。
自己否定したほうが成長できるって言う人も確かにいるし、そーゆー側面が無いとは言えないけど、
とりあえず今の自分にオッケーを出せてるほうが、腐らず驕らず、より良い人間になるための率直な努力ができると、私は思う。