モロッコで出会ったフレンドリーな男達 | 海外で働く★女の恋模様

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仕事柄、世界を飛び回ってます。ヨーロッパ→アジア→アフリカと移動した後、またまたアジアに戻ってきました。
ここでも、素敵な出会いがあるといいな♪。


お久しぶりです。 にこ


月末になると、ノルマ達成(最低月4回の更新)のため、怒涛のように更新する琴子です。(笑)

つかねー、2、3月はちょっとイベント入れ過ぎたわ。


そのイベント達のせいで、ブログを書いてる暇がなかったってのが実情なんだけど


そのイベントに関して、オンタイムで書こうともしたんだよね。


でも、モロッコのエピソードが終わってない! ガクリ


つーことで、結局のところ記事更新が先延ばし、先延ばしになってしまいました。


取り合えず、モロッコエピソードを、終わらせなきゃ!






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ポルトガル滞在でも、様々な出会いがありましたが(笑)  その記事はこちら →


トランジットだけの短い滞在とは言え、モロッコでも様々な人達、いや男ばっかりだったな。


いろいろな男達に会いました。


今回の記事は、そんなモロッコで出会った男達のエピソードを!






【税関の兄ちゃん】


その国に到着して、まず最初に接触するといっても過言ではない税関の職員。


彼らの態度一つで、その国の第一印象が良くも悪くも決まってしまうことがある。


幸いなことに、私は今まで税関で嫌な目にあったことはほとんどない。  1、2度くらいはあるけど


隣人のジョージ(彼に関する記事はこちら は、この国に入国する度に賄賂を要求されるそうだけど


私は女性 女の子 だから?か、日本人 日本 だから?か、貧乏そうに見えるwから?か


この国で賄賂を要求されたことも、税関で揉めたことも一度もない。


悪評高いモーリタニアとかナイジェリアに行くと、嫌な目に遭う確率高そうだけど。 にこ






で、モロッコの税関はどうだったかと言うと…




超フレンドリー(笑)




朝早いという時間帯のせいか?それとも入国審査は若手の仕事?なのか


窓口にいるのは、いずれもピチピチ(死語)の若い兄ちゃん達ばかり。


しかも、トイレに寄ってて遅れて行ったせいか、入国審査はすでに閑散としていて


暇をもてあましたのか兄ちゃん、余計なことまでしゃべるしゃべる。




「どっから来たの?」




とゆー入国審査にありがちな質問から始まったにも関わらず




「フランス語上手いね。どこで習ったの?」




と、入国審査には全く関係ない話に飛んだ挙句


私の勤務先がわかると、その姉妹機関に知り合いが勤めているらしく




「○○に勤める××って人知ってる?」




と、オイオイ、ここは井戸端会議所か?的な話題までふってくる始末。


つか、同じ組織でも世界中に散らばる職員全員のことを知ってるわけないのに…




姉妹機関なんてわかるわけないだろ! 怒




普通の入国審査なら数分で終わるところを、10分くらい?話してたかなぁ~。




「たまたま話し好きの職員に当たった?」




とも思ったけれど、バゲージクレイムにいたセキュリティーの兄ちゃん達も


出国審査の兄ちゃん達も、やけに話し好きでフレンドリー。


これは、きっと私の美貌に惑わされたに違いない!






...と思っておこう。(爆) ← 激しく妄想


     実情は、単にモロッコの人達が、フレンドリーなだけなんだろうけどね (^o^;)






【怪しい親父】


それは、宮殿近くの広場でのこと。



海外で働く★女の恋模様-Morocco

こちらは、その広場に繋がる門




宮殿近くの街並みを見学(その記事はこちらした後




「さて、次はどこへ行こう?」




とベンチに座って地図を眺めていた私は、見るともなしに広場にいる人達をボーッと観察していた。


犠牲祭の休日のせいか、広場には近くのベンチに座っていた老婆と


ちょっと離れたところに立ってるおじさんがいるだけ。


後は、広場の出入り口にある門を通り過ぎる通行人が、パラパラいる程度だ。


取り合えず、私もその門を出て道なりに歩いてみることにした。






門を出てブラブラと100mくらい歩いた頃だっただろうか。


なんだか、シャーッというトランシーバー特有の音が聞こえた。


なんの気なしに音のする方向へ目を向けてみると、トランシーバーを持った男が道の反対側を歩いてる。


その男の顔を見て、私はギョッとした。 冷ぎくっ


だって、その男は…




広場で見かけたおじさんだったから!




「もしかしてこの親父、私の後を付ける?」 サー・・・・ッ




ただ単に、私と同じ方向に歩いているだけなのかもしれないけど


一旦疑いだすと、全てが怪しく見えてくる。


だいたい、手にトランシーバーを持って道を歩いてる人って何者?




