許せなかった | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。

今朝は、なぜだか許せなかった。

朝食後、薬を飲ませようとじーじに近づくと、うん○の臭いが。

右手親指の爪の表面と、爪の中が茶色い。

いつもの自己摘便(便いじり)。

毎日の事。

だけど、今朝は許せなかった。

なぜうん○のついた手で、パンをちぎって食べれるの⁇

なぜ汚れた手を洗うっていう簡単な事ができないの⁇

なぜ、自分の手がうん○まみれだって事、わかんないの⁇

なぜ、こんなに汚いの⁇

なぜ、私の父親なのに、こんな汚い事して平気でいられるの⁇

私にも、こんな汚い人と同じ血が流れているの⁇

私も、年老いたら、こんな汚い事をするようになってしまうの⁇

洗面所に無理矢理連れていき、じーじが「痛い。」というまで、石鹸で手を洗い続けた。

その後、自分の手も狂ったように洗い続けた。

それでも気が済まず、じーじが触れたと思われる場所すべてに、除菌スプレーをかけまくった。

そしてとうとう、じーじ本人に向かって、除菌スプレーをかける私がいた。

私のあまりにも異様な形相と行動に、
「はよ会社に行かんと、遅れるよ。じーじは私がちゃんと見てるから。」

ばーばの声で我に返った。

なんで実の娘なのに、こんなひどい事しちゃうんだろう⁈

じーじは何も悪くない。

年取って、認知症で、わかんない事がいっぱいで、できない事がいっぱいなだけ。

それをちゃんと理解して優しく接してあげなきゃいけないはずなのに。

もっともっと大変な状況で、介護されている方がたくさんいらっしゃる。

その方たちに比べれば、私なんか何にも大変じゃない。

じーじは自分で歩けるし、ご飯も食べれるし、トイレがわからない事もない。

ただ、毎日自分の素手で、うん○をほじくって、その汚れた手で平気でご飯を食べるだけ。

排便の度に私が付き添い、その都度手を洗ってあげれば済む事。

それをやらないでおいて、汚いって罵るなんて、最低の娘だ。

仕事から帰ってきたけど、まだじーじの顔を見る事ができないでいる。

もっとも、当の本人は朝の事なんて覚えちゃいないんだけど。

私の方がイカれてる。


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