一昨日の夜、妻の実家にいるペットの具合がおかしいと連絡が入る。

ミニチュアシュナザーのノエル、10歳の男の子です。

 

妻と付き合い始めて2年ほど経過した頃に近所のペットショップで出会い、私が彼女の背中を押して購入を決心、彼女の実家で初めての室内犬として迎え入れられました。

妻の両親もその愛らしさと健気さに絆され、いつしか両親が主たる飼い主のような生活に変わり、彼女の家の中は、ノエル中心のそれはもう明るく、楽しい時間が流れていました。

 

そして彼女と結婚の際には、両親のノエルに対しての依存度を考えると、一緒に連れて行くのは、あまりにも酷なことだったので、妻も近所で暮らす事を条件に、置いていくことを決意し、ノエルも今までとは変わらぬ両親の愛情たっぷりの生活を送っていました。

 

そして一昨日、夕方過ぎに妻のスマホに実家のお母さんからラインが届きます。

ノエルが変、動きも緩慢、どことなく元気が無い。

すぐに私たち夫婦も駆けつけました。確かに反応も鈍いというか、気だるそう。とりあえず食事もおやつも食べられる様子だが、がっつく感じではない。時間も遅いので一晩様子を見て、明日にでも病院に連れて行こうかということで私たちは帰宅した。

 

翌朝、心配して様子を聞いてみると、明らかに状況は悪化、食事も大好きなヤギミルクも飲まない、何より動こうとしないと報告を受ける。

 

即、かかりつけの動物病院に予約を入れ、動ける私が一人で連れて行くことに。その道中も呼んでも、触っても、反応も薄く、鼓動が早鐘を打つ。

 

休み明けの病院内は、他のワンちゃんやネコちゃんを連れた飼い主さんで溢れていた。

受付を済ませ、待たされる事2時間あまり、やっと順番が来た。

 

ともかく昨晩からの状況を語り尽くし、血液検査とエコー検査を受ける事に。そこからまた1時間以上待ち、検査結果とともに診断報告を受ける。

 

その時点では、病名は明かされないものの、自己免疫が赤血球を破壊し、極度の貧血状態であるのと、それを示す値が基準値を大きく下回っており、もう少し遅れていたら手遅れになりかねない状況だと告げられる。

 

まずは、輸血してステロイデと免疫抑制剤の投与を行いますので夕方以降にまた来て下さいとのことで一旦私だけ帰宅する事に。正直、その時は、ぎり助かったんだとも思えた。

 

帰宅後、検査結果の数値をネットで検索し、だんだんノエルが陥っている病状が見えてきました。

 

『免疫介在性溶血性貧血』

自己免疫疾患の一つだ。

 

間に合ってなんかないじゃん、あくまでも一命を取り留めたに過ぎないんだと確信。

まずは仕事中の妻に報告。何かを察知していたのか、話し始める前から半泣き状態。

ただちに両親にも伝わり、両親とともに夕方病院に向かう。

 

約束の時間を30分過ぎたところで先生に呼ばれる。ノエルは一緒には居ない。

とりあえず、今は落ち着いて寝ているとのこと。一安心。

説明が始まり、凡そ、私がネットで調べた内容と一致。はずれてくれればいいのにと。

 

予断を許さない状況にある事を理解させた上で、入院を勧められた。

色々考えた。

深夜は無人になる時間もあるらしく、もしその時間帯に容態が急変したら・・・。

家に連れ帰っても、容態の変化に気が付くのだろうか、例え気が付いたとしても。

妻の両親とも大した会話も交わすことなく、意見は一致、入院を選択した。

 

手続きやら会計やらを済ます。おそらく一目会いたいと言えば、会わせてくれたと思う。

万が一これが最後になるなら、とか考えてしまう。両親も一目でも・・・。

ノエルは、家族が大好きな子です。例えわずか数分でも離れ、再び戻るだけでもまるで何日も会っていなかったような喜びを体一杯で表現します。ただそれは数秒の事ですけど。

そんな置いてきぼりが大嫌いなノエルのことを考えると、一目見て帰るとなると。

 

「えっ!?置いてかれちゃうの?ボクも帰りたいよ」

 

というノエルの心の声が聞こえてきてしまいそうで。

 

例えどれほどしんどくても、会えばきっと、精一杯の喜びの表現をすると思う。

 

「もうボク大丈夫だから、一緒に帰れるよね!」

 

そんな健気なノエルの無理している姿を見たら、ほぼ即決だった入院の決意も揺らいだと思います。

 

家族の中でも義父は、ノエルに対する愛情は半端無いです。もちろん妻も義母もノエルが可愛くて仕方ありませんが、おそらく義父には敵いません。対するノエルも義父の事が一番好きだと思います。

義父は、病院を出るまで「一目見たいなぁ」となんどもなんども繰り返していました。

我慢を促し、葛藤を乗り越え家路に。

 

入院の予定は、5日間。午後からの面会は曜日を問わず可能です。

会うべきか会わぬべきか、迷います。会える喜びと、また別れる悲しみ。ノエルも一緒です。

ただ今は、予断を許されない状況なので、会わないにしても毎日の状況だけは聞かずにいられません。特に翌朝は、怖かった。何かあれば連絡がくるわけで。電話が鳴るのが怖かった。

 

午前中は面会と同じく、問合せは出来ません。午前中は、何の連絡もなく無事過ぎ、午後に義母が代表して電話にて状況報告を受ける事に。

 

貧血表す数値は、基準値には程遠いですが、昨日よりわずかに増えていました。昨日の輸血効果だと思います。問題は、今日以降だと思ってます。赤血球への攻撃が続いているなかで、どこまでその攻撃力をステロイドや免疫抑制剤で抑えられるかです。すでに副作用か嘔吐の報告もありました。

もし再び一度済ませた最終手段の輸血をせざるを得ない状況にまで数値が低下した時には大きな決断を余儀なくされるのではと思っています。

 

どうか、どうか神様、ノエルを救って下さい。私の寿命を減らしてでも、も少し、ほんの少しだけでも幸せな時間を与えて下さい。どうか、どうか、お願いします。