...あのトランシーバーで、仲間に連絡を取っているとか?


...つーことは、この先で仲間が待ち伏せしてるとか?


...じゃあ、横道に入ったり引き返したりしたほうがいいのか?




平静を装いつつ歩き続けるも、頭の中では悪い妄想が広がるばかり。




「取り合えず、もう少し様子を見てみよう。」




と決心したのだが親父、こっちが気がついたことに気づいたのか




「マダ~ム?」




と後ろから声をかけてきた。




...こっ、これはケチャップマンの手口か?




ちなみにケチャップマンとは、よく旅行する人なら知ってるだろうけど


人の背中にケチャップ(アイスクリームとかでもOK)をかけといて




「汚れてますよ。」




と声をかけ、被害者が背中の汚れに気をとられている間に物を盗むという手口。


「地球の歩き方」にも、よく載っている手口だ。




...ふん、その手には乗らないからね!




と厳戒態勢MAXの状態で振り返ってみると、親父




「こっちの方向は治安が良くないから、戻ったほうがいいよ。」




と告げる。



















...はい?




全く予期せない言葉をかけられ、戸惑う私。




「この先にはスラムがあってね、観光客が行くには適してないんだ。」
















・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



・・・・・・・











ってこの親父、もしかして善良な人?!






私の戸惑いを感じたのか親父




「僕はツーリストポリスだよ。」




と、やっと正体を表明した。




...ツーリストポリス


    ...ツーリストポリス


         ...ツーリストポリス


           ツーリストポリスだとォ~!!!




一瞬




「いやいや、世界には偽警官なんてのもいるから、これも新たな手口かも?」




と思わないでもなかったけど、ツーリストポリスだったら手にトランシーバー持っているのも理解できる。


ま、そう思わせる小道具という場合もあるかもしれないけど ← どこまでも疑い深い奴 σ(^_^;)


何よりも、第六感が




「この人は大丈夫。」




と言っている。


なので




「僕がエスコートするから、広場に戻ろう。」




と親父に促されるがまま、引き返すことにした。


広場に向かう途中も、自分は怪しくないことを一生懸命説明する親父。




「ほら、君は手にはカメラを持ってるだろ?」




カバンから出したり仕舞ったりするのが面倒くさくて、裸のカメラを手にもったままだった。




「肩からかけているのは、ラップトップが入ったカバンだろ?」




ラップトップは、飛行機に預けたくないからね。




「そんな一目で貴重品を持ってる!とわかる状態でスラムに行ったら危ないだろ?」




いや、まさかスラムに向かって歩いてるとは思ってもいませんでした。


地図にも、「この辺はスラム」なんて書いてないし。




「だから、あっちの方向には行かないほうがいいんだよ。」




はい、地元民の忠告はおとなしく聞きますわ。


そんな話をしながら広場に戻ったのだが、親父のおしゃべりは止まらない。




「ほら、君は広場にあっちの方向から入ってきただろ?」




はあ、確かに。




「で、ここのベンチにちょっと座って休んで、そこの門から出てっただろ?」




要は、私の行動を一部始終見てたってことだ?




「そっちの方向は危ないなぁ~と思って、後を付いていったんだよ。」




つか、わかったよ。




モロッコ男は、おしゃべりだってことが!(爆)




「で、どこに行きたかったの?」


「この通りに出たかったんです。」




地図を見せながら説明する私。




「あ、じゃあ、こっちの方向からも行けるから。」




うん、そうだけど、それだと遠回りになるかな?と思って。




「君が向かった方向だと線路を越えなきゃいけないからね。道が限られるから意外と面倒なんだよ。」




なるへそ、確かに線路のマークがあったわ。




「近くの大通りまで案内するから、僕についておいで。」




結局親父は、広場の先までエスコートしてくれ




「この道を真っ直ぐ行って、2本目を右に曲がればその通りだから。」




と教えてくれたのでした。


いやぁ~、モロッコ男って、おしゃべり好きフレンドリーでジェントルマン。


意外とあなどれなかったわ。






【ナンパ坊や】


親父と別れてプラプラ歩いていた私は、お洒落なブティックが連なる地区へやってきた。


犠牲祭の休日のため、残念ながら全てのブティックは閉まってたんだけど


それでも、ショーウィンドウを眺めながら歩いているだけで楽しい。


数は少ないけど、地元の人達もカフェで飲んだり散歩したり


同じくショーウィンドウを覘いたりして、まさしく休日の午後!を楽しんでいる感じだ。


そんな時




「日本人?」




と、声をかけられた。


振り返ると、少し前に通り過ぎた店のショーウィンドウを見ていた青年だ。




「うん、よくわかったね。」




返事はするけど、立ち止まりはしない私。


そんな私の横に並んで一緒に歩き始めた青年は、さらにいろいろ質問してきた。




「観光?」


「ううん、トランジット。」


「いつまでいるの?」


「トランジットだけだから、今日の夜には出る。」


「え?じゃ、もう日本に帰っちゃうの?」


「ううん、今はセネガルに住んでるんだ。」


「セネガル?なんでまたそんなとこに?」


「仕事の関係。」


「なーんだ、もっと時間がある日にゆっくり会いたかったのになぁ~。」




いや、別に私は会いたくないんだけど?と思いつつ




「ふーん、今日は忙しいんだ。残念だったね。」




と心にもないお世辞を言ってみる。 ← ちょっと面白がってる σ(^_^;)


