ラマダン中の機内食 | 海外で働く★女の恋模様

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仕事柄、世界を飛び回ってます。ヨーロッパ→アジア→アフリカと移動した後、またまたアジアに戻ってきました。
ここでも、素敵な出会いがあるといいな♪。


Sheep market


セネガルは、あまりに街にイスラム臭が漂ってないので、アフガニスタンの写真で代用。(笑)


今は危険すぎて行けなくなってしまったアフガニスタンはカンダハールのイード前の羊市の様子です。


同じイードでも、これはラマダン明けのイード・ル・フィトルではなく、イード・ル・アドハー(犠牲祭)のほう。


この羊達が、犠牲祭の犠牲(ごちそう)になる...というわけ。


...バックミュージックに「ドナドナ」の歌が、流れてきそうだわ。 (;^_^A






さて、ラマダン、明けましたねぇ~。


もう多くの人が知識として知っていると思うけど


ラマダンはイスラム暦の弟9月を指し、この月は日の出から日の入りまで飲食しません。


ここで




「じゃあ、飛行機の機内食とかは、どうなるんだろう?」




なんてことを疑問に思う日本人は...ほとんどいないだろうけど。(;^_^A


旅行中は断食を免除されるというルールがあるらしく、機内食、普通に出てきます。


ただし、それを食べるかどうかは個人の判断なので、食べない人も多いらしい。






...ところが、これ、国際線の話だけだったらしい。


パキスタン航空の国内線に乗った時のこと。


朝の便だったせいもあり、機内は、パキスタン人のビジネスマンで満席。


私の前後両隣も、見渡す限りパキスタン人のムサイオッサン達でびっしり。


あ、パキスタンでは、ビジネスマンでも背広ではなく


現地服であるシャルワールカミースを着ている人が多いので、余計ムサク見えるのよね。(笑)






さて、飛び立ってすぐ、スチュワーデスが機内食を持ってきた。


が、なぜかカートではなく、両手にトレー。


しかも全員に配らないで、あちら、こちらと、ピンポイントに配布している様子。


最初は




「ベジタリアン用の特別メニューでも、配ってんのかな?」




と、呑気に思っていた私。


が、彼女が私にトレーを持ってきた時点で、はたと気がついた。




...あっ、そうか、ラマダン! ( ̄□ ̄;)




そう、彼女たちは、明らかに外国人とわかる人にだけ、ピンポイントで配布をしていたのである!


ただでさえ「外国人女性」ということで、興味津々の目に曝されていた私。


こんな「動物園の檻にいる動物」状態で、さらに一人で食事なんて...




スッゲー、食べづらいんですけど!!! (´д`lll)




とは言え、早朝便に乗るためホテルの朝食を食べ損なっていた私は、お腹はぺこぺこ。


覚悟を決め、食べるべく蓋を開ける。







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ああ、もう、顔を上げなくても、オヤジ達が中を覗き込んでる気配がプンプン。


ちょっと離れた席のオヤジが、伸び上がって見ようとしているのが、目の片隅に写った彼の動きでわかる。


...つーかさぁ~、伸び上がって見るほどの、食事じゃないだろーが!!! ((o(-゛-;)


    気持ちはわかるけどね(笑)




...気にしない、気にしない (-。-;)




と、自分に言い聞かせつつ、全神経を食事に集中させる私。


とりあえず完食したけど(タフ?)、後にも先にも、あんなに集中して食事したこと、なかったわ。


    でも、機内食が何だったかは、全く記憶に残っていない (;^_^A






つーかさぁ~、パキスタン航空も、外国人の客だけ一箇所に集めるとか、工夫してくれればいいのにねぇ~。


まあ、他のイスラム国では、外国人でも食事を出さない航空会社もあるらしいので


出てきただけ、まだマシなんだろうけどね。