呼び続ける名前は | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。

今日の夜中、3時少し前。


ばーばの四点杖の音が階下に響き渡り、だんだん近づいてくる。


なんだよ~、と思い下に降りていくと、

「じーじが○○(私)を呼んで来いと言ってる。」


はいはい、またかよ。


じじばばの部屋に行くと、じーじは寝たまま

「下痢した。腹が痛い。」

と、聞き取れないようなか細い声で訴える。


リハパンが汚れて気持ちが悪いのか?と思ってリハパンをずらして見たけど、

汚れてはいない。


きっと、便秘気味だったから、便が出なくて苦しいんだな。


お腹を撫でて、

「寝てたらお腹痛いの治るよ。」

と言って、布団をかけてあげた。


自力では起き上がれなかったので、たぶん本当に腹痛があるのだろう。


やせ細った身体を横たえ、手を宙に向け、

「○○、○○。」

と私の名前を呼ぶ。


隣で寝ているばーばではなく、娘の私の名前を呼ぶ。


こんな姿を見るとね、施設に預けようとは思えないんだよ。


じーじはわかっている。


自分の世話をしてくれているのは、娘の私で、

私がいなければ自分が生きていくことも難しいと。


ただひたすら、お腹が痛いから何とかして欲しいと、私の名前を呼ぶ。


弱ってすがりついてくる父親を、突き放すことなど、到底できない。


そして、自分の身体を酷使し、精神を疲弊させながらも、

在宅介護は続くことになる。


でもね、正直、重い。


すごく、重く感じる。


一人っ子だから、全部一人で受け止めなきゃならなくて、

重く感じても、しんどくても、逃げ出したくても、やめるわけにはいかない。


きっと、施設に預けても、今度は罪悪感で押しつぶされることになるだろう。



案の定、朝になると腹痛は治まり、元気に朝ごはんを食べてデイに出かけた。



今日もなんとか無事に一日が終わりそうです。


はぁ~、もっと淡白な親子関係だったら良かったのに。




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