途端に青年、こりゃ脈あり!と思ったのか




「いや、ちょっと遅れていっても大丈夫なんだ。」




などと言い出した。




「遅れて...って、誰かと待ち合わせ?」


「いや、仕事だよ。」




仕事に遅刻するのはまずいだろ!と心の中で突っ込みながら




「仕事って、何やってるの?」




と聞いてみた。




「シェフなんだ。」


「へー、何料理?」


「何でも。日本料理だって作れるよ。」




まさかーと思いつつ、そこは優しく突っ込まないであげる。


つか犠牲祭の休日に開いてる店なんて、ファーストフードかカフェくらいでしょ?


そういう店が、日本食置いてないことくらい簡単に想像つくけどね。




「ねぇ~、あっちに公園あるから、ちょっとそこで話さない?」




と青年はしつこく誘ってくる。


こっちは、20代前半?と思われる坊やに全く興味なかったし


ちょっとくらいならお話してみたい!と思えるようなタイプの男でもなかった。


なので




「仕事あるんでしょ?早く行けば?」




と促すも、坊やは粘り強く食い下がる。




...まー、こちとら時間あるし、モロッコ坊やのお手並み拝見と行きますか!




つーことで、結局は一緒に公園に行くことにした。






公園のベンチに一緒に座りながらも


坊やが実力行使(KISSのことね)に出難いようある程度の距離を置く。


が、そんな心配は無用だった。


百戦錬磨のカサノバ、モリ夫(彼の記事はこちらに比べたらモロッコの坊やは青二才。


不意に唇を奪うなんつー芸当は、彼にはハードルが高かったらしい。




「ねー、僕とキスしない?」




と、ストレートに聞いてきた。(笑)


つかさー、道で会ったばかりの赤の他人に




「キスしない?」




と言われて、簡単にキスする女がいるとでも?




「しない。」


「なんで?」


「キスは好きな人とするもんだから。」




ストレートに聞かれたので、こっちもストレートな正論で返したけど


とりあえず、坊やはその答えで納得したらしい。


話題を変えてきた。




「僕のアパート、ここから歩いて5分くらいなんだけどさ。」


「うん。」


「そこに行かない?」



...はい?




「そこで、君と情熱的な時を過ごしたいんだ。」





















・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・・・











いやー、僕ちゃん、青いよ、青い ヽ(;´Д`)ノ


あまりにストレート過ぎて

        リアクションに困るじゃないかぁ~(笑)






こういう青臭くてストレートに攻めてくるのをかわいいと思えて




「お姉さん、ちょっとつまんじゃおうかしら?」




なんつー出来心を持ってしまう人もいるかもだけど、残念ながら私はそいうタイプではない。


つか、相手の目的が「ソレだけ」とわかった時点で興ざめしてしまうタイプ。


若い小娘の頃だったら




「私はそんなふしだらな女じゃないわ。」 むかっ




と、怒って席を立っていたことだろう。


が、経験と何よりも年齢を重ねてしまった私。




...こんなガキ相手に怒っても、自分のエネルギーを無駄に使うだけだし




つーことで、てきとうにあしらう事にする。




「あら、仕事は?」


「僕の仕事が終わった後に、ここで待ち合わせしよう。」


「だって私、17時には電車に乗って空港に戻らなきゃいけないんだけど。」


「僕、15時半には仕事が終わるから、1時間くらいなら一緒に過ごせるよ。」




って、お前は早○か!(爆)




ラブホテルの休憩にだって、1時間つーのはないぞ。(笑)




「ね、ね、だから16時15分前に、ここで待ち合わせしよう。」


「でも、家族がいるんじゃないの?」


「いや、家族は郊外に住んでて、アパートは僕一人だよ。」


「ふーん、そうなんだ。」


「ね、だから、後で会おうよ。」




YESともNOとも言わない私をどう解釈したのかはわからないけど




「何かあったら電話してね。」




と電話番号をくれ




「じゃ、15時45分にここで待ってるから!」




と、念押ししながら坊やは去っていったのでした。










いやー、モロッコ男ってのは…




良くも悪くもフレンドリーだったわ。(笑)






<完>





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以上で、モロッコネタはおしまいです


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