今日の夕方のニュースでやっていた。
座椅子に座っていた80歳の認知症の妻を、77歳の夫が「介護食を食べるのを拒否した」という理由で押し倒した。
妻は、食べた物を詰まらせて死亡した。
これ、本当に人ごとじゃない。
日々の介護で疲れている中、頑張って要介護者の為に食事を用意しているのに、食べてくれない。
なんで?
どうして、食べてくれないの?
食べなきゃ死んじゃうんだよ。
何が嫌なのよ⁈
食べなさいよ。
食べろって言ってるんでしょ‼︎
こんなシーン、我が家でも何度も繰り返されている。
突き飛ばしてやりたい衝動に駆られる。
食べ物を口に突っ込んでやりたくなる。
私が行動に移さなかったのは、ばーばの存在があるから。
私を止めてくれる人がそばにいるから。
私の辛さを理解してくれる人が、いつも目の前にいるから。
介護する側と介護される側のマンツーマンだったら、我が家でも事件は起こっていただろう。
こういう事件が起きると、みんなもっと介護サービスを使えば良かったって言う。
でも、どんなに介護サービスを使っても、在宅で二人だけになる時間があったら、事件は起きてしまう。
防ぐための唯一の方法は、施設入所しかないと思う。
介護は孤独だ。
死んで欲しくない。
大切な人だ。
でも、殺してやりたいくらい憎い時もある。
在宅介護に限界を感じ、施設に委ねても、今度はそこで虐待されるかもしれない。
認知症老人はどんどん増えている。
家族の介護力はどんどん下がっていく。
施設は足りない。
介護従事者も足りない。
これからの日本は、どうなっちゃうんだろうね。
新年早々暗い内容でごめんなさい。