今日は、朝から雨が降り続いている。


梨絵は憂鬱な気分を振り払おうと、外出する事にした。

外出といっても、近所のスーパーに夕食の買い物に行くだけで、

ある一定の「主婦」の日常パターンからは抜け出せそうにもなかった。


桜崎 梨絵 

次の誕生日が来れば、三十路になる。

25歳の時に結婚をしたが、いまだ子供はいなかった。

原因は、結婚してすぐに夫が脱サラをし、

自営業を始めた事がきっかけで、夜遅くまで帰宅しない夫とは

当初から、夜の生活がほとんど持てなかったからだ。

今では、夫との関係がまったく無い事が、

2人の間では、当たり前の様になってしまったが、

結婚当時は、梨絵にとって我慢の連続だった。


25歳といえば、周りの友人はとっかえひっかえ

彼氏や仲間を作り、まだ遊びに夢中な時期だった。

梨絵は、夫の仕事を理解するつもりだったし、

仕事でのストレスに、日々むっつりとした表情の夫にも

文句のひとつ言わなかった。


ただ、女として男に抱かれたい衝動は我慢できない事もあった。

待てど、多忙で帰りの遅い夫は、梨絵の眠気が限界になるまで

帰ってこない日々が、今に至るまで長い間続いていた。

景気が低迷している昨今、簡単には仕事がうまく行かないのであろう。


そんな折に、梨絵はたまらなくセックスがしたくなる日があった。

「今日はどうしても、アソコが疼いちゃう・・・どうしてかしら・・・。」


そして、一人ベットに横たわった時、自身を自身で慰める事を思いついた。


世間の女性は一体どうやってしているのか・・・?

良くわからなかったが、自分の指先は的確に感じる部分を探り当てる。

ヌルヌルとしているワレメの端には、すでに大きくなったク○トリスがある。

「あぁ・・・私、いつもココを男にいじられていたのね・・・。」

大きくなった「ソレ」を自分で触れるのは生まれて初めてだった。

触れる瞬間、ビリッと体の中心に何かが走る。

気持ちの良さに、頭の回転がスローになってきた。

そしてしばらくそのまま指を擦りつけていると、

なんと意とも簡単に絶頂に達してしまった。


「あぁぁん・・・あふぅん・・・アッアッ!イッちゃったわ!!・・・・・・。」

知らない間に、声が出る程に梨絵は快感に浸った。


あまりに早く絶頂に達せた事が宝物箱を開けた時の様な新鮮さだった。

初めて自身でそうした時は、まるで少女の様に悪い事を

している様な気がしてゾクゾクした。

初めての自慰で、その快感に虜になっていた。


「やっぱり自分の事は自分が一番知ってるって事ね・・・。」


1年もした頃は、秘密の自慰が楽しみになり、

いつしか夫の帰りが遅い事を願う様になっていた。


昨夜も、シャワーを浴びていたら急にムズムズと体内がうねりだした。

「シャワーって、エッチな道具ね。水圧が強いとなんだか感じちゃうわ・・・。」

風呂場の時計を見た。

まだ、午後10時を回ったばかりだ。

「絶対あの人、まだ帰ってこないわ・・・。」


時間に余裕を感じたせいか、梨絵は安心したような表情になり、

いつしかシャワールームの床に座り込み、股をM字型に開いた。

シャワーの水圧をピークにすると、太ももから順にそのしぶきをゆっくりと当てた。


一瞬、梨絵のク○トリスに水圧がかかると、ビクッっと体が揺れる。

触れる前から、梨絵のそのものはプックリとむき出しになっていた。

それに加え、さらに大きく股が開かれているから、感度はかなり良いはずだ。


「ふあんっ・・どうしよう・・キツイわ・・。刺激が強過ぎちゃう。」


言葉とは裏腹に、腰は水圧を求めて上下している。

すでに梨絵は、バスルームの壁に背中をくっつけて座り込み、開脚していた。


「もう・・我慢できそうにないなぁ・・・。」

梨絵は、シャワーの水圧を「ソコ」に集中させ、さらにもう片方の指を使って、

左の乳首をキュっとつまんだ。

その瞬間・・・・!ガクガクと腰が揺れ梨絵は頂点に達していた。

「アッ!イク!!あんあああんっ!!気持ちいいの・・・気持ちいいの・・・・!!」


梨絵は、自身の性欲を度々の夜中にその様な形で消化してきた。

『夜は誰も知る事の無い、淫乱なスケベな女』

『昼はまだ若さの感じれる、品の良い愛らしい主婦』

この2つの顔を、何より梨絵自身楽しんでいる節はあった。


だけど、もう5年・・・。

この変わりない、平凡は日々に少し飽きてきたのも事実だった。


No/①・・・end To be continued →No/②